第75回 モウリーニョ、成功への軌跡

 サッカー界における世界最高の高給取りはチェルシーのジョン・テリーだ。年俸に換算すると700万ポンド(約15億2000万円)。  そのテリーに迫る900万ユーロ(約14億4000万円)という破格の契約で8月からインテルの指揮を執っているのが「世界一の指揮官」と呼ばれるジョゼ・モウリーニョだ。

第74回 サッカー英国代表?

 北京五輪の閉会式でひときわ注目を集めたのがサッカー界のスーパースター、デビッド・ベッカムである。  ベッカムは4年後に開催されるロンドン五輪を招致する際、英国のプレゼンターとして大活躍した。  しかし、ロンドン五輪で我々がサッカーのルーツ国の姿を見ることはない。なぜなら、サッカーに英国代表は存在しないからだ。

第73回 「なでしこジャパン」奮闘の陰に“格差”あり

 五輪サッカーにおける準決勝進出は男子が銅メダルを獲得したメキシコ五輪以来、実に40年ぶりだった。  3位決定戦ではドイツに0対2で破れ、惜しくもメダル獲得はならなかったが「なでしこジャパン」の奮闘は列島に感動を呼んだ。

第72回 スペイン欧州制覇の理由

 実力はあるが、ここ一番になると脆く、団結力もない――。それがスペイン代表のこれまでのイメージだった。  それを払拭したばかりでなく、2010年南アW杯の優勝候補にも名乗りを上げた。ユーロ2008でのスペインの44年ぶり2回目の優勝は世界のサッカー勢力図を塗り替えることになるかもしれない。

第71回 中途半端だった反町監督の決断

(※この原稿は8月9日発売の『Voice』2008年9月号に掲載されました)  五輪サッカーには独自のルールがある。オーバーエイジ(OA)枠だ。  五輪代表チームはU‐23、すなわち23歳以下で編成される。フル代表だとFIFAが主催するワールドカップの価値が落ちるからだ。  OA枠は96年のアトランタ五輪から導入された。24歳以上の選手が3人まで登録できる。実はこの大会で日本代表(U‐23)はOA枠を3人使ったブラジル代表(U‐23)を撃破した。世にいう“マイアミの奇跡”である。

第68回 生粋の“FW”気質の持ち主 長沼健・日本サッカー協会最高顧問

 去る6月2日、日本サッカー協会最高顧問の長沼健さんが他界した。77歳だった。  長沼さんと言えば日本代表監督としてメキシコ五輪で銅メダルを獲得。協会副会長時代にはプロ化に尽力し、会長時代は日韓ワールドカップを実現させた。

第66回 スタジアムを取り巻く光と闇、スーパースターの裏の代償

 衝撃的な真実が明らかになった。サッカー界のスーパースターで「フライング・ダッチマン」の異名を取った元オランダ代表のヨハン・クライフが、1978年アルゼンチンW杯を欠場した理由は、当時のアルゼンチン軍事政権に対する批判ではなく誘拐未遂事件だった。

第65回 「Jリーグの疑問」に答えよう 川淵三郎

 1993年5月15日、Jリーグは華々しくスタートした。あれからちょうど15年がたつ。創設時には10だったクラブ数も今では、J1・18、J2・15の計33クラブに増加した。今回はJリーグ15周年を迎えるにあたり、93年の開幕直前にJリーグ・チェアマン(当時)、川淵三郎氏に行ったインタビューを掲載する。

第64回 動作一つで士気を鼓舞する“無言のリーダーシップ”

 スコットランドのセルティックで活躍する中村俊輔といえば、自他共に認めるフリーキックの名手である。2006-07欧州チャンピオンズリーグのマンチェスター・ユナイテッド戦(06年11月21日)、敵地オールド・トラフォードで決めた約30メートルの直接フリーキックは今も語り草だ。

第63回 決定力不足解消は帰化頼み?

 決定力不足が指摘されるサッカー日本代表にとっては、喉から手が出るほど欲しい逸材だろう。J1リーグの昨季の得点王ジュニーニョ(川崎フロンターレ)が先頃、日本国籍を取得する意思を表明した。ジュニーニョの代理人によれば「すでに帰化に必要な書類を弁護士に提出している」とのこと。

第59回 「暴君か、改革者か」

 これは英断なのか、それとも愚挙なのか。  昨年末、低迷しているバレンシア(スペインリーグ1部)のオランダ人監督ロナルド・クーマンが、中心選手のMFダビド・アルベルダ、FWミゲル・アングーロ、GKサンティアゴ・カニサレスに対し、戦力外通告を行った。

第58回 「母国の凋落で“保護政策”を持ち出したブラッター」

「2008年5月、『6+5』の正式な提案をしたいと思っている。私は欧州のクラブに自国の選手が少ないことがずっと気になっていた」  さる12月14日、FIFA(国際サッカー連盟)のゼップ・ブラッター会長は東京都内でこう語った。

第55回 「青田買いの光と影」

 夢のような話だが、事はそううまく運ぶのか……。  9月中旬、山梨県の小学5年生MF宮川類くんがスペインリーグの強豪アトレティコ・マドリードの下部組織に入団した。日本人が10歳という若さで欧州の名門クラブに入団した例はなく、これは快挙と呼べる。

第55回「ACLの成長戦略を担う浦和レッズ」

「ウィー・アー・レッズ!」  10月24日、埼玉スタジアムはレッズサポーターのシュプレヒコールに包まれた。浦和レッズが韓国の城南をPK戦の末に下し、日本勢としては初のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝進出を決めたのだ。ホルガー・オジェック監督が「最後までどちらに勝利の女神がほほ笑むかはわからなかった」と言うほどの激闘だった。

第53回 6億円のゴール

 金銭的には日本サッカー史上、最も価値のあるゴールだったと言えるかもしれない。  07年5月20日、J1第12節。  横浜F・マリノス対FC東京。  スコアレスの後半24分、途中出場のFC東京MF福西崇史はこぼれ球を右足でコントロールし、豪快に左足を振り抜いた。

第52回 不適切なのはオーナーか、リーグか

 プレミアリーグ(イングランド・プレミアリーグ)の外国人オーナーにイエローカードが提示された。  8月1日、プレミアリーグの名門クラブであるマンチェスター・シティを買収した元タイ首相のタクシン・シナワット氏が、米国の人権擁護団体ヒューマン・ライツ・ウォッチから、首相在任中の深刻な人権侵害を理由に同クラブの所有は不適切であるとの指摘を受けたのだ。

Back to TOP TOP