格闘技
先日、ある雑誌(ムック)の企画で、日本プロボクシングの名勝負を選んだ。 小学生の頃からリング上での闘いを見始めて40年。幾多の名勝負を目にしてきたから、選定には少々悩んだ。でも、心を震わされた試合はハッキリと記憶に残っているもので、思い起こすのに、それほど時間は必要なかった。
「やっぱり、あの輪に自分は加わらない方が良かった」 元リングスの山本宜久選手が、ボソッと僕の耳元で呟いた。先月30日、横浜文化体育館で、パンクラスの大会が行われた時のことである。 パンクラスは、この大会を最後にリングから […]
ボクシングのダブル世界タイトルマッチが23日、大阪城ホールで行われ、WBCバンタム級では王者の山中慎介(帝拳)が、同級3位の挑戦者シュテファーヌ・ジャモエ(ベルギー)を9R11秒TKOで下し、6度目の防衛に成功した。山中はこれで5連続KO防衛。一方、IBFスーパーバンタム級では挑戦者の同級13位・長谷川穂積(真正)が、王者のキコ・マルチネス(スペイン)に7R1分20秒TKOで敗れ、バンタム級、フェザー級との3階級制覇はならなかった。
ボクシングのWBCダブル世界タイトルマッチが6日、東京・大田区総合体育館で行われ、ライトフライ級では同級4位の挑戦者・井上尚弥(大橋)が、王者のアドリアン・エルナンデス(メキシコ)を6R2分54秒TKOで下し、世界王座を奪取した。井上はプロ6戦目での戴冠で、井岡一翔(井岡)の持っていた日本人最速記録(7試合)を更新した。フライ級では王者の八重樫東(大橋)が、挑戦者で同級8位のオディロン・サレタ(メキシコ)を9R2分14秒KOで破り、3度目の防衛に成功した。
「引退します」 そんなニュアンスの内容を4月1日に亀田興毅がブログに書きこんだ。 その約10時間後に再度、ブログをアップし、「今日はエイプリルフールやから」と、引退表明は嘘であったとしたが、あまり笑えなかった。なぜならば、本当に亀田興毅の引退は近いように思えるからだ。
「アーユー、ボディビルダー?」 こう言ってビル・ロビンソン先生は、鏡の前でボディビルダーのように胸を張っておどけてみせた。 今から20年前の話である。Uインターの立会人を務めていたロビンソン先生は、年に何度か来日していた […]
ボクシングのWBA世界スーパーフライ級王座決定戦が26日、東京・後楽園ホールで行われ、同級2位の河野公平(ワタナベ)が、暫定王者で同級1位のデンカオセーン・カオウィチット(タイ)を8R50秒KO勝ちで下し、王座返り咲きを果たした。河野は4Rにダウンを奪うと、8R、右ストレートで相手をリングに沈め、8カ月ぶりにベルトを取り戻した。
さいたまスーパーアリーナ、横浜アリーナへ行く機会が、ほとんどなくなった。『K-1』、そして『PRIDE』、また『PRIDE』を継ぐ形で開催されていた『DREAM』『戦極』といった格闘技のビッグイベントが開かれなくなったからだ。
“人間風車”の異名をとった元プロレスラーのビル・ロビンソン氏が現地時間3日、心不全のため米アーカンソー州の自宅で死去した。75歳だった。英国マンチェスター出身のロビンソン氏は1968年に来日し、国際プロレスに参戦。ダブルアーム・スープレックスを日本で初披露し、ヒーローとなった。その後、新日本プロレスへ移り、75年12月にはアントニオ猪木が持つNWFヘビー級王座に挑戦。3本勝負で60分時間切れ引き分けとなる名勝負を繰り広げた。76年からは全日本プロレスと契約し、85年限りで現役を引退。以降は指導者となり、99年から「UWFスネークピットジャパン」のヘッドコーチに就任して東京・高円寺で後進の育成にあたっていた。
「えっ! ホントに引退?」 佐々木健介選手の突然の引退発表に多くのファンが驚いたに違いない。 僕もネットのニュースでこの事実を知った時は、本当に信じられなかった。昨年、首の怪我から復帰し、その後は絶好調に見えていただけに […]
ボクシングのロンドン五輪男子ミドル級金メダリストの村田諒太(三迫)が22日、中国・マカオでプロ3戦目(73.4キロ契約、8回戦)に臨み、カルロス・ナシメント(ブラジル)に4R43秒TKO勝ちを収めた。これで村田はデビューから3戦連続KO勝利。初の海外試合で世界へのアピールに成功した。
「最近は、世界チャンピオンという言葉に重みがなくなってしまったなぁ」 もう既に退社しているが、以前はスポーツ新聞でボクシング取材を担当していた先輩ライターが、私にそう言った。
2012年2月、石本康隆(帝拳)は進退をかけて臨んだ大一番で敗れた。日本スーパーバンタム級のタイトル獲得失敗に終わり、石本は人目もはばからずに号泣した。年齢も31歳と決して若くはなく、引退も真剣に考えた。それでも彼は辞めなかった。いや、諦めきれなかったのだ。石本は再び、チャンピオンを目指す道を走り始めた。以降、4戦4勝3KO。それまで25戦中19勝のうち、わずか3KOだった男のレコードにKO勝ちが次々と刻まれていった。リング上で積極的に仕掛ける姿は、まるで別人に生まれ変わったかのようだった。
「子ども向けのワークショップに講師として出てもらえませんか?」 プロレスのマスクを工作するという一風変わったイベントを神奈川県相模原市が企画し、元レスラーということで、僕に依頼が来た。イベントで、お子さんや親御さんに向け […]
デビューから2連勝し、順風満帆に見えた石本康隆だったが、タイトル挑戦までは10年もの月日を費やした。所属する帝拳ジムでは、チャンピオンのみが専用のロッカーを所有できる。他のボクサーたちが次々と自らのネームプレートを空きのロッカーに入れていく中、石本は「自分もいつかは」と思いを募らせながら、空いているロッカーを探す日々が続いたのだった。
現在、スーパーバンタム級の世界ランカーである石本康隆(帝拳ジム)だが、プロ入り前はアマチュアで1戦1敗と、特筆するほどの経歴はない。高校や大学で数多のタイトルを獲得し、鳴り物入りでプロの世界へと飛び込んできた粟生隆寛(高校6冠、WBC世界フェザー級、同スーパーフェザー級の2階級制覇)、井岡一翔(高校6冠、WBA・WBC世界ミニマム級統一王座、WBCライトフライ級の2階級制覇)などのように華やかな道を歩んできたわけではない。竹原慎二(元WBA世界ミドル級王者)、辰吉丈一郎(元WBC世界バンタム級王者)らのごとく、少年時代はケンカばかりに明け暮れていた“札付きの不良”だったという荒々しい“逸話”もない。典型的なボクサーの型にはまらない石本のボクシング人生。その原点は、子供の頃の真似事から始まった。
心を揺さぶられる熱い闘いだった。大晦日にはヘビーなほどに――。 東京・大田区総合体育館で行われたWBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ、内山高志vs.金子大樹のことだ。
噛ませ犬――。闘犬において、自信をつけさせるためにあてがわれる弱い犬のことだ。ことボクシングにおいても、しばし用いられる比喩表現で、いわば“踏み台”扱いのボクサーのことを指す。昨年4月、中国・マカオで行われたWBOインターナショナル・スーパーバンタム級タイトルマッチでの挑戦者・石本康隆(帝拳ジム)は、まさに“噛ませ犬”と見られていた。対する王者のウィルフレッド・バスケス・ジュニア(プエルトリコ)は元WBO世界スーパーバンタム級王者。3階級制覇の名ボクサーを父に持つ、サラブレッドボクサーである。カジノ街であるマカオで、石本vs.バスケスに付けられたオッズは1:12。誰もがバスケスの勝利を疑わなかった。
ボクシングの世界タイトルマッチが31日、東京と大阪で3試合行われ、東京・大田区総合体育館でのWBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチは王者の内山高志(ワタナベ)が同級4位の挑戦者・金子大樹(横浜光)にダウンを喫したものの、3−0で判定勝ちし、8度目の防衛を果たした。WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチは王者の三浦隆司(帝拳)が同級2位のダンテ・ハルドン(メキシコ)に9R55秒TKO勝利を収め、2度目の防衛に成功した。また大阪・ボディメーカーコロシアムで開催されたWBA世界ライトフライ級タイトルマッチは王者の井岡一翔(井岡)が同級3位の挑戦者フェリックス・アルバラード(ニカラグア)との打ち合いを制し、3−0の判定で3度目の防衛を達成した。
5月に引退した元プロレスラーの小橋建太は、リング上の相手のみならず、病気やケガと闘っていた。2006年には腎臓ガンが見つかり、右の腎臓を全摘出。08年には右腕遅発性尺骨神経麻痺と両肘関節遊離体の手術を受けた。10年には肘部管症候群で約1年半欠場の欠場を余儀なくされ、11年には試合で左足の脛骨骨折と右ヒザの靱帯を痛めた。文字どおりの満身創痍。しかし、小橋は決して諦めることなく、ファンの前に戻ってきた。完全燃焼の引退から半年、“第2の青春”へ走り始めた46歳に、二宮清純が近況を訊いた。
「力道山の孫が、プロレスデビューしたようですね」 普段、プロレスの話題など全く口にしない方から声をかけられた。12月16日、力道山の孫にあたる力(ちから)選手のデビュー戦が後楽園ホールで行なわれた。この試合は、プロレスに […]
ボクシング界に現われた若きスターが、2014年はいよいよ世界に挑む。 12月6日のOPBF東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦、プロ5戦目の井上尚弥(大橋)はヘルソン・マンシオ(フィリピン)を終始、圧倒。5RTKOで下し、タイトルを獲得した。次戦で世界王座に挑戦し、ベルトを獲れば日本人では史上最速の世界王者となる。デビューから、まだ1年2カ月。甘いマスクとは裏腹に、リング上でみせる強さは、まさに“怪物”級だ。さらなる高みを見据える20歳に、二宮清純がインタビューした。
ボクシングのWBC世界フライ級タイトルマッチが6日、東京・両国国技館で行われ、王者の八重樫東(大橋)は挑戦者の同級1位エドガル・ソーサ(メキシコ)に3−0の判定で勝ち、2度目の防衛に成功した。またOPBF東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦では史上最速タイのプロ4戦目で日本王者となった井上尚弥(大橋)が、ヘルソン・マンシオ(フィリピン)を5R2分51秒TKOで下し、王座を獲得した。ロンドン五輪男子ミドル級金メダリストの村田諒太(三迫)はプロ2戦目となる8回戦に臨み、デイブ・ピーターソン(米国)を8R1分20秒TKOで破った。
これは詐欺である。 「王座統一戦」の看板に偽りありだ。 観る者は、すっかり騙されていた。 12月3日、ボディメーカーコロシアム(大阪府立体育会館)で行われた「WBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦」リボリオ・ソリスvs.亀田大毅のことである。
ボクシングのトリプル世界タイトルマッチが大阪・ボディメーカーコロシアムで行われ、IBF・WBA世界スーパーフライ級王座統一戦ではIBF王者の亀田大毅(亀田)が、前WBA王者のリボリオ・ソリス(ベネズエラ)に1−2の判定で敗れ、王座を失った。この試合はソリスが前日計量で規定体重をクリアできなかったためWBAのタイトルを剥奪され、大毅が勝てば王座統一となるルールで実施された。大毅は敗れたものの、IBFの王座はそのまま保持する。同じく実施されたWBO世界バンタム級タイトルマッチでは王者の亀田和毅(亀田)が、同級6位の挑戦者・イマヌエル・ナイジャラ(ナミビア)に3−0の判定勝ち。IBF世界ミニマム級タイトルマッチでは王者・高山勝成(仲里)が、同級6位の挑戦者・ビルヒリオ・シルバノ(フィリピン)を大差の判定で下し、揃って初防衛に成功した。