第396回 常に変わらぬ「ボール」と「生活」への視線 東北楽天・鉄平外野手

 今になって中日は「もったいないことをした」と後悔しているのではないか。  金銭トレードとはいっても、実質的には「無償トレードに毛の生えたような金額」(球団関係者)だったという。それが今ではパ・リーグを代表するアベレージ・ヒッター、昨季は首位打者に輝いた。  登録名を本名の土屋鉄平から「鉄平」に変えたのは東北楽天に移籍してからだ。

オールスターが松山にやって来た!<前編>

 久方の アメリカ人のはじめにし ベースボールは 見れど飽かぬかも  こんな摩訶不思議なアトラクション、ワシは生まれて初めてみたぞな、もし。  市長の中村時広ハンがマウンドに上がったのはええけど、いったい、なんぼ投げたんやろう……。7球? 8球? 演説する時よりも、よっぽど生き生きとしとったがな。

第395回 “叩き上げの男たち”によるチーム再建

 千葉ロッテの勢いが止まらない。2年連続Bクラスに沈んでいたチームが夏場に入っても首位争いを演じている。  データをみれば、昨季からの違いは一目瞭然だ。チーム打率は2割5分6厘(リーグ最下位)から2割8分7厘(12球団トップ)へ、チーム防御率は4.23(リーグ5位)から3.85(同4位)へと改善されている。

第442回 日本はサッカー中堅国に仲間入りできたのでは

 FIFAが公表しているデータによれば、今大会における日本のパス成功率は60%で出場32カ国・地域の中で最低だった。つまり10本のうち6本しか通らなかったのだ。ちなみにトップはスペインの80%。翻ってシュートのオンターゲット率(ゴールの枠をとらえた確率)は59%で、これは32カ国・地域の中で最高だった(記録はいずれも準々決勝終了時)。やみくもなプレスを避け、体力を温存した結果、シュートの精度は著しく向上した。

第394回 「ケガの功名」で花開いた「天性の打撃」 中日・和田一浩外野手

 小刻みに纏を上げ下げするような独特のフォームながら、バットコントロールの巧みさは折り紙つきだ。  ベンちゃんこと和田一浩(中日)が5番から4番に昇格して、約1カ月がたつ。  7月1日現在、打率3割4分7厘で阪神のマット・マートンに次いで2位。出塁率4割4分3厘はリーグトップだ。

柔の魂を求めて 吉田秀彦

「ウ〜ン、日本に帰ってきてビデオを見ると、足とか全然上がってないんですよ。キレは全然よくないんですけど、最後の決めでどうにか一本をとったって感じですね。  やっぱり年齢は感じますよ。スタミナは確実になくなっているし、それを気持ちでどれだけカバーできるか。逆に気持ちさえ充実していれば、スタミナをカバーすることができる……」  今年10月、イギリスのバーミンガムで行われた柔道の世界選手権・81キロ級に出場した吉田秀彦は、決勝でモルドバのフロレスクを破り、この大会、初めての優勝を飾った。  しかも一本勝ち。伝家の宝刀内股の切れ味は、少しも錆びついていなかった。

第393回 盗塁の効果にいち早く疑問を呈した米アスレチックスの成功と失敗を学べ

 セ・リーグにおいて広島の盗塁数38は巨人と並んでリーグトップながら順位は5位である。  パ・リーグに目を移すと盗塁数トップは福岡ソフトバンクの59で2位・西武を22も引き離しているが順位は3位である(いずれも数字は5月13日現在)。  こう見ていくと、盗塁は一般的に言われるほど勝利に貢献しないのではないかという疑念が頭をもげてくる。

第390回 日本が誇る安打製造機が覆す球界の常識 東京ヤクルト・青木宣親外野手

 イチローがメジャーリーグに行った後、日本における“安打製造機”といえば、彼をおいて他にはいない。  東京ヤクルトの青木宣親である。セ・リーグ最多(当時)のシーズン202安打を記録し、大ブレイクした05年以降の打率と安打数は次のとおりだ。

第387回 原辰徳の師匠

 昨年春、日本代表監督として国・地域別対抗戦WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で優勝、秋には巨人軍監督としてV3を達成した。それらが評価され、昨年12月にはIBAF(国際野球連盟)が制定する「世界最優秀監督」に選ばれた。  昨年の野球界は原辰徳に明け、原辰徳に暮れたといっても過言ではあるまい。

第386回 「失敗」を糧にしてただ今再び「進化」中 福岡ソフトバンク・川宗則選手

 06年、3割1分2厘(6位)。07年、3割2分9厘(規定打席未満)。08年、3割2分1厘(3位)。  福岡ソフトバンクのムネリンこと川宗則が首位打者を獲るのは時間の問題だと思っていた。  しかし、昨季、まさかのスランプに陥る。2割5分9厘。いったい何があったのか。

第385回 アニキ・金本の価値ある決断

「チームが勝つためならば自分の記録は途切れても構いません。勝つための手段として、僕は(スタメンから)はずれます」  4月18日の横浜との試合前、阪神の金本知憲は真弓明信監督に自らそう切り出した。決然とした口調だったという。  この日、阪神は8対4で勝利し、連敗を2で止めた。

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