杉浦大介
ジャイアンツがこの3年間で2度目となるワールドシリーズ制覇を果たし、2012シーズンも終了。MLBはストーブリーグに突入し、各チームが来季に向けて動き出し始めている。 ニューヨークでは、今季のアメリカンリーグ優勝決定シリーズ(ALCS)でタイガースにスイープ負けを喫したヤンキースの動向に大きな注目が集まっている。シーズン中はリーグ最高の成績を挙げたとはいえ、プレーオフでは無惨な形での敗北を喫したことから、ファン、関係者は2012年を“失敗のシーズン”と認識している感があるのは事実だ。それを受けて迎える今冬は、「プレーオフを逃した2008年以来、最も重要なオフ」とさえ言われている。
大方で予想された以上のノニト・ドネアの完勝だった。 10月13日にカリフォルニア州カーソンで行なわれたWBC・WBO世界スーパーフェザー級タイトル戦で、王者のドネアがWBC同級名誉王者の西岡利晃に9ラウンド1分54秒TKO勝ち。序盤から軽々とペースを掌握したドネアは、1ラウンドから着々とポイントを奪取していった。6ラウンドには左アッパーで西岡をダウンさせると、9ラウンドには右カウンターで再びダウンを奪ってのストップ勝利。スピードとスキルで力の差を見せつけ、最高の体調で大一番に臨んだという日本の雄をまったく寄せ付けなかった。
1957年9月、MLBのブルックリン・ドジャースが今はなきエベッツフィールドで最後の試合を行なってから丸55年――。 久々にブルックリンに誕生したメジャースポーツチームが、ニューヨークで大きな話題を呼んでいる。昨季までニュージャージー・ネッツとして活動してきたNBAチームが、今季からブルックリンに移転。新生“ブルックリン・ネッツ”となり、オープンしたばかりバークレイズセンターで新たな歴史を築き始めようとしているのだ。
6階級制覇王者マニー・パッキャオの次戦が正式決定した。 12月8日、ラスベガスにて、WBO世界スーパーライト級王者ファン・マヌエル・マルケスと対戦する(試合は147パウンドのウェルター級リミット)。この2人は2004年、08年、昨年とすでに3度も激突しており、いずれも大接戦ながらパッキャオの2勝1分。「またか」と少々うんざりしたような声も聞こえてくる。
ニューヨーク・ヤンキースが苦しんでいる。 7月18日には2位に10ゲーム差を付けていたチームが、以降は20勝26敗と不振。9月4日のレイズ戦に敗れ、同日に2位のオリオールズが勝ったため、この時点でオリオールズに勝率で並ばれてしまった。 翌日に単独トップの座を取り戻したものの、6日の直接対決初戦で敗れ、再び同率に。一時は快適に思えたリードがきれいに消失した。3位につけるレイズとのゲーム差もわずか2ゲームで、このまま崩れれば2位確保すら怪しくなる。
ロンドン五輪が開催された8月中はビッグファイトも少ないアメリカボクシング界だが、9月以降に一気にヒートアップする。2012年最後の4カ月の間には多くの重要な試合が行なわれ、ファンを喜ばせてくれそうである。 特に現役パウンド・フォー・パウンドでベスト5以内にランクされることが多いマニー・パッキャオ、セルヒオ・マルチネス、ノニト・ドネアの3人が、来月以降に揃って出陣予定。今秋の大一番で、彼らはどんなファイトをみせてくれるか。それぞれの戦いをここで占っていきたい。
7月23日の電撃的なトレード以降、ニューヨークではイチローへの歓迎ムードが途切れることなく続いている。 ヤンキースがシーズン中に戦力補強を試みることは珍しくないが、10年連続オールスターにも選ばれた近代最高のヒットマシンを手に入れたインパクトは、ニューヨーカーにとっても大きかったのだろう。選手紹介の際などには、チーム内最大級と思えるほどの歓声を浴びることも多い。
2008年の北京五輪に続く金メダル獲得を目指し、バスケットボールのアメリカ代表が間近に迫ったロンドン五輪に向けて調整を続けている。 レブロン・ジェームス、コービー・ブライアント、ケビン・デュラント、カーメロ・アンソニーといったスーパースターたちが名を連ねた代表チームは今回も魅力たっぷり。名実を兼ね備えたスター軍団は、ロンドンでもダントツの優勝候補筆頭に挙げられている。 しかし、そんな2012年版チームの中でも最年長のコービーが、7月上旬にこんなコメントを残して物議を醸すことになった。
メジャーリーグでは今季も予想外の快進撃を続けるチームがいくつか現れているが、中でも最大級のサプライズを起こしているのがニューヨーク・メッツである。 オーナーシップが詐欺事件に巻き込まれたこともあり、今季のメッツは昨季と比べて年俸総額を3000万ドル近くも削減(昨季=約1億2000万ドル、今年の開幕時=約9300万ドル)した。戦力補強はほとんどなされず、しかも看板スターのホゼ・レイエス(現マーリンズ)をFAで失ったこともあり、開幕前はレベルの高いナショナル・リーグ東地区で最下位に終わるだろうとの予想が圧倒的だった。
今季のNBAファイナルで、誰もが待ち望んだカードが実現した。 レブロン・ジェームス、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュという“ビッグ3”を擁するマイアミ・ヒートが、ケビン・デュラント、ラッセル・ウェスツブルックといった若き俊才たちに率いられたオクラホマシティ・サンダーと激突。実力、注目度の両方を兼ね備えた両チームの対決は、現在のNBAでは考えうる限り最高のマッチアップだと言ってよい。
世界ボクシング界を代表するスーパースター、マニー・パッキャオの次戦が6月9日に迫っている。保持するWBO世界ウェルター級王座、4度目の防衛戦。相手となるのは、WBO世界スーパーライト級王者ティモシー・ブラッドリー。デヴュー以来28連勝(12KO)で、いまが28歳と年齢的にも脂が乗り切った実力派黒人ファイターである。
ラスベガスにも野球チームがあると聴けば、驚く人は多いのではないか。 この名高いギャンブルタウンに本拠地を置くのは、トロント・ブルージェイズ傘下の3Aチーム、ラスベガス51s。ロスアンジェルス・ドジャース傘下だった時代には中村紀洋選手も101試合に出場したこのチームに、今季は五十嵐亮太が所属している。
アメリカ・ネバダ州ラスベガスは、2012年最大規模となるであろうビッグファイトの到来に沸いている。 5月5日にMGMグランドガーデンで行なわれるWBA世界スーパーウェルター級タイトル戦で、5階級制覇王者フロイド・メイウェザーとプエルトリコの英雄ミゲール・コットが激突。近年の世界ボクシング界に君臨してきたリーディングボクサー2人の対戦は、今年度上半期のハイライトだと言ってよい。
MLBのアメリカ本土開幕から約2週間が過ぎ、ヤンキースの先発ローテーション投手たちが意外な苦戦を味わっている。 4月18日のツインズ戦を終えた時点で、先発投手の通算成績は4勝5敗、防御率5.77と無惨なもの。前評判が良かったヤンキースが、最初の12戦で6勝6敗と開幕ダッシュに失敗した最大の理由はここにあると言ってよい。
【優勝争いの行方は?】 ロックアウトのおかげで例年より遅れてスタートしたNBAのレギュラーシーズンも残り1カ月を切り、勢力地図は少しずつ明確になり始めている。 優勝候補と目されているのは、イースタンカンファレンス首位のシカゴ・ブルズ(43勝13敗)、2位のマイアミ・ヒート(39勝14敗)、ウェスタンカンファレンス首位のオクラホマシティ・サンダー(40勝14敗)の3チーム。今季のNBA王者は、総合力で他を引き離すこの3強の中から出ると考える関係者が圧倒的に多い。
元日本スーパーウェルター級王者で、現在もOPBF東洋太平洋同級王者を保持するチャーリー太田(八王子中屋)のアメリカ凱旋試合が間近に迫っている。 今週末の3月17日。チャーリーは生まれ故郷であるニューヨークのマディソンスクウェア・ガーデンでキャリア初の試合を行なう。
ヤンキースが2009年以来の王座奪回に向けて準備を進めている。 オフに黒田博樹、マイケル・ピネダを獲得し、課題だった先発投手陣の補強に成功。ホルヘ・ポサダこそ引退したものの、打線も依然として力強さを保っている。過去2年はワールドシリーズ進出を逃したが、今季のチーム力はペーパー上は近年最高。レンジャーズ、エンジェルス、タイガース、レイズらと並び、アメリカン・リーグの優勝候補の筆頭の1つに挙げられてしかるべきだろう。 それではヤンキースが開幕後も前評判通りに勝ち進むために、必要なものは何なのか。今回は今季のチームの注目点となりそうな4つのポイントをピックアップして見ていきたい。
現役2大ボクサーによる最強決戦はやはり行われない運命なのだろうか。 元恋人に暴行した罪で1月6日から収監される予定だったフロイド・メイウェザーだったが、その収監日当日に刑執行の延期が決定。5月5日に予定される次戦の挙行が可能になった時点では、誰もが熱望するマニー・パッキャオとの一戦が実現に向かうかと思われた。
第46回スーパーボウルは、2008年の第42回と同じマッチアップとなった。 近年はAFCを代表する強豪であり続けてきたニューイングランド・ペイトリオッツと、通算4度目の頂点を目指すNFCの雄・ニューヨーク・ジャイアンツが5日に激突する。ペイトリオッツが第1シードから順調に勝ち抜いてきたのに対し、ジャイアンツはワイルドカードながら快進撃。両チームのここまでの勝ち上がりの過程も4年前に酷似している。
これまで意外なほど静かなオフシーズンを過ごしてきたヤンキースが1月13日、ついに動いた。 この日、まずはヘスス・モンテロとヘクター・ノエシを放出し、マリナーズで昨季9勝を挙げたマイケル・ピネダと若手ホープのホセ・カンポスを獲得するトレードを電撃的に発表。その話題で米球界が騒然としている最中に、さらにドジャースからFAとなった黒田博樹と年俸1000万ドルの1年契約で合意したことも明らかになった。
【パッカーズ、連覇なるか】 昨季スーパーボウル王者のグリーンベイ・パッカーズは、今季もレギュラーシーズンでは15勝1敗と圧倒的な強さをマークしてきた。エースQBアーロン・ロジャース(今季のQBレイティング122.5はリーグ記録)のシーズンMVP受賞も有力。連覇が難しいとされるNFLで、ロジャースに率いられたパッカーズが2年連続のスーパーボウル制覇を果たすかどうかこそが今プレーオフの最大の見どころと言ってよい。
5カ月間も続いたロックアウト(施設封鎖)がようやく終わり、NBAはクリスマス当日の12月25日からついに開幕する。 収益配分比率の分配などを巡るオーナー側と選手会サイドの争いは、一時は永遠に続くかのようにも思えた。しかし最終的には無事に新労使協定が締結され、全米のファンもホッと一息。待望の2011-12年シーズンのスタートを間近に控え、やっとお金ではなくバスケットボールの話ができるようになったことに喜びを感じている関係者も多いはずである。 さて、それでは私たちは今季のNBAのどこに注目すべきなのか。今回は4つのポイントに絞り、楽しみな話題を探っていきたい。
メッツの一員として2年間を過ごした五十嵐亮太のメジャーキャリアは、決して順風満帆なものではなかった。合計79試合に登板して5.74という通算防御率は、入団当初の期待を考えれば決して満足できるものではあるまい。 ただ、それでも今シーズン終了直前の6試合では無失点。メッツとの契約期間も最後の最後にきて、五十嵐は何かを掴んだように見えたのも確かである。 長いシーズンを終え、他の多くの選手たちが休養に入った10月下旬、五十嵐はウィンターリーグへの参戦を決意してドミニカ共和国に渡った。
11月12日の土曜日も深夜に近づいた頃、MGMグランドガーデンの記者会見場に登場した両陣営の表情と態度がすべてを物語っていた。 判定への不満をまくしたてながらも、「自身のパフォーマンスには納得している」と、どこか満足げだったファン・マヌエル・マルケス。試合終了から2時間後に会見場に現れ、3つの質問に答えただけで慌ただしく去っていったマニー・パッキャオ。両者の表情を見る限り、どちらが勝者なのか分からなかった。
レンジャーズ対カージナルスの対戦となった今季のワールドシリーズは、素晴らしい内容で全米を湧かせる激闘となった。 実力伯仲の2チームが連日のように接戦を展開し、決着は9年ぶりに最終第7戦に持ち越し。第6戦で2度も「あと1死で敗退」の瀬戸際から這い上がったカージナルスが、最後は球史に残る大逆転劇を完遂させて頂点に立った。 追い詰められれば追い詰められるほど、逆に研ぎすまされたカージナルスの選手たちのスピリットは見事としか言いようがない。その“ミラクル・ラン”は歴史に刻まれ、永遠に語り継がれていくことだろう。