第678回 「本気」時短へ球界全体で危機感共有を

 またしても掛け声倒れに終わるのか、それとも今度こそ成果をあげることができるのか。「3時間以内(9回)」を目標に掲げるNPBの熊崎勝彦コミッショナーが、キャンプ視察先の宮崎で試合時間短縮の必要性を熱弁した。 「6時に試合が始まり、9時くらいには終わって家に帰れるのが理想。野球は終盤の7、8、9回がおもしろい。それを見ずして(家路につく)ファンは気の毒。9時までに終われば地上波の放送枠にも収まる。(試合時間短縮を)私は本気で取り組む」

第677回 大鵬なら横綱としての言動を指摘したのでは

 大横綱から「子供が見てもわかる相撲」とまで言われれば、勝負審判も声を上げないわけにはいかない。満座で恥をかかされたようなものだ。ビデオ室に詰めていた錣山親方は、こう反論した。「白鵬の右足甲がつくのが早かったが、稀勢の里も両足が浮いて死に体。何度もスローで確認した。取り直しが妥当」

第676回 “できないことでは悩まない”達人の思考

「私の履歴書」といえば、日本経済新聞の名物連載である。元日からは王貞治・福岡ソフトバンク会長が登場している。  数多くのアンタッチャブル・レコードを保持している王だが、通算四球2390、通算故意四球(敬遠)427という記録は、この先、どれだけプロ野球が続いても、まず抜かれることはあるまい。ちなみに通算四球2位は落合博満の1475、敬遠2位は張本勲の228。王の足元にも及ばない。

第675回 震災から20年「がんばろうKOBE」もう一度

 6434人の死者を出した阪神・淡路大震災から20年の節目の今年、オリックスが勝負に出た。補強に総額約42億円もの大金を投じたのは、球団の優勝に懸ける意気込みの表れである。  埼玉西武の元主砲で米国で、昨季まで2年間プレーしていた中島裕之、2010年の打点王・小谷野栄一(前北海道日本ハム)を相次いで獲得し、新外国人もトニ・ブランコ(前横浜DeNA)、ブライアン・バリントン(前広島)と実績のあるところを揃えた。

第673回 運命と闘い続けた日系人野球チームの画家

 サンフランシスコを本拠地としたフジアスレチックスは米国における日系人初の野球チームと言われている。このチームは強く、ゲームが終わりに近付くと、すぐ球場から逃げ出せるようにと用具類など荷物をまとめてベンチの隅に置くのを常とした。なぜなら、負けたチームが腹いせとばかりに襲いかかってくることがままあったらからである。日系人への偏見が、その背景にはあった。

第671回 bjとNBLにまず“温かいスープ”を

 10年も離れて暮らしていれば、空白の時間を埋めるのは容易ではない。元よりこの2人は、人生観も違えば、金銭感覚も異なるのだ。どうすれば元の鞘に収まるのか。  仲違いしたどこかの夫婦のことを言っているのではない。世間を騒がせているbjリーグとNBLのことだ。片や地域密着を理念とするプロリーグ。片や社威発揚、福利厚生を前提とする実業団が主流のリーグ。どこまで行っても水と油の関係だ。

第670回 四国から世界へ“グローカル化”狙う四国IL

 10周年記念式典の席で、独立リーグの四国アイランドリーグplusが新構想を披露した。来年6月から7月にかけて、リーグ選抜チームを結成して北米をテリトリーとする独立リーグ「キャンナムリーグ」と、米国の「アトランティックリーグ」に参戦するというのだ。

第668回 75年初優勝支えた“元祖カープ女子”

 広島カープを熱烈に応援する女性ファンを表す「カープ女子」が、その年、話題になった言葉に贈られる「ユーキャン新語・流行語大賞」年間トップ10に選ばれた。  授賞式の挨拶で広島県出身のモデル大井智保子は「カープは“たる募金”から生まれた市民球団。そんなファンの善意が実って選ばれた賞。ただの流行ではなく、これからも続いていく。来年は絶対に優勝したい」と語っていた。

第665回 セガサミーを躍進させた初芝監督の指導法

 社会人野球の二大タイトルは夏の都市対抗と、秋の日本選手権である。2005年創部のセガサミーは、これまで都市対抗に7回出場しているが、最高の成績は2回戦(08年、09年、12年)。初戦負けが4回もある。日本選手権は過去2回の出場で、いずれも初戦負け。今年の日本選手権も戦前の評価は高くなかった。

第664回 歴史は繰り返す 流れ変える魔球カーブ

 福岡ソフトバンクの3年ぶりの日本一で幕を閉じた日本シリーズ。チームに流れを引き寄せたのは2戦目に先発した武田翔太だった。放物線を描くように落ちるカーブを武器に6回2死までひとりの走者も許さなかった。  阪神打線は3戦目以降も武田のカーブの残像に悩まされる。5安打(3戦)、4安打(4戦)、5安打(5戦)。狂った歯車は最後まで戻らなかった。

第663回 「4時間待ち」も次に生きる経験

 一説によると人間の集中力は90分が限界らしい。4時間も待たされては、たまったものではない。  23日に行われたアジアパラ競技大会、車いすテニス男子シングルス決勝を制したのは世界ランキング1位の国枝慎吾だった。この優勝により国枝は2016年リオデジャネイロパラリンピックの出場権を獲得した。

第658回 “水の護身術”着衣泳の体育導入を

 水難事故に遭う確率は水着の時よりも着衣の時のほうがはるかに高い。警察庁によると(平成25年調べ)事故発生状況は釣りや魚取りの最中が29・6%、通行中が13・9%、水泳中は10・1%だ。  ならば最初から着衣のまま泳ぎの練習をした方がいいのではないか。そのようにも思うが、体育の水泳の授業は原則として水着が基本である。

第655回 いつまでも“上甲スマイル”忘れない

「あの夜の甲子園は星がよく見えました。お月様も出ていました。もう、あの場面は祈るしかないですからね。きっと女房が味方してくれたんでしょう」。昨日、胆管がんのため67歳で死去した愛媛・済美高監督の上甲正典が、やわらかな笑みを浮かべて語ったのは今から10年前のことだ。

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