ロスタイムには、魔力がある。 全試合時間におけるほんの数%にしかすぎないこの時間帯に起きた出来事は、ほぼ終わりかけていた試合の印象をすべて塗り替えてしまう。時に劇的に、そして時に残酷に。
レンジャーズ対カージナルスの対戦となった今季のワールドシリーズは、素晴らしい内容で全米を湧かせる激闘となった。 実力伯仲の2チームが連日のように接戦を展開し、決着は9年ぶりに最終第7戦に持ち越し。第6戦で2度も「あと1死で敗退」の瀬戸際から這い上がったカージナルスが、最後は球史に残る大逆転劇を完遂させて頂点に立った。 追い詰められれば追い詰められるほど、逆に研ぎすまされたカージナルスの選手たちのスピリットは見事としか言いようがない。その“ミラクル・ラン”は歴史に刻まれ、永遠に語り継がれていくことだろう。
北海道日本ハムの梨田昌孝監督は、じっと腕組みをしたまま動かなかった。 10月30日のパ・リーグクライマックスシリーズ・ファーストステージ、埼玉西武対日本ハムの第2戦である。2−1で西武リードという緊迫した展開で迎えた9回表。日本ハムのマウンドには4番手の増井浩俊。今季、セットアッパーとして花開いた増井はこの日も8回をなんとか抑えて、2イニング目である。
第1回のトヨタ杯で来日したノッティンガム・フォレストは、いわゆる“三段跳び”で話題を呼んだチームでもあった。 1段目はイングランド2部(当時)優勝、2段目は現在のプレミアにあたる1部での優勝、そして3段目は、欧州チャンピオンズ杯での優勝である。残念ながら、4段目となるトヨタ杯ではウルグアイのナシオナル・モンテビデオの前に屈してしまったが、1シーズンごとに頂点を究めていった彼らの躍進は、イングランド・リーグの層の厚さを証明するものでもあった。
かつて『PRIDE』のリングで活躍したファイターたちが、いま『UFC』の舞台で精彩を欠いている。また、引退をしていく者もいる。何とも淋しい気もするが、時の流れには逆らえないのか。 10月29日(現地時間)、米国ラスベガスのマンダレイ・ベイ・イベント・センターで開催された『UFC137』でミルコ・クロコップ(クロアチア)は敗れ、彼も闘いの舞台を去ることを決意した。
東日本大震災の影響により延期となっていたJ2第7節、愛媛FC対水戸ホーリーホックの一戦が、10月26日(水)にホーム(ニンジニアスタジアム)にて行われた。 第32節終了時点で引き分けを挟んで、ここ7試合、勝利から遠ざかっている愛媛FC。中2日や中3日という過密日程で行われている10月後半の公式戦により、選手たちも体力的には厳しい状況にある。だが、今節こそは勝ち点3を手に入れ、リーグ戦における浮上のきっかけをつかみたい。
鹿島アントラーズの選手、スタッフ、そしてサポーターのみなさん、ヤマザキナビスコカップ優勝おめでとうございます。OBの私も多くの人から祝福の言葉をかけていただきました。今回の優勝は、誰かひとりの力で勝ち取ったものではなく、チーム全体の総合力の勝利だと感じます。長年積み上げてきた経験や自信などが浦和を最後に上回ったのではないでしょうか。
10月22日から3日間にわたって、山口県で全国障害者スポーツ大会(全スポ)が開催されました。毎年国民体育大会(国体)の1カ月後に同じ会場で開かれているこの大会は、2001年に従来別々に行なわれてきた「全国身体障害者スポーツ大会」と「全国知的障害者スポーツ大会」を統合したものです。今回の話題は その全スポについてです。
両チームのサポーターは、すでに気もそぞろの状態かもしれない。負けていい試合、カップ戦などあるはずもないが、今回のナビスコ杯は、今季初のタイトルである。世紀を超えて語り継がれることになるあの大災害の年のタイトルである。サッカー界という枠を超えて、多くの人に記憶されるであろうタイトルである。アントラーズとレッズ、両チームにとっては、絶対に負けられない、クラブ史に残る決戦となる。
海の向こうではワールドシリーズが開催され、レンジャーズとカージナルスとの激戦が繰り広げられていますね。第5戦を終えて、レンジャーズの3勝2敗。果たしてどちらが“世界一”の称号を得るのか、非常に楽しみです。さて、日本のプロ野球も佳境を迎えています。29日からはセ・パ両リーグで同時にクライマックスシリーズが開幕します。昨季はペナントレースで3位だった千葉ロッテがパ・リーグのペナントレースを制し、その勢いを駆って5年ぶり4回目の日本一を達成しました。果たして、今季はどんな戦いが見られるのでしょうか。
【ドネア、NYC初見参でアピールなるか】 軽量級の新しいスーパースター候補ノニト・ドネア(WBC、WBO世界バンタム級王者)が、今週末、ニューヨークに初登場する。 10月22日にマディソンスクウェア・ガーデン・シアター(MSG)にて、こちらも2階級制覇王者のオマール・ナルバエスと対戦。メガケーブルTV局「HBO」で生中継される興行のメインだけに、必然的に大きな注目を集めることは間違いない。
連日、タイの大洪水にまつわるニュースが大きく取り上げられている。その際、改めて言われているのがタイと日本の経済的な結びつき、関係性の深さである。どうやら、タイにとっても日本にとっても、互いの存在は不可欠といえるレベルにまで高まっていたらしい。 そろそろ、同じことがサッカー界にも起きていい。
「200万円ですか?」と、さすがの僕も聞き直してしまった。 場所は自転車の展示会、仕事を終えて何気なく会場を歩いていると、目に留まった木製のバイク。マホガニーバイクだ。カーボンやチタンがスポーツバイクの中心というご時世で、木目の綺麗なバイクは明らかに他とは違った魅力を醸し出していた。思わずじっくりと見て、触って……何気なく聞いた値段の答えがそれだったのだ。もちろん高級車であることは理解できるし、100万円前後のバイクはどこのメーカーにでもある。しかし、200万円とは〜。数々のバイクを見てきた私も正直想像できなかった価格だった。
呂比須にとって最も輝かしい経歴は、1998年のフランスW杯出場だろう。 前年、マレーシアのジョホールバルで行われたアジア第3代表決定戦で日本代表はイラン代表に勝利し、W杯初出場を決めていた。日本人としてW杯出場に大きく貢献した呂比須には多くの友人たちから連絡がきた。
先週の土曜日、天皇杯でJFLの松本山雅が横浜FCを破ったというニュースは、一般紙でもかなり大きく扱われた。大宮を破った福岡大の大殊勲も、新聞休刊日でなければもう少し大きく取り上げられていたことだろう。番狂わせこそはカップ戦最大の醍醐味であり、番狂わせにはニュースバリューがある。
その瞬間、誰もが逆転ホームランが飛び出したと信じた。 6日に行なわれたタイガースとのアメリカンリーグ・プレーオフ地区シリーズ第5戦、2−3とヤンキースがリードされて迎えた8回裏――。2死ながら1塁に走者を置いた場面で、デレック・ジーターがライトに大飛球を放った。
かのコルビー・ルイス(レンジャーズ=元広島)が、3日(現地時間)レイズとの地区シリーズで6回1失点の好投。今季ポストシーズンの1勝目を挙げた。 ルイスが好投すると、なんか、嬉しい。「日本での経験は野球人生を変えただけでなく、喜びと感謝の気持ちに満ちた人生の大切な1ページ」(「スポーツニッポン」10月5日付)だそうだ。
現在のバルセロナにつながるサッカーの源流は、70年代のアヤックスとオランダ代表によって作られたといっても過言ではない。 リヌス・ミケルスが編み出し、ヨハン・クライフによって具現化された新しいスタイルは、武将の一騎打ち的な要素を持っていたそれまでのサッカーを、セピア色の思い出へと変えた。たっぷりとした時間と空間の中で思う存分に才能を発揮してきたブラジルの芸術家たちは、“ボール狩り”と呼ばれた集団歩兵戦法によって圧殺された。
トップを極めた競輪選手のバンクの去り方は2通りある。 「力が落ちてきた」 そう感じた時にスパッと自転車からおりる。これがひとつ目。年間1000万円以上稼ぐ力を残していたとしても、「ここが引き時」と思い、30代で引退するのだ。
9月18日(日)、愛媛FCユースは、高円宮杯U-18プレミアリーグ(WEST)の第12節となる対立正大淞南高校戦へと臨んだ。 試合会場は、北条スポーツセンター陸上競技場(松山市)。朝方、低く垂れ込めていた雨雲も試合前には遠のき、残暑を思わせる強い日差しが戻ってきた。 今日の対戦相手の立正大淞南高校(島根県)は、年初の第89回全国高校サッカー選手権大会においてベスト4入りした強豪校。ピッチコンディションも整い、好ゲームが期待できそうである。
9月24、25日、大分市営陸上競技場でジャパンパラリンピック陸上競技大会が開催されました。全国から177名の選手が集い、各競技で障害者アスリートたちの熱戦が繰り広げられました。そして、その模様は26、27日と2日間にわたってTBS『みのもんたの朝ズバッ!』で全国放送されました。嬉しいのは同番組のスポーツコーナーで取り扱われていること。「以前にもましてスポーツとして扱われるようになってきたなぁ……」。 番組を観ながら、そう思わずにはいられませんでした。そして、それは現地でも感じたことだったのです。
ブラジルW杯アジア3次予選に、男女の五輪最終予選、そしてJリーグの激しい上位争い。今月はサッカーファンにとって話題に事欠かない1カ月だったのではないでしょうか。
J1だけで行われていた大会にJ2も加えようというナビスコ杯の変更案が、一度は決まったかに思われたものの、再び振り出しに戻ったという。 変更案を全面的に支持したというJ2側の論理も、反対したクラブが多かったというJ1の立場もわかる。J2側からすれば、目下のところ天皇杯で勝ち進むことでしか実現しないJ1勢との対決が、定期的に行えることになる。観客動員で大苦戦しているクラブが多いJ2にとっては、起死回生にも近いアイデアに見えることだろう。
プロ野球もいよいよ大詰めを迎えています。セ・パ両リーグともにクライマックスシリーズ進出をかけたAクラス争いは最後までどうなるかわかりません。昨季、日本一となった千葉ロッテがリーグでは3位ということを考えれば、リーグ優勝以上にAクラス争いが気になるところ。果たしてどんな結果が待ち受けているのでしょうか。一野球人としては、いい試合を一つでもファンに見せてほしいと思っています。
開始15分間のサッカーにはいささか度肝を抜かれた。出し手、受け手に加えて第三の選手が攻撃にからむ。結成当時、永井の速さ以外に武器が見当たらなかったチームは、どこからでも決定的な形をつくれる集団に変貌を遂げていた。早い時間帯で先制点を奪えたことで、そこからはペースとレベルを落としてしまったものの、いい時間帯のサッカーは、これならば五輪でもメダルが狙えると確信させてくれるものだった。