第417回 9巡目から夢の舞台へよじ登った反骨魂 広島・天谷宗一郎外野手

「シュリンプマン・キャッチ」  そう名付けたのは元駐米大使の経歴を持つ加藤良三コミッショナーだ。  カープの天谷宗一郎が「ジョージア魂」賞選考委員特別賞に輝いた。この賞は缶コーヒーブランドの「ジョージア」が今季からプロ野球12球団と提携、NPBパートナー契約を結んで設けられたものだ。

第415回 骨太の指導でダイヤの原石をどう磨くか 巨人・森脇浩司2軍内野守備走塁コーチ

 今季、森脇浩司は中途半端な立場に置かれていた。福岡ソフトバンク編成・育成部アドバイザー。コーチではない。かといって実権を持ったフロントスタッフでもない。  昨季は監督に昇格した秋山幸二の下でヘッド兼内野守備走塁コーチの要職にあったが、オリックスの監督を解任された大石大二郎にその座を追われてしまった。先の仕事は、言葉は悪いが“閑職”であり、本人も望んだものではなかっただろう。

第413回 日本一のカギは「つなぎの4番」の決定力 千葉ロッテ・サブロー外野手

 千葉ロッテと中日の日本シリーズは第7戦にまでもつれ込み、4勝2敗1分けでロッテが5年ぶり4回目の日本一に輝いた。  カギとなったゲームは第6戦である。3勝2敗とロッテが王手をかけていたものの、残り2試合はナゴヤドーム。中日は本拠地で51勝17敗1分け(レギュラーシーズン)と圧倒的な勝率を残している。中日・落合博満監督も「3つまでは負けられる。ここまでは想定内」と余裕を示していた。

第408回 長嶋と新庄の共通点

 シーズン途中でスワローズの監督を辞任した高田繁は現役時代、名外野手として鳴らした。  巨人に入団した1968年に新人王を獲得すると、72年から4年連続で外野手のゴールデングラブ賞に輝き、V9に貢献した。  過日、その高田と会う機会があり、「近年の外野手では誰がうまいですか?」と訊ねた。  高田の答えは「新庄剛志」だった。

第406回 前田健太に真のプロ根性を見た

「〜2世」と呼ばれる選手で、成功した例は稀である。コピーはあくまでもコピー。本家を超えるのは容易ではない。  近年、プロ野球で成功した例といえば「桑田2世」と呼ばれたマエケンこと広島の前田健太くらいか。  弱小チームに身を置きながら、リーグトップの14勝(7敗)をあげ、防御率(2.25)も目下、1位だ(記録は9月27日現在)。

第404回 好調外国人獲得に尽力したスカウトにボーナスを!

 巨人、中日と首位争いを演じる阪神。好調のチームを支えるのは2人の外国人選手だ。 マット・マートンとグレイク・ブラゼル。マートンがリーグ3位の3割4分6厘という好打率でチームを牽引すれば、ブラゼルはリーグトップタイの32本塁打と大砲ぶりを発揮している。(記録は7月28日現在)  柔のマートン、剛のブラゼル。そんなイメージだ。

第403回 全国が注視する琉球のトルネードの行方 興南高校・島袋洋奨投手

 史上6校目の甲子園初夏連覇を達成した興南(沖縄)。その立役者はトルネード左腕の島袋洋奨だった。  決勝では東海大相模(神奈川)を9安打1失点に封じた。奪った三振こそ4と少なかったが、これは勝利を優先した証拠。打たせるところは打たせ、要所要所では縫い目にしっかりと指のかかったボールを投げていた。

第401回 一歩進んで二歩下がる? 大砲晩成の法則 北海道日本ハム・中田翔内野手

 プロ1号から11戦8発。  やはり、この男、ただ者ではない。  北海道日本ハムの中田翔がプロ入り3年目でブレイクした。  来季、開幕からスタメンに名を連ねればホームラン王争いに加わることも不可能ではあるまい。そう思わせるだけの逸材である。

第398回 勉強熱心な性格で「大化け」できるか オリックス フランシスコ・カラバイヨ外野手

 オリックスの新外国人フランシスコ・カラバイヨと聞いてもピーンとくる人は少ないだろう。実は先日、イチロー(マリナーズ)が出演していたユンケルのテレビCMの相手投手役を務めていたことが判明した。ほんの一瞬、顔が映る程度だから気づかれないのも無理はない。

第396回 常に変わらぬ「ボール」と「生活」への視線 東北楽天・鉄平外野手

 今になって中日は「もったいないことをした」と後悔しているのではないか。  金銭トレードとはいっても、実質的には「無償トレードに毛の生えたような金額」(球団関係者)だったという。それが今ではパ・リーグを代表するアベレージ・ヒッター、昨季は首位打者に輝いた。  登録名を本名の土屋鉄平から「鉄平」に変えたのは東北楽天に移籍してからだ。

第395回 “叩き上げの男たち”によるチーム再建

 千葉ロッテの勢いが止まらない。2年連続Bクラスに沈んでいたチームが夏場に入っても首位争いを演じている。  データをみれば、昨季からの違いは一目瞭然だ。チーム打率は2割5分6厘(リーグ最下位)から2割8分7厘(12球団トップ)へ、チーム防御率は4.23(リーグ5位)から3.85(同4位)へと改善されている。

第394回 「ケガの功名」で花開いた「天性の打撃」 中日・和田一浩外野手

 小刻みに纏を上げ下げするような独特のフォームながら、バットコントロールの巧みさは折り紙つきだ。  ベンちゃんこと和田一浩(中日)が5番から4番に昇格して、約1カ月がたつ。  7月1日現在、打率3割4分7厘で阪神のマット・マートンに次いで2位。出塁率4割4分3厘はリーグトップだ。

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