第401回 一歩進んで二歩下がる? 大砲晩成の法則 北海道日本ハム・中田翔内野手

 プロ1号から11戦8発。  やはり、この男、ただ者ではない。  北海道日本ハムの中田翔がプロ入り3年目でブレイクした。  来季、開幕からスタメンに名を連ねればホームラン王争いに加わることも不可能ではあるまい。そう思わせるだけの逸材である。

用心棒の矜持 秋田豊

「中盤からも前からも選手が返ってくる。後ろだけで守り切れるわけじゃありませんから。その意味では誰というわけじゃなく、全員の守備の勝利ですよ」  試合後、表情を緩めることなく、秋田豊は言った。  20世紀最後のJリーグチャンピオンシップは鹿島アントラーズが制した。  横浜F・マリノスを相手に初戦0対0のスコアレスドロー。続く第2戦は3対0の完勝。アントラーズの鉄壁の守備網は最後まで崩れなかった。

第446回 今こそ八百長行為へ厳罰を

 身に覚えのないことなら堂々と明記すればいい。相撲協会執行部は、いったい何を恐れているのか。「ガバナンス(統治)の整備に関する独立委員会」(奥島孝康座長)がまとめている暴力団排除対策案から八百長行為の禁止と罰則に関する規定が消えたという話を関係者から聞いた。「そもそも八百長はない」と執行部から突き上げられたからだという。

第398回 勉強熱心な性格で「大化け」できるか オリックス フランシスコ・カラバイヨ外野手

 オリックスの新外国人フランシスコ・カラバイヨと聞いてもピーンとくる人は少ないだろう。実は先日、イチロー(マリナーズ)が出演していたユンケルのテレビCMの相手投手役を務めていたことが判明した。ほんの一瞬、顔が映る程度だから気づかれないのも無理はない。

オールスターが松山にやって来た!<後編>

 今やかの 三つのベースに人満ちて そゞろに胸のうちさわぐかな  四国で初めてのオールスターゲーム。  四国霊場八十八カ所の五十一番札所・石手寺周辺を潤す石手川にかかる橋を渡ったあたりから、球場に向かう人々は足早になる。  目の前には「坊っちゃんスタジアム」。言うまでもなく、松山を舞台にした夏目漱石の小説『坊っちゃん』にちなんで名づけられたものや。

第396回 常に変わらぬ「ボール」と「生活」への視線 東北楽天・鉄平外野手

 今になって中日は「もったいないことをした」と後悔しているのではないか。  金銭トレードとはいっても、実質的には「無償トレードに毛の生えたような金額」(球団関係者)だったという。それが今ではパ・リーグを代表するアベレージ・ヒッター、昨季は首位打者に輝いた。  登録名を本名の土屋鉄平から「鉄平」に変えたのは東北楽天に移籍してからだ。

オールスターが松山にやって来た!<前編>

 久方の アメリカ人のはじめにし ベースボールは 見れど飽かぬかも  こんな摩訶不思議なアトラクション、ワシは生まれて初めてみたぞな、もし。  市長の中村時広ハンがマウンドに上がったのはええけど、いったい、なんぼ投げたんやろう……。7球? 8球? 演説する時よりも、よっぽど生き生きとしとったがな。

第395回 “叩き上げの男たち”によるチーム再建

 千葉ロッテの勢いが止まらない。2年連続Bクラスに沈んでいたチームが夏場に入っても首位争いを演じている。  データをみれば、昨季からの違いは一目瞭然だ。チーム打率は2割5分6厘(リーグ最下位)から2割8分7厘(12球団トップ)へ、チーム防御率は4.23(リーグ5位)から3.85(同4位)へと改善されている。

第442回 日本はサッカー中堅国に仲間入りできたのでは

 FIFAが公表しているデータによれば、今大会における日本のパス成功率は60%で出場32カ国・地域の中で最低だった。つまり10本のうち6本しか通らなかったのだ。ちなみにトップはスペインの80%。翻ってシュートのオンターゲット率(ゴールの枠をとらえた確率)は59%で、これは32カ国・地域の中で最高だった(記録はいずれも準々決勝終了時)。やみくもなプレスを避け、体力を温存した結果、シュートの精度は著しく向上した。

第394回 「ケガの功名」で花開いた「天性の打撃」 中日・和田一浩外野手

 小刻みに纏を上げ下げするような独特のフォームながら、バットコントロールの巧みさは折り紙つきだ。  ベンちゃんこと和田一浩(中日)が5番から4番に昇格して、約1カ月がたつ。  7月1日現在、打率3割4分7厘で阪神のマット・マートンに次いで2位。出塁率4割4分3厘はリーグトップだ。

柔の魂を求めて 吉田秀彦

「ウ〜ン、日本に帰ってきてビデオを見ると、足とか全然上がってないんですよ。キレは全然よくないんですけど、最後の決めでどうにか一本をとったって感じですね。  やっぱり年齢は感じますよ。スタミナは確実になくなっているし、それを気持ちでどれだけカバーできるか。逆に気持ちさえ充実していれば、スタミナをカバーすることができる……」  今年10月、イギリスのバーミンガムで行われた柔道の世界選手権・81キロ級に出場した吉田秀彦は、決勝でモルドバのフロレスクを破り、この大会、初めての優勝を飾った。  しかも一本勝ち。伝家の宝刀内股の切れ味は、少しも錆びついていなかった。

第393回 盗塁の効果にいち早く疑問を呈した米アスレチックスの成功と失敗を学べ

 セ・リーグにおいて広島の盗塁数38は巨人と並んでリーグトップながら順位は5位である。  パ・リーグに目を移すと盗塁数トップは福岡ソフトバンクの59で2位・西武を22も引き離しているが順位は3位である(いずれも数字は5月13日現在)。  こう見ていくと、盗塁は一般的に言われるほど勝利に貢献しないのではないかという疑念が頭をもげてくる。

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