サッカー

転換期の日本が試される欧州遠征

 今頃、オーストラリアのサッカー界は大変な騒ぎになっているはずである。日本が辛くもイラクを退けた数時間後、彼らはアウェーとは言えヨルダンにまさかの黒星をつけられてしまった。3試合を終えて勝ち点が2。首位を行く日本との勝ち点差はなんと8。グループ1位での予選突破が絶望的になったどころか、ブラジルへのチケット自体が危ぶまれる状況となってしまった。

ヤングなでしこ、最上級の3点差負け

 サッカーは、必ずしもスコアが内容を表すとは限らない競技だが、それでも、1点差なら惜敗、2点差ならば完敗、3点差となれば惨敗……といった感覚を選手は持っているはずである。ドイツ相手にお0−3で敗れたヤングなでしこたちの受けた衝撃は、相当なものがあったに違いない。  ただ、わたし個人としては、あの3点差負けは、最上級の3点差負けではなかったか、という印象を持っている。

第187回「フラッグ」 〜松山銀天街での雰囲気づくり〜

 イベントごとにおける雰囲気づくりは、本当に大切なものだと思う。   メインストリートに飾られた提灯に灯が燈り、しめ縄から吊るされた紙垂(しで)が風にそよぐ頃、どこからともなく祭囃子の音が聞こえてくる。“もうまもなく、お祭りが始まるのだな”と感じられ、気持ちが高揚するのを覚える。これも歴とした雰囲気づくりの一種である。

低迷脱出に、今こそBORBA(闘争心)を! 〜バルバリッチ監督インタビュー〜

 予想外の大失速だ。  今季の愛媛FCはクロアチア人の司令塔アンテ・トミッチや、若きストライカーの有田光希らを補強し、プレーオフ出場圏内の「6位以上」を目標にシーズンをスタートした。前半の21試合は湘南ベルマーレや東京ヴェルディといった強豪を下すなど8勝7分6敗と勝ち越し。目標の6位までは勝ち点6差と好位置につけていた。しかし、後半戦に入った途端に全く勝てなくなり、10試合連続で未勝利(3分7敗)が続いている。順位も18位にまで沈み、プレーオフ進出は絶望的な情勢だ。なぜ気温の上昇に反比例するようにチーム状態が下降してしまったのか。イヴィッツア・バルバリッチ監督を直撃した。

香川を後押しする欧州の親日ムード

 ほんの数年前まで、サッカー絡みの仕事をしている人間にとって、日本人であることはほとんどハンデでしかなかった。  取材がしたくてもパス申請でハネられることなど日常茶飯事。取材OKの返事をもらって出かけて行ったさるロンドンのクラブでなぜか門前払いを食らい、抗議したところ「これはお前たちのための試合ではない」とうそぶかれたこともある。

政治にサッカーは翻弄されるのか

 ロンドン五輪が閉幕した翌日、帰国までの時間を利用してトットナム・ホットスパーの“スタジアム・ツアー”に申し込んでみた……のだが、渋滞に巻き込まれ開始時間に遅れてしまう。「日本から来たんだ」と懇願してもまるで相手にされずに門前払い。五輪期間中はついぞ出くわすことのなかったぶっきらぼうな対応に「ああ、これぞロンドン」と妙な感心をしつつ、せっかくなのでクラブショップをのぞいてみることにした。

大竹七未(サッカー解説者)<後編>「女子の育成充実を」

: 一昨年に東京国際大学女子サッカー部の監督に就任されました。監督挑戦のきっかけは? : 同校の男子サッカー部監督である前田秀樹さん(元日本代表)にお声をかけていただいたんです。女子サッカー部を創部するからという話でした。ただ、私の中で監督は「生活のすべてを懸けないと難しい仕事」だと思っていたので、その時点ではお断りしたんです。

第40回 香川は“赤い悪魔”の心臓になれるか!? 〜欧州サッカー開幕〜

 ロンドン五輪の興奮冷めやらぬなか、欧州フットボール界の新シーズンが幕を開けた。昨季、ドイツ・ドルトムントでMVP級の活躍を見せた香川真司は世界的メガクラブのマンチェスター・ユナイテッドに移籍。五輪で日本の躍進に貢献した清武弘嗣(ニュルンベルク)と酒井宏樹(ハノーバー)は今季からドイツへ渡った。さらに大津祐樹(ボルシアMG)や宮市亮(ウィガン)など、ロンドン五輪世代の選手たちが欧州に挑む。

打ち砕かれた未来への期待

 失望した。心底、失望した。  志を、目標をどこに置くかによって、この試合の評価は変わってくる。選手やファン、マスコミの意識が4年前の今頃と同じであれば、つまり世界は出るものであっても勝つものではないという前提で見れば、悪い内容ではなかった。「昨年の南米選手権で4位に入った強豪ベネズエラを相手によく頑張った」といった反応が多数派になるだろう。

第71回 五輪から見えた日本サッカーの課題

 五輪を戦った男女の代表選手とスタッフのみなさん、お疲れ様でした。なでしこは決勝で米国に惜敗し、金メダルとはなりませんでしたが、日本女子初のメダルを獲得。男子もメダルには届かなかったものの、世界4位です。大会を通じて、日本サッカーのレベルの高さを世界に示せたのではないでしょうか。

第59回 ジーコ、かく語りきVol.2 〜なぜ、イラクなのか〜

 1995年1月、初めてジーコに取材をした時、ぼくはその場にいたものの、透明人間のような存在だった。  ブラジルで取材を手伝ってくれたのは、セルソ・ウンゼルチという、優しい顔つきの痩せた白人ジャーナリストだった。南米最大の出版社「アブリウ」の社員で、ブラジルで唯一のサッカー専門誌『プラカール』で働いていたが、車雑誌に異動になったとぼやいていた。セルソは、プラカールを創刊号から所持している程、サッカーを愛していた。話してみると、ぼくと同じ年で誕生日も近かった。

苦い敗北を払拭する機会は残されている

 同点ゴールを許した瞬間、魔法は切れた。  特に大きなミスがあったわけではない。しかし、ニアサイドで競り負けたのは永井と吉田だった。得点者をマークしていたのは徳永だった。チームを支えてきたオーバーエージの2人と、ケガを押して出場した攻撃の核が、失点の瞬間に居合わせてしまった。日本人ですら半信半疑だったチームを準決勝に導き、ブックメーカーからブラジルに次ぐ優勝候補の2番手、との評価を受けるまで引き上げてくれた魔法は、この瞬間、切れた。白亜の馬車は、かぼちゃに戻ってしまった。

大竹七未(サッカー解説者)<前編>「なでしこ、強さの秘密」

: 今回はなでしこジャパン(サッカー女子日本代表)でも活躍された大竹さんとそば焼酎「雲海 黒麹」のソーダ割りを酌み交わしながらサッカー談義に花を咲かせたいと思います。 : 芋焼酎を飲む機会は多いのですが、そば焼酎は初めてです。飲み方も基本はロック。ソーダ割りで飲んだことはないですね。初ものづくしなので楽しみにしていました。

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