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田崎健太「国境なきフットボール」

第235回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.21~

 2004年10月12日――。 要田勇一がジェフユナイテッド市原千葉の練習に参加してから2週間が経とうとしていた。要田をジェフに紹介してくれた辰己直祐氏から、この日に行われるトップチームの練習試合に出
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田崎健太「国境なきフットボール」

第234回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.20~

 2004年10月1日、要田勇一はパラグアイからサンパウロ、ロサンゼルスを経由して、成田空港に到着。ぼくは要田の弟・章たちと成田空港で彼を出迎えることになった。30時間を超える長旅ではあったが、久しぶ
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田崎健太「国境なきフットボール」

第233回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.19~

 2004年9月末、要田勇一の弟・章から電話があった。 彼は「言いづらい話なんですが…」と申し訳なさそうな口調で切り出した。パラグアイの首都、アスンシオンにいる要田が日本に帰国したいと言い出していると
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田崎健太「国境なきフットボール」

第232回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.18~

(写真:久しぶりにあった要田は元気そうだった) 2004年8月、パソコンに日程表を打ち込んでいたぼくは、まるでパズルのようだと、ため息をついた。  成田を出て、ロサンゼルス経由でサンパウロに到着。4
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田崎健太「国境なきフットボール」

第231回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.17~

(写真:リーベルプレートの菅野拓真はフォワードとして先発出場した) フェルナンド・デ・ラ・モラの要田勇一、グアラニの福田健二に加えて、パラグアイの首都アスンシオンにはもうひとり、Jリーグ所属経験のあ
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第230回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.16~

 取材が必須であるノンフィクションの書き手にとって、取材費の調達は永遠のテーマである。 きちんと取材ができる、そして売り物に足る原稿が書けることは前提条件に過ぎない。職業作家として継続していくには、金
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田崎健太「国境なきフットボール」

第229回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.15~

 暑い。飛行機のタラップを降りたとき、要田勇一は思わず呟いた。太陽の光は暴力的で、日本よりも近くにあるのではないかと錯覚するほどだった。湿気を含んだ熱く、重い空気が躯にのし掛かってくるのを感じた。 パ
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第228回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.14~

 ぼくが南米大陸の内陸部にある小国、パラグアイを初めて訪れたのは、1998年5月のことだった。前年の1997年6月からサンパウロを拠点に、バックパックを背負って、フランス領ギアナ、ガイアナ、スリナムと
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第227回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.13~

 2002年、要田勇一の所属していた静岡FCは東海社会人リーグで優勝、JFL昇格を賭けて全国地域リーグ決勝大会に進出した。富山で行われた第一ラウンドを勝ち抜き、11月22日から大阪の鶴見緑地運動公園で
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第226回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.12~

 部屋の受話器を取ると、「おう、俺だ、納谷だ」という、だみ声が聞こえてきた。 まだ日は昇っておらず、窓の外は真っ暗だった。納谷とはいったい誰だ。そんな知り合いがいただろうかと要田勇一は首を傾げた。そも
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