第611回 中日ドラフト2位・又吉、四国IL出身投手のジンクスに挑む

 日本初のプロ野球独立リーグ「四国アイランドリーグPlus」は、この秋、9年目のシーズンを終えた。記念すべき10年目を迎える前のNPBドラフト会議で、初の上位指名選手が誕生した。中日から2位指名を受けた又吉克樹(香川オリーブガイナーズ)である。

史上稀に見る接戦、激戦 〜ワールドシリーズ2001〜

 海の向こうメジャーリーグ(MLB)では、プレーオフが大詰めを迎えている。アメリカンリーグは上原浩治、田澤純一の両日本人投手が所属するレッドソックスが、ナショナルリーグは2年ぶりの制覇を目指すカージナルスが 24日開幕のワールドシリーズへの切符を手にした。100年以上の歴史を誇るワールドシリーズにおいて、21世紀最初の王者は、球団創設4年目のダイヤモンドバックスだった。名門ヤンキースとの稀に見る激闘は多くのMLBファンの記憶に残っていることだろう。まさに世紀のシリーズとも言える戦いを12年前の原稿で振り返る。

第608回 五輪がもたらすイノベーション

 納豆の日(7月10日)やバナナの日(8月7日)があることは知っていたが冷凍食品の日があることは寡聞にして知らなかった。  10月18日が、その日である。10は冷凍の「トウ」、18は冷凍食品の国際基準の管理温度マイナス18度に引っかけたものだそうだ。1986年に定められ、今年で28回目を迎える。

第19回 燃えるサービス魂の「7年後」は?(アニマル浜口)

 今では元プロレスラーと紹介するより、女子レスリングのアテネ、北京五輪銅メダリスト・浜口京子の父親と紹介した方が通りがよいだろう。  2020年夏季オリンピック・パラリンピック開催都市が東京に決まった際も、その翌日、レスリングが20年大会の実施競技に選ばれた際もアニマル浜口(本名平吾)はテレビに引っ張りだこだった。

第542回 バレンティン、“聖域破り”で新時代へ!

 時間の問題だとは思っていたが、いざ新記録を目のあたりにすると特別な感慨がある。9月15日、東京ヤクルトのウラディミール・バレンティンが神宮球場の阪神戦でシーズン56号本塁打を放ち、日本新記録を樹立した。王貞治(64年)、タフィー・ローズ(01年)、アレックス・カブレラ(02年)が保持していた55本を49年ぶりに更新した。

第606回 感動スピーチを裏付ける佐藤真海の挑戦心

 20年東京オリンピック・パラリンピック招致を決めたブエノスアイレスでの最終プレゼンテーションで、自身の体験をベースにした感動的なスピーチで大役を果たしたパラリンピック・走り幅跳びの佐藤真海が踏み切り足を健足の左足から義足の右足にかえたのは北京大会の後からだ。

第18回 競技者として、そして語り部として(佐藤真海)

「私がここにいるのは、スポーツによって救われたからです。スポーツは私に人生で大切な価値を教えてくれました」  さる9月7日、アルゼンチン・ブエノスアイレスで行なわれた2020年夏季オリンピック・パラリンピックの開催都市を決めるIOC総会。最終プレゼンテーションに登場したパラリンピック陸上選手の佐藤真海は、こう切り出した。 「19歳の時に私の人生は一変しました。私は陸上選手で、水泳もしていました。また、チアリーダーでもありました。そして、初めて足首に痛みを感じてから、たった数週間のうちに、骨肉腫により足を失ってしまいました」

マイク・タイソン、破滅へのテン・カウント<中編>

 イタリア系移民の子として生まれたダマトがトレーナーとして脚光を浴びたのは、今から30年も前のことだった。  フロイド・パターソンに独自の防御理論から編み出したピーカブー(のぞき見)・スタイルで構えさせ、ヘビー級王座まで上りつめさせた。しかし、ソニー・リストンの挑戦を「暗黒街につながりのあるヤツはだめだ」と突っぱねたことによりプロモーターたちから疎んじられ、引退を余儀なくされた。

第604回 生涯スポーツのゴルフから贅沢税廃止を

 東京五輪・パラリンピックが開催される2020年、この国はどんな姿になっているのだろう。  高齢化がさらに進んでいることは間違いない。前回、東京で五輪が開催された64年、全人口の1割未満だった高齢者(65歳以上)の数は、20年には3割前後に達するとみられている。

第603回 米国発祥“良心のゲーム”に学ぶスポーツの原点

 アルティメットという競技を、ご存知か? 格闘技ではない。フライングディスクを用いる米国生まれの団体競技である。  コートは100×37メートルだから、アメリカンフットボールより一回り小さめのサイズ。敵味方7人ずつに分かれ、エンドゾーン内でディスクをキャッチすれば得点になる。ルールはアメフトやバスケットボールに近い

マイク・タイソン、破滅へのテン・カウント<前編>

 ボクシング界のレジェンドであるマイク・タイソンはこの8月、薬物とアルコール依存であることを告白した。タイソンは1986年、WBC世界ヘビー級の史上最年少王者となったのを皮切りに、WBA、IBFと3団体統一の世界チャンピオンになった。しかし、90年にデビューからの連勝が37で止まると、その後は度重なる逮捕、耳噛み事件などリング外で世間を騒がせた。タイソンの凋落はどこから始まったのか、19年前の原稿で振り返ろう。

第602回 東京五輪・パラリンピック、ボランティアはロンドン流で

 アテネ、北京、ロンドンと3大会連続でパラリンピック射撃に出場した田口亜希は、得意の語学をいかすため大手船会社に入社した経歴からもわかるように、国際派かつ行動派のパラリンピアンである。今年3月、IOC評価委員会が来日した際には、パラリンピアンの代表として東京招致のプレゼンテーションを英語で行い、高い評価を受けた。

第601回 東北躍進、高校野球の地域格差は完全解消

 高校野球の勢力図が塗り替わる瞬間を見る思いがした。8月19日、準々決勝第1試合で岩手の花巻東が徳島の鳴門に5対4で逆転勝ちすると、続く第2試合、日大山形が高知の明徳義塾に4対3で競り勝った。花巻東は3回戦でも愛媛・済美を延長10回、7対6で振り切っている。  甲子園優勝経験のある四国の強豪3校が揃って東北勢の軍門に下った。随分、長い間、高校野球を見ているが、こんなことは記憶にない。

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