こんなシーンがあった。 5月4日の巨人戦である。カープの先発は野村祐輔。5-0と快調にリードして迎えた5回裏。2死二、三塁のピンチを招いて、打席には坂本勇人を迎える。今年は好調である。2点タイムリーを打たれ […]
さて、この1球をどこへどう投げるのか。立ちはだかるのは昨年二冠王に輝いた強打の右打者。内角か外角か? 投球の行くえを、文字通り固唾を飲んで見守った――。 4-0とリードして迎えた6回裏。ここまでノーヒットの […]
対阪神3連戦(4月8日~4月10日)は、非常に面白かった。甲子園に行っての、2勝1敗の勝ち越しなので、結果も十分でしょう。 今年の阪神は強いと言われる。その下馬評通りなら、ビジターで互角以上に戦ったのだから […]
「それでも決めないといけない」 その男は、そう言い切ったという。これ、なかなかいい言葉ではないだろうか。 センバツ高校野球は、ご存知のように、智弁学園の優勝で幕を閉じた。好投手と前評判の高いピッチャーが何人か […]
たぶん、私の目は節穴なのだろう。そう信じたい。広島カープの練習試合やオープン戦を何試合か見たが、変わりばえがしないように見えて仕方がないのだ。 明らかに変わったのは丸佳浩である。昨年までのすり足から、右足を […]
いつのシーズンでも新監督の動向には注目が集まるものだ。とくにこの時期は、はたして彼に本当に監督が務まるだろうか、という野次馬根性が働いて、その言動には誰もが興味津々になる。 今季でいえば、巨人・高橋由伸新監 […]
今年のカープをどのように位置づけるか。一言でいえば、転換期にあると言える。 端的な例は、前田健太の不在である。毎年確実に2ケタ勝利を挙げてきたエースが抜けたのだ。否応なしに、投手陣は再編を迫られている。&n […]
注目のルーキー・オコエ瑠偉外野手(関東第一高→東北楽天)は、キャンプ初日の打撃練習で、大苦戦したという。37スイングでヒット性は9本。詰まった凡打が目立った。 これがニュースになるのが、キャンプのいいところ […]
野球ではなくてサッカーの話題になりますが、昨年末のサンフレッチェ広島の活躍は見事だった。J1のセカンドステージ優勝を果たし、ガンバ大阪とのチャンピオンシップにも勝って、日本一達成。 そのすぐ後に始まったFI […]
「広島のみなさん、おめでとうございます!」 サンフレッチェ広島が年間チャンピオンに輝いた12月5日のガンバ大阪戦の試合後、優勝インタビューで森保一監督が絶叫した言葉である。 いまのカープファンの […]
「今のは、ちょっとないですよねえ」 テレビ中継の解説者だった佐々木主浩さんが思わずつぶやいた。 11月19日。日本代表が悪夢の大逆転負けを喫したプレミア12準決勝、日韓戦でのことだ。この試合、日本は先発・大谷 […]
実は、広島へ帰るたびに、駅のカープグッズのコーナーなどで、秘かに探していたものがある。66番のユニフォームである。作っている数が少ないのか、あるいは作っていないのか知らないが、結局見つけられずじまいだった。一度は66番 […]
もはや遠い記憶のような気さえするが、まぎれもなく今秋10月のことである。 17日の巨人-東京ヤクルト戦。クライマックスシリーズ(CS)も最終盤、ヤクルトが勝つか引き分ければ日本シリーズ進出が決まるという一戦 […]
カープファンのみなさま、残念でした。あと一歩でクライマックスシリーズだったのに……。 大瀬良大地が泣いていましたね。もちろん、10月7日の最終戦、8回表にマウンドに上がり、2失点して降板したあとの、あのベン […]
目の前に、一枚のスポーツ新聞の切り抜きがある(このネット時代に、切り抜きかよ、とか言わないこと!)1面いっぱいを使って、秋山翔吾(埼玉西武)のバッティングの連続写真が13枚掲載されている(「日刊スポーツ」7月17日付) […]
出たあ~、と思わず叫んでいた。 お化けじゃありませんよ。もはや、毎度恒例と言ってもいい、菊池涼介のスーパープレイ。 9月8日の中日戦である。カープ先発の前田健太が好投。4-0とリードして迎えた7回表のことである。 この […]
たまたまつけたテレビのチャンネルが「リトルリーグ世界大会」の中継に合っていた。見るともなく見ていると、日本代表のやや小太りのエースが、ひとりだけ抜きん出て速いボールを投げる。ほうー、すごいじゃないのと思っていたら、こんどは打席に入って、特大のホームラン。これは、飛距離94メートルの大会史上最長アーチと報道された。
惜しかったですねえ、広島新庄。話題の1年生、清宮幸太郎擁する早稲田実業に対して、6-7の惜敗。9回裏は、ひそかに逆転サヨナラを思い描いていたのだが……。しかし、よく反撃した。じつは判官贔屓で […]
まれに見る大混戦が続くセ・リーグにあって、抜け出すとしたら、どのチームだろうか。大勢が見え始めるのはおそらく8月末あたりだろうけれど、8月上旬の現時点で、多くの評論家が注目するのが、東京ヤクルトである。セ・リーグの混戦の […]
まれに見る大混戦が続くセ・リーグにあって、抜け出すとしたら、どのチームだろうか。大勢が見え始めるのはおそらく8月末あたりだろうけれど、8月上旬の現時点で、多くの評論家が注目するのが、東京ヤクルトである。
「いやぁ、カープは薮田をよく獲りましたね」 いま、カープファンの間では、このセリフが挨拶がわりになっている。昨秋のドラフト2位・薮田和樹は、たしかに、亜細亜大時代、ほとんど実績を残していない。右ヒジの骨折や右肩痛で、東都 […]
セ・パ交流戦が終わると、必ず言われることがある。「セ・リーグよりパ・リーグのほうが強い」。今年の成績を見ても、交流戦の順位は1位から5位までパ・リーグ勢が並んでいるし、戦績はパ61勝、セ44勝、3分け。まぁ、そういう声があがるのも、自然なことでしょう。
いい医者とは、どのようなものだろう、と考えることがある。 たとえば、頭痛がするとか、吐き気がするとか、ちょっと体調が悪いんですよ、と医者にかかったとする。「カゼかな」「疲れでしょう」「薬出しておきますから、様子を見てく […]
この国には、朝の野球と夜の野球がある。草野球の話じゃありませんよ。テレビ中継の話。朝とは、主として午前中に放映されるメジャーリーグ。夜とはもちろん、日本のプロ野球ナイトゲームである(3〜4月と8月には、これに昼の野球、すなわち高校野球が加わって、たいそう忙しくなるのだが……)。
5月13日の巨人戦で、ついに今季のカープの0-1完封負けが、5試合になってしまった。まだ、5月中旬ですよ。0-1の完封負けなんて、せいぜいシーズン通して1~2試合あるかどうか、というのが常識だろう。あまりにも極端な貧打 […]