第671回 bjとNBLにまず“温かいスープ”を

 10年も離れて暮らしていれば、空白の時間を埋めるのは容易ではない。元よりこの2人は、人生観も違えば、金銭感覚も異なるのだ。どうすれば元の鞘に収まるのか。  仲違いしたどこかの夫婦のことを言っているのではない。世間を騒がせているbjリーグとNBLのことだ。片や地域密着を理念とするプロリーグ。片や社威発揚、福利厚生を前提とする実業団が主流のリーグ。どこまで行っても水と油の関係だ。

第670回 四国から世界へ“グローカル化”狙う四国IL

 10周年記念式典の席で、独立リーグの四国アイランドリーグplusが新構想を披露した。来年6月から7月にかけて、リーグ選抜チームを結成して北米をテリトリーとする独立リーグ「キャンナムリーグ」と、米国の「アトランティックリーグ」に参戦するというのだ。

第668回 75年初優勝支えた“元祖カープ女子”

 広島カープを熱烈に応援する女性ファンを表す「カープ女子」が、その年、話題になった言葉に贈られる「ユーキャン新語・流行語大賞」年間トップ10に選ばれた。  授賞式の挨拶で広島県出身のモデル大井智保子は「カープは“たる募金”から生まれた市民球団。そんなファンの善意が実って選ばれた賞。ただの流行ではなく、これからも続いていく。来年は絶対に優勝したい」と語っていた。

第665回 セガサミーを躍進させた初芝監督の指導法

 社会人野球の二大タイトルは夏の都市対抗と、秋の日本選手権である。2005年創部のセガサミーは、これまで都市対抗に7回出場しているが、最高の成績は2回戦(08年、09年、12年)。初戦負けが4回もある。日本選手権は過去2回の出場で、いずれも初戦負け。今年の日本選手権も戦前の評価は高くなかった。

第664回 歴史は繰り返す 流れ変える魔球カーブ

 福岡ソフトバンクの3年ぶりの日本一で幕を閉じた日本シリーズ。チームに流れを引き寄せたのは2戦目に先発した武田翔太だった。放物線を描くように落ちるカーブを武器に6回2死までひとりの走者も許さなかった。  阪神打線は3戦目以降も武田のカーブの残像に悩まされる。5安打(3戦)、4安打(4戦)、5安打(5戦)。狂った歯車は最後まで戻らなかった。

第663回 「4時間待ち」も次に生きる経験

 一説によると人間の集中力は90分が限界らしい。4時間も待たされては、たまったものではない。  23日に行われたアジアパラ競技大会、車いすテニス男子シングルス決勝を制したのは世界ランキング1位の国枝慎吾だった。この優勝により国枝は2016年リオデジャネイロパラリンピックの出場権を獲得した。

第658回 “水の護身術”着衣泳の体育導入を

 水難事故に遭う確率は水着の時よりも着衣の時のほうがはるかに高い。警察庁によると(平成25年調べ)事故発生状況は釣りや魚取りの最中が29・6%、通行中が13・9%、水泳中は10・1%だ。  ならば最初から着衣のまま泳ぎの練習をした方がいいのではないか。そのようにも思うが、体育の水泳の授業は原則として水着が基本である。

第655回 いつまでも“上甲スマイル”忘れない

「あの夜の甲子園は星がよく見えました。お月様も出ていました。もう、あの場面は祈るしかないですからね。きっと女房が味方してくれたんでしょう」。昨日、胆管がんのため67歳で死去した愛媛・済美高監督の上甲正典が、やわらかな笑みを浮かべて語ったのは今から10年前のことだ。

第654回 鍛練であり修養でもある「野球」の素振り

 今夏の甲子園、準決勝で優勝した大阪桐蔭に力負けしたものの、5試合で 58得点を挙げた福井代表・敦賀気比の打棒には恐れ入った。猛打の秘密は、 12月前から2月にかけての一日千本の素振りにあるという。千日ならぬ百日の行だ。しかも6秒刻みでバットを振り続けたというのだから、その過酷さたるや尋常ではない。トレーニングというよりも鍛錬といった趣だ。

第652回 75年甲子園決勝「恵み」の2日間雨天順延

 開会式が2日順延されたのは、96回目を迎えた夏の甲子園史上、初めてのことだという。この先の天候は大丈夫か。  雨といえば、思い出すのが1975年の大会だ。私も高校生だったので、よく覚えている。大会期間中、2つの台風が列島を直撃し、計5日間も順延された。

第650回 甲子園勝率1位・愛媛の“落日”を子規はどう思う

 風前の灯とは、このことだ。近年の勢いからして、一度抜かれたら抜き返すのは至難だろう。どこまで持ちこたえられるのか。  夏の都道府県別甲子園勝率1位は愛媛県の6割5分(115勝62敗1分)。1953(昭和28)年の第35回以来、60年も首位の座を守り通している。以下、2位・大阪府6割4分9厘(155勝84敗)、3位・神奈川県6割3分2厘(117勝68敗)、4位・和歌山県6割1分8厘(118勝73敗1分)、5位・広島県6割1分3厘(111勝70敗1分)、同・高知県(87勝55敗)と続く。

第649回 監督代行が開く正規監督への新たな道

 幹事長がいて幹事長代行がいる。幹事長代行がいて幹事長代理がいる。幹事長代理がいて副幹事長もいる。  これらのポストが同時に存在するのだから、政治の世界は、ややこしい。ところで政党において代行と代理は、どちらが格上なのか。答えは前者なのだが、永田町の住人以外で、どれだけの人間が、これを知っているだろう。

第648回 未来のパラリンピアンづくりの方策を

 アテネ18個、北京12個、ロンドン4個――。何の数かご存知か? 実はこれ、夏季パラリンピックにおける陸上競技のメダル数である。  右肩下がりどころではない。急降下である。「ここまで落ちてしまったら、もう付け焼刃の対策では通用しないでしょう」。神妙な面持ちで花岡伸和・日本身体障害者陸上競技連盟副理事長は語った。

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