第44回 日本でプレーしたブラジル人たちのその後<Vol.1>

 Jリーグが始まってから、20年近くになる。  日本サッカーの長足の進歩――1998年フランス大会からの4大会連続のW杯出場は、Jリーグでプレーしてきた選手たちの積み上げの結果だ。そこに、大きく力を貸したのが、ジーコを始めとした、ブラジル人選手たちである。

“あと一歩”の5連敗、どう動く福岡

 5連敗と言えば、年間144試合を戦うプロ野球のチームにとってもかなりの痛手である。ならば、34試合しかないJリーグのチームが味わう5連敗の痛みは、どれほどのものか。まして、それが開幕からの5連敗だとしたら――。今季久しぶりにJ1に復帰してきたアビスパ福岡が、いきなり強烈な試練に直面している。

第195回 パッキャオはモズリーをKOできるか 〜WBO世界ウェルター級タイトル戦、直前予想〜

 世界ボクシング界において今年上半期最大のビッグファイトと呼べる一戦が間近に迫っている。  現代の拳豪マニー・パッキャオが7日、保持するWBO世界ウェルター級王座をかけて元3階級制覇王者“シュガー”・シェーン・モズリーと対戦する。これまで6階級制覇(事実上の8階級制覇という声もある)を達成してきた英雄にとって、これが2011年初のファイト。最近ではパッキャオがリングに立つたびに世界的な注目を集めるようになっただけに、今回も興行的には莫大な成功を収めることはまず間違いない。

スラッガーの条件

 その男の練習なら見たことがある。  荒涼とした河川敷のような草原が広がるところ。野の果ては川につらなるのだっただろうか。  コーチが上げるトスを、目いっぱいひっぱたく。いや、打撃する。打球は、はるか野の果て、水平線を目指して飛んでいくかのようだ。  いわゆるロングティーと呼ばれる練習である。秋を迎え、シーズンもそろそろ終わりに近づこうかという夕暮時。2軍の試合終了後のことである。

バルサに“一矢報いた”モウリーニョ監督

 18日間で4試合という、前例のない、そしてこれからもなかなか起こりえないであろうクラシコが終わった。結果は1勝2分け1敗と全くの五分。そのうち3試合を10人での戦いを余儀なくされたことを考えれば、レアル・マドリードの奮闘が光ったクラシコでもあった。

第135回 「PRIDE男」小路晃、第2の人生に幸あれ!

 2ラウンドに入ると三崎和雄は、無礼な遠慮をすることなくパンチで一気に攻め立て、相手を防戦一方に追い込む。見かねたレフェリーが試合をストップ。その瞬間、かつて「PRIDE男」と呼ばれた小路晃の現役生活に幕が下ろされた。  4月22日、後楽園ホール『DEEP 53 IMPACT』。満員の会場でファンに見守られ引退セレモニーを終えた小路晃は穏やかな表情をしていた。 「ありがとうございました。ここまで闘えてこられて、その上、こんな引退セレモニーまでやってもらえて本当に感謝しています」

第171回「チャリティー」 〜愛媛FCによる東日本大震災復興支援活動〜

 3月、未曾有の大災害が起こり、東北や関東地方を中心に大きな爪痕を残した。被災された人々の心の傷が未だ癒えぬ中、私たちに何ができるのだろうか。  愛媛FCの選手たちは、被災地復興支援のため義援金募金活動を行うべく、心をひとつにして立ち上がったのである。

第7回 被災者に届け! 障害者アスリートの“諦めない姿”

 東日本大震災から約1カ月半が経ちました。死者・行方不明者はあわせて2万5000人を超え、その被害の大きさは戦後最大と言われています。少しずつ復興への兆しを見せ始めてはいるものの、被災地が元の姿に戻るにはまだまだ時間がかかることでしょう。今回の震災では「自分には何ができるのか」「今、何をすべきなのか」を考えた方々も少なくなかったと思います。私自身もその一人でした。障害者スポーツに関わる人間として、何をすべきか……。その答えは3月29日に行なわれたサッカーのチャリティーマッチ「日本代表vs.Jリーグ選抜」にありました。「自分たちの最後まで諦めない姿を見てほしい」という選手のコメントを耳にした時に、「これだ!」と思ったのです。多くの困難を乗り越え、逆境を糧にさえして生きてきた障害者アスリートそのものが、最後まで諦めない姿の象徴です。そうであるならば、彼らと触れ合うことで、被災者の方々に何かを伝えられるのではないか。私はそう信じ、多くの方々のご協力のもと、障害者アスリートとともに今月23日、宮城県石巻市に訪問・炊き出しに行ってきました。

第75回 開幕戦のマエケンに見る統一球の影響

 甚大な被害をもたらした東日本大震災の影響で開幕が延期となっていたNPBのペナントレースですが、今月12日、いよいよスタートしました。25日現在、パ・リーグは開幕から2試合は白星がなかった福岡ソフトバンクが、3カード連続で勝ち越しを決め、首位に躍り出ました。一方、セ・リーグは昨季のBクラス組の東京ヤクルトと広島が首位争いをし、逆に昨季リーグ覇者の中日が最下位と、開幕前の大方の予想とは違う展開となっています。果たして今後はどんな戦いが繰り広げられるのか、今季も非常に楽しみです。

第194回 2011年NBAプレーオフ、4つの注目チーム

“近年稀に見る大混戦”――。  今週末から開幕する今季のNBAプレーオフについて、そんなふうに語る識者は多い。3連覇を狙うロサンゼルス・レイカーズ、マイケル・ジョーダン時代以来のファイナル制覇を目論むシカゴ・ブルズ、怪物レブロン・ジェームスをはじめとする“ビッグスリー”の力で頂点を目指すマイアミ・ヒート、伝統の強豪サンアントニオ・スパーズ、通算18度目の優勝を狙うボストン・セルティックス……と実力派チームは目白押し。

第43回 ルマンの同郷人・松井大輔<Vol.7>

 2006年11月11日、ぼくはフランスのルマンにいた。  日が沈んで試合時間が迫ると、川沿いのホテルから歩いてスタジアムに向かった。スタジアムに近づくと、ほのかな街灯の中に、ルマンのユニフォームを着た人たちが歩いているのが見えた。その日の相手は、パリ・サンジェルマンだった。

南米選手権はJの犠牲なしで参加を

 CS放送のJスポーツでオンエアされていたマリオン・ジョーンズのドキュメンタリーを見た。シドニー五輪陸上競技で5つのメダルを獲得した彼女は、後にドーピング発覚してすべてのメダルを剥奪されたばかりか、偽証罪に問われて6カ月の実刑を受けた。番組には、いまは女子プロバスケットボールの選手として活躍する彼女の、印象的な言葉がちりばめられていた。 「完全に打ちのめされた人間でも、立ち上がることが可能だと証明したかった」。「嬉しかったのは、若い人たちから諦めないでくれてありがとうと言われたこと」  いつか、被災地の方々に見ていただきたいドキュメンタリーである。

第134回 川尻達也、青木真也、高谷裕之の新天地を求める闘いに期待!

 4月に入ったが、「K-1」「DREAM」「SRC」といった日本のメジャー格闘技団体の今年の年間大会開催スケジュールが、まだ発表されていない。次回大会の開催も決まっておらず、ファンは待ち疲れ、選手たちは不安な気持ちで日々を過ごしている。

第170回「ファーストゴール」 〜2011年J2開幕戦、コンサドーレ札幌戦〜

 いよいよ2011シーズンの開幕を迎えた愛媛FC。甘え心は通じない、Jリーグ参入6年目。まさに勝負の一年である。  3月5日(土)、J2リーグ2011シーズンの開幕戦(第1節)となる愛媛FC対コンサドーレ札幌の一戦が、ホーム(ニンジニアスタジアム)にて行われた。

第193回 2億ドルの“アンダードッグ”、ヤンキースが発進

「ヤンキースが“アンダードッグ”として開幕を迎えるのはいつ以来かな?」 「ジョー・トーレ政権が始まった1996年以来かもしれないな……」 2011年シーズン開幕を翌日に控えた3月30日。公開ワークアウトが行なわれたヤンキースタジアムで、記者仲間とそんな会話を交わした。

茫然と、野球を見る

 東京で生活をし、野球を見る。茫然と、野球を見る。  たとえば、センバツ第4日目、第3試合(3月26日)を見た。国学院久我山−九州学院戦。久我山のエース川口貴都は180センチ、82キロの2年生。しっかりとした体をしている。普通に投げて、ストレートは140キロを超える好投手である。将来、プロに行っても不思議はないな。うまく成長したらローテーション投手までありえるかもしれない……。

カズの奇跡の裏にはきっと小笠原がいた

 昭和41年生まれのわたしは、古橋広之進さんの現役時代を知らない。それでも、“フジヤマのトビウオ”と呼ばれ、世界新記録を連発した彼の泳ぎが、敗戦にうちひしがれる日本に大きな勇気をもたらしたことは知っている。  たぶん、長居での試合はそういう類いの試合だった。何年か後、平成23年3月11日の大地震に端を発した大災害からの、再起への一歩として記憶されることになる、あるいは復興へ向けて国民が頭をあげたきっかけだったと印象づけられることになる試合だった。歴史的な、試合だった。

第6回 アスリートとしての意識改革

 私が障害者スポーツと出合ってから、選手はもちろん、指導者や競技団体関係者、大会やイベント運営に携わる方々と、実にさまざまな方たちと触れ合ってきました。その中で私はいろいろなことを見聞きし、学び、そして感じてきました。なかでも「障害者スポーツをもっと多くの人に知ってもらいたい、観てもらいたい、楽しんでもらいたい」という思いは、障害者スポーツに関われば関わるほど、大きく膨らんでいます。では、そのためにはどうすればいいのでしょうか。そこで今回は競技としての障害者スポーツの視点で私見を述べます。

第54回 新しい日本がみえたチャリティーマッチ

 まずは今回の大震災でお亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈りします。そして被災された方々の1日も早い復興を願っています。  地震発生時、私は支配人を務める鹿島ハイツスポーツプラザにいました。春休み前の平日でしたが、施設には合宿に来ている選手たちや、日帰りで入浴に来た一般の方々が多数いらっしゃいました。経験したことのない大きな揺れの中、第一に行ったのは施設内のお客様を安全な場所に避難させること。幸い、従業員も含めて全員の無事を確認できました。

第74回 プロ野球に課された責務とは?

 11日、東日本でマグニチュード9,0の大地震が起きました。犠牲者の数は1995年の阪神・淡路大震災を超え、被害の大きさは戦後最大と言われています。さらに福島の第一原子力発電所が地震と津波の影響で機能が停止し、現在は大量の放射能漏れを防ぐための懸命な作業が行なわれています。その影響は首都圏にも大きく影響しており、電力供給のために東京電力による計画停電の実施、鉄道会社や企業、一般家庭においても節電が行なわれています。原発の冷却機能の復旧作業が着々と進められていますが、予断を許さない状況であることは間違いありません。

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