第18回 進化を求めてきた4年間(アルペンスキー・夏目堅司)

「こういうことか……」。昨年1月、イタリアでのヨーロッパカップで夏目堅司は初めての感覚を味わっていた。その日行なわれたスーパー大回転、夏目は4位に入った。W杯メンバーがほぼ勢ぞろいする中での好成績だった。そして、内容にも夏目は納得していた。 「これまでは攻めようという気持ちはあっても、どうしても守りの気持ちがあって、攻め切れていませんでした。でも、その時はなぜか思い切っていけたんです。日本チームの選手たちが次々と滑っていくのを見ていて、“よし、自分も”という気持ちが大きかったのかもしれません。スタート台に立った時、“行くしかない”と初めてスイッチが入ったんです。滑り終わって“あぁ、突っ込むってこういうことなんだ”と思いましたね」  その時、夏目はこれまでの苦労がようやく報われたような気がしていた。

小笠原道大、不振の3年間は「貴重な経験」

 どん底から這い上がろうとしている男がいる。  小笠原道大、40歳。今季、FA権を行使して中日に移籍してきた。通算2080安打、377本塁打を誇るバットマンも、ここ3年は大スランプに陥った。2011年以降の成績は、わずか打率.222、6本塁打、32打点。年齢からくる衰え、故障、低反発の統一球……。さまざまな原因が取り沙汰されながら、小笠原は決してバットを置かなかった。迎えた新天地では、広いナゴヤドームでオープン戦第1号を放つなど、復活の兆しをみせつつある。最後の勝負をかけるベテランに、二宮清純がインタビューした。

なでしこ、辛くも米国とドロー 〜アルガルベカップ〜

 5日、なでしこジャパン(女子日本代表、世界ランク3位)はポルトガルで行われている国際招待大会・アルガルベ杯で女子米国代表(同1位)と対戦し、1対1で引き分けた。前半、日本は米国の攻勢に押し込まれたが、守備陣が体を張った守りでゴールは許さなかった。ただ日本も攻め手に欠いてスコアレスで試合を折り返すと、後半14分、FWシドニー・ルルーに先制点を奪われた。その後も守勢を強いられた日本だが37分、MF宮間あやが直接FKを決めてドローに持ち込んだ。日本の次戦は7日(金)に女子デンマーク代表(同13位)と対戦する。 (アルガルベ) 【得点】 [日] 宮間あや(82分) [米] シドニー・ルルー(59分)

第17回 「8年越しの雪辱」(アルペンスキー・東海将彦)

 2006年トリノパラリンピックからの歳月は、どれほど長く、険しかったことだろう――4年前、東海将彦はバンクーバーパラリンピックの代表権を得ながら、直前の国内大会でもともと痛めていた左足を悪化させてしまった。当初はぎりぎりまで治療し、パラリンピック期間の後半に実施予定だった回転、大回転に出場することも考えていた。だが、悪天候により競技日程が大幅に変更され、技術系種目が前半に実施されることとなった。もう、出場を断念するほかなかった。と同時に、東海の頭は4年後へと切り替わったのである。バンクーバーに出場した仲間たちよりも一足先に、ソチへのスタートを切った。

広島、3連覇へ向けて白星発進! 〜Jリーグ ディヴィジョン1 第1節〜

 1日、J1第1節が各地で行われ、3連覇を狙うサンフレッチェ広島は大阪長居スタジアムでセレッソ大阪を1対0で下し、白星スタートを切った。前半はともに決定機をつくるには至らず、0対0のまま試合を折り返した。後半も互角の展開が続いたが、27分、広島がDF塩谷司のゴールで先制。その後はホームのC大阪にボールを支配されたものの、落ち着いた守りで攻撃を跳ね返した。注目のFWディエゴ・フォルランは先発出場したが、無得点で後半36分に交代した。 (長居) 【得点】 [広島] 塩谷司(72分)

井端弘和「好守好打につながる早めの準備」

 プロ17年目の今季、新天地でシーズンを迎える井端弘和。中日時代には荒木雅博との“アラ・イバ”コンビで一世を風靡し、ベストナイン5度、ゴールデングラブ賞7度に輝いた球界きってのショートストップだ。昨年のWBCでは2次ラウンドでMVPに選出されるなど、バッティング技術にも長けている。今回は井端の打撃論について二宮清純がインタビューした。

橋本団長「平昌は自国開催のつもりで臨む」 〜日本代表選手団帰国会見〜

 25日、ソチ五輪日本代表選手団の本隊が帰国し、都内ホテルで記者会見を行った。橋本聖子団長をはじめ、旗手を務めた女子カーリングの小笠原歩(北海道銀行)、副将の田畑真紀(ダイチ)に加え、フィギュアスケート男子シングル初の金メダルを獲得した羽生結弦(ANA)、スノーボート初のメダリストとなった平野歩夢(バートン)、平岡卓(フッド)ら各競技のメダリスト5名が出席し、大会の感想などを述べた。

湯浅剛(NO EXCUSE)<後編>「取り戻した“がむしゃらさ”」

「罰があたったかな……」――救助のヘリコプターを待ちながら、湯浅剛はそう思っていた。  2010年1月、大学卒業を間近に控え、就職も内定していた湯浅は、父親と群馬県のスキー場に出かけた。ゲレンデ途中にはキッカー(ジャンプ台)があった。「ジャンプするのが好きだった」という湯浅は、キッカーめがけて勢いよく滑って行った。すると次の瞬間、空中でバランスを崩し、背中を激しく打ちつけた。起き上がろうとしても身体はまったく動かない。そして、両足に感覚はなかった。湯浅は自分に何が起きたのか、一瞬にして理解したという。そして、後悔の念がジワリジワリと広がっていくのを感じていた。

第16回 「笑顔の金メダル予告宣言」(アルペンスキー・鈴木猛史)

<チームJAPANで表彰台独占>――ソチパラリンピック、アルペン・チェアスキーヤー日本代表が掲げている目標だ。これは決して夢物語などではない。近年のW杯の表彰台には、常に日本人選手の姿があり、さらに2011−12シーズン、12−13シーズンと2シーズン連続でW杯総合チャンピオンは“チームJAPAN”から誕生しているのだ。可能性が高いのは、大回転とスーパー大回転だ。4年前のバンクーバー大会では、スーパー大回転で狩野亮が金メダル、そして森井大輝が銅メダルを獲得し、表彰式では2つの日の丸が掲げられた。狩野、森井ともに現在も世界トップクラスに君臨しており、ソチでもメダル候補の筆頭に挙げられている。この2人に加えて、もうひとりのメダル候補が鈴木猛史、25歳だ。

中山美幸(アイスホッケーレフェリー)<後編>「再び五輪の舞台へ」

 17日間にわたって熱戦が繰り広げられたソチオリンピックが、23日(現地時間)に幕を閉じた。1998年長野大会を除く、国外開催のオリンピックでは初の出場を果たした“スマイルジャパン”ことアイスホッケー女子日本代表は、通算5戦全敗で最下位に終わった。しかし、下を向いている暇はない。最後の7、8位決定戦でのドイツ戦、試合終了の合図は、ソチ大会の終わりを告げるとともに、4年後のスタートを切る合図でもあったはずだ。そして、それはレフェリー中山美幸にとっても、同様である。4年後を見据えた戦いは、既に始まっているのだ。

ソチ五輪閉幕 日本、海外開催最多8個のメダル

 23日(現地時間)、ソチ冬季五輪は17日間の熱戦に幕を下ろした。113選手を送り込んだ日本は、フィギュアスケート男子シングルの羽生結弦の金メダルをはじめ、計8個のメダル(金1、銀4、銅3)を獲得。長野五輪での10個(金5、銀1、銅4)に次ぎ、海外開催の大会では史上最多のメダル数となった。またフィギュアスケート、スノーボード、スキージャンプ、ノルディック複合、フリースタイルスキーと、これまでで最も多い5つの競技でメダルを手にした。

日本、2大会連続の表彰台ならず オランダが金 〜スピードスケート女子チームパシュート〜

 22日(現地時間)、スピードスケートの男女チームパシュートが行われ、今大会無類の強さを誇っているオランダが、男女ともに五輪新をマークし、圧倒的な強さで優勝した。女子では前回のバンクーバー五輪で銀メダルの日本が、準決勝でオランダに敗戦。続く3位決定戦でも地元ロシアに屈し、2大会連続のメダルはならなかった。

広島、連覇で通算3度目V! 〜富士ゼロックススーパーカップ〜

 22日、富士ゼロックススーパーカップが東京・国立競技場で行われ、13年Jリーグチャンピオンのサンフレッチェ広島が13年度天皇杯王者の横浜F・マリノスを2−0で下した。広島は前半6分、MF野津田岳人のゴールで先制する。後半21分にはFW浅野拓磨の公式戦初ゴールでリードを広げた。広島はピンチを招く場面もあったが、守備陣が体を張った守りで横浜FMをシャットアウト。連覇の広島は同大会3度目の優勝。25日からのアジアチャンピオンズリーグ、3連覇を狙うJリーグ開幕(3月1日)に弾みをつけた。 (国立) 【得点】 [広島] 野津田岳人(6分)、浅野拓磨(66分)

ショートトラック、4大会連続メダルなし 〜15日目(21日)の結果〜

【スケート・ショートトラック】 ・男子500メートル 準々決勝(上位2名が準決勝へ) 2組3位  59秒249 ※反則による救済措置で準決勝進出 準決勝(上位2名がA決勝へ。3、4位がB決勝へ) 1組5位  41秒661 ※準決勝敗退 ・女子1000メートル 準々決勝(上位2名が準決勝へ) 2組4位  1分29秒328 ※準々決勝敗退

日本、メダルへ王手 〜スピードスケート女子チームパシュート〜

 21日(現地時間)、スピードスケートの女子チームパシュート準々決勝が行われ、前回のバンクーバー五輪で銀メダルの日本は、韓国と対戦した。高木菜那(日本電産サンキョー)、押切美佐紀(富士急行)、田畑真紀(ダイチ)の編成で臨んだ日本。序盤からリードを奪う、徐々にその差を広げる。ラスト1周で迫られたが、1秒29差で先着した。日本は3大会連続の準決勝進出。22日の準決勝は今シーズンW杯ランキング1位のオランダと対戦する。

キーワードは“Do All Sports” 〜2014Jリーグキックオフカンファレンス〜

 22日、3月1日のJリーグ開幕を前に都内ホテルで「2014Jリーグキックオフカンファレンス」が行なわれ、J1・J2・J3全51クラブの監督と代表選手が集結した。カンファレンスのなかでは、開幕に先駆けて開催される「富士ゼロックス・スーパーカップ」(2月22日、国立)の前日会見も開かれ、対戦する前年度J1リーグ覇者のサンフレッチェ広島と天皇杯王者の横浜F・マリノスの監督と代表選手が意気込みを語った。

FS女子、日本勢メダルならず 〜14日目(20日)の結果〜

【スケート・フィギュアスケート】 ・女子シングル フリー 1位 アデリナ・ソトニコワ(ロシア) 224.59点(SP74.64点、FS149.95点) 2位 キム・ヨナ(韓国) 219.11点(SP74.92点、FS144.19点) 3位 カロリーナ・コストナー(イタリア) 216.73点(SP74.12点、FS142.61点) 6位  198.22点(SP55.51点、FS142.71点) 8位  186.32点(SP60.97点、FS125.35点) 12位  170.98点(SP55.60点、FS115.38点)

小野塚、銅メダル! 〜フリースタイルスキー女子HP〜

 20日(現地時間)、フリースタイルスキー女子ハーフパイプ(HP)決勝が行われ、予選を4位で通過した小野塚彩那(石打丸山クラブ)が83.20点で銅メダルを獲得した。今大会スキー種目では日本人初のメダリスト。日本選手団として8個目のメダルは、海外開催の冬季五輪での最多の1992年アルベールビル五輪の7個を上回り過去最多となった。優勝はマディー・バウマン(米国)。89.80点で、今大会からの新種目の初代女王となった。この種目、日本の第一人者で、結婚と出産を経て復帰した三星マナミ(野沢温泉スキークラブ)は予選で23位に終わり、決勝進出はならなかった。

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