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二宮清純「唯我独論」

第1030回 古葉さんの機動力野球生んだ一つの死球

「僕の人生は“人間万事塞翁が馬”なんです」。さる12日、85歳で死去した古葉竹識さんが、口元に小さな笑みを浮かべながら、そう語ったのは今から3年前のことだ。それが最後の取材となった。 広島カープを4度
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カープ・アイ

西本恵「カープの考古学」第44回<カープ初年度の苦難編その7/株式会社誕生。その喜びもつかの間…>

 カープは郷土広島の県民市民チームであり、かつ、プロ野球チームとして、地元広島県に根ざし、すべての県民市民が支えるチームであると、高邁な理想を掲げてスタートした。出資は広島県や広島市をはじめ、呉市、福
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カープ・アイ

西本恵「カープの考古学」第43回<カープ初年度の苦難編その6/選手集めと資金集めの謎>

 カープ創設1年目のシーズン中に、二軍選手が一斉に大量解雇となったことは、前回でお伝えした。資金が回らない球団にあって、試合に出場しない選手を大量に抱えておくことはできなかったのだ。先の見えない球団運
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野球

新総裁・岸田文雄氏×二宮清純 ~特別対談~

 9月29日、岸田文雄前政調会長が自由民主党第27代総裁に選出された。岸田氏は政界きっての広島カープファンとして知られる。昨年11月、岸田氏との“赤党対談”を掲載する。<この原稿は広島アスリートマガジ
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カープ・アイ

西本恵「カープの考古学」第42回<カープ初年度の苦難編その5/経営難から二軍選手を大量解雇>

 カープ球団創設の昭和25年は、出だしでつまずいたものの、鯉昇りの季節から6月を勝ち越した。それも、この年の首位争いをしている松竹、中日、巨人を相手に戦い、勝ち星を納めていくのである。寄せ集めとされた
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カープ・アイ

西本恵「カープの考古学」第41回<カープ初年度の苦難編その4/カープ強し。セ3強と互角の勝負>

 ここ何回かのカープの考古学では、カープが創設された最初のシーズンにおいて、わずか3カ月であるが、躍進する時期があったことをお伝えしてきた。 確かな試合運びで、上位チームとの対戦にもひけをとらず、勝ち
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カープ・アイ

西本恵「カープの考古学」第40回<カープ初年度の苦難編その3/3カ月の躍進を支えた影の功労者>

 カープ創設の昭和25年、この最初のシーズンは苦労が絶えなかった。しかし、石本秀一監督は、シーズン中でもチーム浮上のきっかけつかむため、選手補強の手を緩めてはいなかった。いついかなるときにも、勝つこと
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カープ・アイ

西本恵「カープの考古学」第39回<カープ初年度の苦難編その2/若鯉が”海賊殺し”に”鯨”も退治!>

 カープ球団が創設された最初のシーズン(昭和25年)、チームはなかなか勝ち星に恵まれず負け続ける中で、下を向かずに孤軍奮闘していたのが投手・長谷川良平だった。打てない、守れないカープの中で、4月27日
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カープ・アイ

西本恵「カープの考古学」第38回<カープ初年度の苦難編その1/”鯉の季節”の秘密に迫る>

 カープ創設初年度はなかなか勝てなかった。白石勝巳がチーム初のホームランを福山市三菱球場で放ったものの、試合は力及ばす惜敗した。また初の満塁ホームランは前回に記したように阪田清春が甲子園球場で記録した
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カープ・アイ

西本恵「カープの考古学」第37回<球春到来--カープ初のシーズンに向かう>その5

 広島カープの草創期は、どたばた続きであった。球団経営の主体となる親会社もなく、広島県をはじめとし、県下の五市が主体となって出資するという形態から、手さぐり状態の経営で、右往左往するばかり。さらに他球
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