平成のうちに書いておいた原稿が令和元日の紙面を飾る。その紙面をながめるのもまた乙なものだ。 スポーツにとって平成とはどういう時代だったか。スポーツ中継視聴率ランキングが、それを端的に示している。ベスト5は、 […]
「褒める時は無責任でいい。ただ叱る時には責任がいるぞ」。在りし日の小出義雄の言葉をかみしめながら、この追悼文をつづっている。 名伯楽とはこの人のためにあるような言葉だった。スパルタ指導が当たり前の時代、選手の […]
昭和の球場のヤジには下品なものが多かった。だが下品だからといって、それが必ずしも悪いものだとは限らない。中には“ザブトン一枚”と思わずヒザを打ちたくなるようなものもあり、今にして思えばあれはあれでちょっとした幕間の余興 […]
この2月、55歳の若さで死去した第60代横綱・双羽黒の北尾光司さんには、ヒールのイメージが付きまとう。 1987年の九州場所後、立浪親方と対立した挙句、部屋を飛び出し、廃業に追い込まれてしまった […]
「鯉のぼりの季節まで」。春先にいくら勝ったところで、長続きはしない。弱い頃のカープはよく、こう陰口を叩かれたものだ。4月は白星が先行しても、連休が終わる頃には落ちてくる。その姿は風が止んだあと、ダランと屋根にしなだれかか […]
「最低でも50歳までは現役」 こう言い続けてきたイチローだが、45歳5カ月で現役生活にピリオドを打った。 日米通算4367安打。単純比較はできないが、これはピート・ローズのメジャーリーグ記録425 […]
この3月末をもって小出義雄がマラソンの指導者を引退した。小出と言えば1992年バルセロナ五輪で銀、96年アトランタ五輪で銅メダルを獲得した有森裕子や00年シドニー五輪で金メダルに輝いた高橋尚子を育てた名伯楽だ。“褒めて […]
素朴な疑問がある。監督に「人望」は必要か? 引退記者会見でのイチローの「僕には人望がない」発言が耳目を集めたのは、誰にとっても比較的、身近なイシューだったからだろう。「社長に人望はいるのか?」「理事長に人望はいるのか? […]
ナショナルチームを「ジャパン」と呼ぶのはラグビーくらいのものだろう。基本的にサッカーは「日本代表」であり、バレーボールは「全日本」だ。 5カ月後に迫ったラグビーW杯日本大会。ジャパンのHC(ヘッ […]
巨人が開幕から飛ばしている。4月3日現在、4勝1敗。始まったばかりだがセ・リーグの首位だ。 「敵地に乗り込んでの広島との3連戦。2勝1敗と勝ち越したのが大きかった。原辰徳監督は“これで苦手意識が払拭できた”と […]
尖閣諸島、竹島、北方領土……。国境問題や安全保障の専門家として、メディアに引っ張りだこの山田吉彦東海大学教授の研究領域はもっぱら「海」だが、学生時代は「陸」に青春を賭けていた。 千葉・佐倉高陸上競技部時代の […]
今シーズン、リーグ4連覇を目指す広島にも泣き所はある。日本人の先発サウスポーが育ってこないのだ。昨シーズンも先発で勝ち星をあげた日本人左腕は、高橋昂也ひとりだけだった。それも、わずか1勝である。ここ数年は、外国人のクリ […]
イチローの魅力はバッティングだけではない。守備でもセンセーションを巻き起こした。 <この原稿は『東海総研MANAGEMENT』(東海総研研究所)2002年1月号に掲載されたものです> メジャーリー […]
春分の日に現役引退を発表したイチローは、これまで2回、国民栄誉賞の打診を辞退している。最初は01年だ。この年、イチローのMLBのルーキーとして新人王、MVP、首位打者などに輝いている。辞退の理由は「国民栄誉賞をいただく […]
五輪はイノベーションのショーウインドーでもある。ユニットバスが64年東京五輪開催をきっかけに誕生したことは広く知られている。 国家開闢以来の訪日客をどう迎えるか。ホテルも足りなければ、人手も足りない。短い工 […]
ノックをするのもしんどいようではプロ野球のコーチは務まらない。少ないコーチでチームを切り盛りする独立リーグにおいて、ひとりでもコーチが欠ければ、試合にも支障をきたす。 四国アイランドリーグPlu […]
マリナーズのイチローは2012年以来、7年ぶりにメジャーリーグの開幕を日本で迎える。20日、21日に東京ドームでアスレチックスと戦う。稀代のヒットメーカーはベンチ入りが決定しており、スコット・サービス監督は起用も明言し […]
9日付けの本紙に寄稿したザ・デストロイヤーへの追悼文に対する反響の大きさは想定していた以上だった。1963年5月24日、東京体育館の天井裏から宮崎仁一郎カメラマンが撮影した写真のインパクトに依るものだろう。デストロイヤ […]
ジ・インテリジェント・センセーショナル・デストロイヤー。それが7日(日本時間8日)に他界した「白覆面の魔王」ザ・デストロイヤーの正式なリングネームである。 マスター(修士)の学位を持つインテリレスラーは、し […]
公式戦のチケットではない。ゲットしたとしても当たるか当たらないか分からない抽選券である。それを求めて5万人のファンが殺到したというのだから驚きだ。 さらに2月25日、マツダスタジアム付近は抽選権を求めるファ […]
8年前の3月11日、東北地方の太平洋側を中心に、最大震度7の大地震が襲った。死者・行方不明者合わせて1万8431人(2018年12月現在)。被災地の惨状を伝えるニュースを編集した映像を、サッカー女子日本代表(なでしこジ […]
プロ野球選手はキャンプの1カ月間、まるまる家を空ける。シーズンが開幕してからは旅から旅への毎日だ。 家庭を切り盛りするのは奥さんだ。「銃後の護り」といえば、表現が古すぎるか。 監督時 […]
ディフェンシヴ・ハーフといえば「このポジションの選手の力量でチームの実力が分かる」(清雲栄純日本代表コーチ)とまでいわれる重要なポジションだが、先のアジアカップではパーフェクトに難しい仕事をやりとげた。アジアカップ後、 […]
亥年生まれの同級生たちは皆、今年還暦を迎える。早生まれの私は1年の“猶予”があるが、赤いちゃんちゃんこが近づいてくると思うとゾッとする。あれを着せられるくらいなら、苦手な納豆を、鼻をつまんで数粒口に運ぶほうがまだマシだ […]
サッカー日本代表監督の森保一は、アジアカップが開催されるアラブ首長国連邦に旅立つ前、もちろん優勝を目標には掲げたものの、それ以上に「(決勝まで)7試合戦い抜くこと」を強調していた。 「1試合、1試 […]