第58回 なでしこジャパン、優勝から見えた課題

 なでしこジャパンの皆さん、優勝おめでとうございます。今回のなでしこの勝因は、なんといっても粘り強く諦めずに戦ったことでしょう。格上の米国との決勝戦でも、なでしこの良さは充分に出ていたと思いました。先制された時も、選手たちは慌てていませんでした。

第78回 完成度の高い社会人出身ルーキー

 プロ野球はオールスターが終了し、ペナントレースの後半戦がスタートします。セ・リーグでは東京ヤクルトが首位を独走していますが、2位・中日から5位・広島まではわずか2ゲーム差ですから、これからクライマックス・シリーズ進出をかけて熾烈な戦いとなることでしょう。一方のパ・リーグは福岡ソフトバンクと北海道日本ハムが激しい首位争いを繰り広げています。ソフトバンクがリーグトップのチーム打率2割6分5厘をマークしているのに対し、日本ハムはリーグトップのチーム防御率2.08を誇っています。果たして、ペナントレースを制するのは打のソフトバンクか、投の日本ハムか。後半戦も目が離せそうにありませんね。

第118回「なでしこはブーム!?」

 日本中を元気にしてくれた「なでしこJAPAN」。震災後、いいニュースが少ない日本国内に、本当に嬉しい明るい話題だった。普段はサッカーのことなど語らない、いや興味がない主婦までもが「なでしこ」の言葉を語るのは、いかにこのニュースが皆を惹きつけたかを物語っている。しかし、一部スポーツ関係者の間では「この光景どこかで見たよね……」と心配する声が。そう、北京オリンピック後のソフトボールである。あの時はワイドショーまでもが、ソフトボールを語り、選手の生い立ちや、家族をフィーチャーしていた。しかしあれから3年、いまやソフトボールを見る人、語る人はどれだけいるのだろう……。そして今の女子サッカーは、「まさにあの現象と同じ」と心配する声も一部では上がっている。

第200回 下田昭文が開きかけた扉

 7月9日、WBA世界スーパーバンタム級王者・下田昭文はアトランティックシティで同級1位リコ・ラモス(アメリカ)との防衛戦に臨んだ。アメリカ本土で日本人王者がタイトル防衛戦を行なうのはこれが初めて。そのおかげもあって、今回のタイトル戦は多くの注目を集めることになった。  ただそんな歴史的背景よりも、筆者が何より特筆すべきと感じたのは、このファイトが米国最大のプレミアムケーブル局HBOで生中継されたことである。

第46回 日本でプレーしたブラジル人たちのその後<Vol.3>

 エドゥー率いるアトレチコ・ソロカーバと北朝鮮代表の試合は平壌の金日成スタジアムで行われた。  掲示板に、ソロカーバではなく、『BRAZIL』と出ているのを、ちらりと見てエドゥーは苦笑いした。 「ぼくらはブラジル代表じゃないんだけどな」

「カニ」の殻破ったヴェルディ育ちの代表

 メキシコでU-17日本代表が受けた「バルセロナのようだ」という賛辞が、ドイツで戦う女子日本代表にも向けられているという。震災に対する同情や、日本製品の緻密なイメージなども無関係ではないのだろうが、結果だけではなく、内容でも評価されるのは嬉しいことである。

第137回 27秒TKO負け……惨敗したヴァンダレイ・シウバに想う

 オクタゴンの中央でマットに崩れゆくヴァンダレイ・シウバ(ブラジル)の姿を見ながら、寂しさを感じずにはいられなかった。  7月2日(現地時間)、米国ネバダ州ラスベガス、MGMグランドガーデンで開催された『UFC132』のセミファイナルに登場したシウバは、クリス・レーベン(米国)と対戦し、試合時間は僅か27秒、TKOで敗れた。

第173回「逆転劇」 〜J2第16節、ガイナーレ鳥取戦〜

 こんな凄い試合を、一度でも体感してしまうと、サポーターは終生やめられない!  6月12日(日)、J2第16節となる愛媛FC対ガイナーレ鳥取の一戦が、ホーム(ニンジニアスタジアム)にて行われた。  前日から降り続く雨が行き場をなくし、ピッチ上に大きな水溜りをつくるというあいにくのコンディションとなった今日のニンジニアスタジアム。それまで小降りだった雨が、何かを予感させるかのように激しい雨へと変わる中、時刻は午後1時を廻り、愛媛FCのキックオフで試合がスタートした。

第199回 レイエス、ベルトラン、K・ロッドはNYを去るのか

 今夏、ニューヨーク・メッツが重大な岐路を迎えようとしている。  これまでチームを支えてきたカルロス・ベルトラン、フランシスコ・ロドリゲス、ホゼ・レイエスの3人が、今季終了後に揃ってFA権を獲得する。彼らをすべて残留させるのはどうやら難しそうなだけに、チーム側が今のうちに誰かを放出し、見返りを得ておこうと考えるのは当然である。おかげで3人の周囲には、開幕直後からトレードの噂が絶えず飛び交い続けてきた。

「弱さ」という問題

 その瞬間、何とも言えない気持ちの悪い感覚に襲われたのを覚えている。あれ、オレはもう野球を観る資格がないのだろうか、というような……。  6月26日の中日−広島戦である。0−0で迎えた3回裏、無死。広島の打者はこの日がプロ入り初登板初先発のルーキー・中村恭平。なんとかバットに当てた打球は、大きくバウンドして三塁前へ。中日の三塁手・森野将彦が打球が落ちてくるのを待って一塁へ送球。これがワンバウンドになって、セーフ……のはずだったのである。ところが、塁審の判定はアウト!  えっ? この程度の基本的なアウト、セーフを間違うようでは、オレはもうダメだな。それが最初に襲った気持ち悪さの内実だった。

驚くべき速さで変わる日本人選手の意識

 まずは、W杯初戦に勝利した女子代表に拍手を送りたい。彼女たちが展開したのは、「日本人にはできない。ゆえにこうするしかない」というリアクションサッカーではなく、「日本人にはできる。ゆえにこうする」という哲学に基づいた魅力的なサッカーだった。ボールを持っていない選手の動きの質と意識の高さは、ひょっとするとJ1のかなりのチームよりも上かもしれない。

第57回 日本代表新システム、理想の3バックは?

 6月4日にカシマサッカースタジアムで開催された震災復興チャリティーイベント「SMILE AGAIN 〜YELL FROM KASHIMA〜」ではたくさんの方にご来場いただき、ありがとうございました。当日は「ANTLERS LEGENDS」の一員として、チャリティーマッチにスタメン出場。エンジンがここからかかるというところで早めの交代となってしまいました。オールドファンには、僕の雄姿を充分に見せられなくて少し残念です。

第9回 「車いすテニスのイイヅカ」を世界に発信!

 現在、熱戦が繰り広げられているテニスのウィンブルドン選手権では15年ぶりの勝利を飾ったクルム伊達公子選手や、予選から勝ち上がり、初出場ながら今大会日本人最高の3回戦進出を果たした土居美咲選手など、日本人選手の活躍が目立ちましたね。連日、寝不足になりながら楽しんでいる人も多いことでしょう。周知の通り、ウィンブルドンはグランドスラムの中でも最も人気がある大会で、世界中のテニスプレーヤーの憧れとなっています。実は日本にも海外のプレーヤーに絶大なる人気を誇るテニスの国際大会があります。NEC車いすテニスツアー「飯塚国際車いすテニス大会」、通称「ジャパンオープン」です。

第77回 復帰後は新たな“松坂伝説”を!

 今月3日、海の向こうから残念なニュースが届きました。5月17日に右ヒジの張りを訴えて故障者リスト入りした松坂大輔投手(レッドソックス)が、腱移植手術を受けることが正式に発表されたのです。今季はもう彼のピッチングを見られないというのは、本当に残念でなりません。このニュースを聞いた時、私は「悪い予感が当たってしまった」と思いました。実は、シーズン始めに松坂投手のピッチングを見た時、「大きなケガをしなければいいけど……」と一抹の不安を覚えていたのです。というのも、下半身が使えておらず、体幹のバランスが崩れているように見えたからです。

第198回 パッキャオとメイウェザー、再び「準決勝」へ

 現役最強と目される2人のボクサーが、9月、11月と相次いで試合を行なうことが決まった。  無敗の5階級制覇王者フロイド・メイウェザーはビクター・オルティスと、8階級をまたいで活躍を続ける現代の拳豪マニー・パッキャオはファン・マヌエル・マルケスと、それぞれラスベガスで雌雄を決する。

第117回「古田敦也の挑戦」

 あの古田敦也がトライアスロンにはまっている。  ゴールデングラブ賞10回、ベストナイン9回。「ミスタースワローズ」と呼ばれた球界を代表するインテリジェンスな彼が体力の限界に挑戦しているのだ。瞬発力とスキルを必要とされる野球、持久力とタフな精神力を要求されるトライアスロン。同じスポーツでも真逆に位置するスポーツをまたぐのは珍しい。

第45回 日本でプレーしたブラジル人たちのその後<Vol.2>

 アトレチコ・ソロカーバ(ブラジル)は少々変わったクラブである。  ソロカーバは、サンパウロ州の南西、サンパウロ市からは西92キロの場所にある。人口約58万人、サンパウロ州で5番目に大きな街である。  ブラジルではある程度の規模の街には必ず2つ以上のサッカークラブがある。ソロカーバには、1913年設立のサン・ベントというクラブがあった。アトレチコ・ソロカーバは91年に設立された(ブラジルの基準に照らし合わせれば)新しいクラブである。元々は女子バスケットボールのチームを元にして、街にあった2つのサッカークラブが合併して結成された。

「内向的で勤勉」ならできるバルサ超え

 いまから28年前、東海大学を休学してスペインに渡っていた“天才児”と呼ばれた男は、耳にタコができるほどに聞かれたそうだ。 「なぜバルセロナに?」  サービス精神が旺盛な彼は、決して「日本人の知り合いがいたから」という本当の理由を口にしようとはせず、いかにクライフのサッカーが魅力的か、バルセロナのサッカーに将来性があるかを力説したという。

武田勝とマエケン

 北海道日本ハムは、なかなか魅力的なチームである。なんたって、日本一の大エース、ダルビッシュ有がいる。ストレートが常時150キロを超える変化球投手。投手の理想形でしょう。見ているだけで、十分に幸せになれる。  打者には、ようやく開花し始めた“怪物”中田翔。ド派手に打ったりド派手にスランプに陥ったり、見る者を飽きさせない。糸井嘉男も稲葉篤紀も、実に味のある好打者である。故障して調整中だが、投手陣にはあの斎藤佑樹もいる。クローザーは武田久。1番セカンド田中賢介も逸することはできない……。とまぁ、多士済々なのだが、序盤戦、例年以上に注目を浴びた投手がいる。武田勝である。  先発登板試合で、味方が5試合連続完封負け。1失点か2失点の好投を続けたのに連敗して、そんな変わった記録で話題となったのだ。

第197回 NBA新時代の幕開けか 〜ヒート・ダイナスティの可能性〜

 マイアミ・ヒートが5年ぶりのファイナル制覇に近づいている。  ヒートとダラス・マーベリックスの顔合わせとなった2011年のNBAファイナルは、2戦を終えて1勝1敗。第2戦では最終クォーターに15点差を逆転されて、ヒートは初黒星を喫した。それでも大事な6、7戦を地元マイアミでプレーできるだけに、未だにこのシリーズはヒート有利と見る向きが多い。

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