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二宮清純「唯我独論」

第1119回 忘れられぬ03年 桜の戦士勇気付けた“戦メリ”

 米英でアカデミー賞作曲賞を受賞した坂本龍一が世を去ったのは今年3月28日のことである。すぐに不世出の音楽家を偲ぶ追悼番組が各局で組まれ、茶の間には代表曲である映画『戦場のメリークリスマス』(1983
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二宮清純「プロ野球の時間」

第773回 敬遠四球にミスター“無言の抗議”

 メジャーリーグで申告敬遠制度が導入されたのは2017年からだ。試合時間の短縮が最大の目的だった。日本のプロ野球も1年遅れの18年、同じ制度を導入した。<この原稿は2023年8月14日号『週刊大衆』に
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二宮清純「唯我独論」

第1118回 風化より救いある戦争報道の「風物詩化」

 原爆の悲惨な記憶を後世に伝え、慰霊の意を表し、恒久の平和を祈る「ピースナイター」は、被爆地の球団・広島カープにとって特別な試合である。「6日の巨人戦はテレビで見とりましたよ。もう足が悪うて、球場まで
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二宮清純「スポーツのツボ」

第253回 “庶民監督”森保一 ネームコーリング

 無理して人に好かれようとは思わないが、わざわざ嫌われる必要もない――。 人間関係について聞かれると、きっと多くの人がこう答えるに違いない。 過日、心理学関係の本を読んでいて、「ネームコーリング」とい
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二宮清純「唯我独論」

第1117回 井上尚弥 称賛が追いつかない異次元の強さ

「もう称賛の言葉は底をついた」。さる7月28日(日本時間)に行われたタイガース戦のダブルヘッダー、最初のゲームで完封したエンゼルスの大谷翔平は、45分後に始まった第2試合で2打席連続ホームランを記録し
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二宮清純「唯我独論」

第1116回 津田恒実がいない30度目の夏 盟友は今もともに

 現役時代、守備の名手として鳴らし、引退後は複数の球団でコーチを歴任、オリックスの監督も務めた森脇浩司には、今も自室の机の引き出しに大事にしまっている写真がある。今月20日、30回目の命日を迎えた津田
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二宮清純「スポーツのツボ」

第252回 81歳プロレスラー グレート小鹿の「武勇伝」

 老いてなお盛ん、とはこの御仁のことを言うのだろう。 グレート小鹿、81歳。史上最年長のプロレスラー兼新潟プロレススーパーバイザーだ。 さる6月25日、新潟プロレス三条大会のリングで、6人タッグマッチ
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二宮清純「唯我独論」

第1115回 悩ましいAIとスポーツとの関係

 生成AI(人工知能)に関するニュースを目にしない日はない。もはや賛成か反対かという段階はとうに過ぎ、権利侵害を引き起こさないよう、どうルールを整備していくか、規制の網をかけていくかに論点は移りつつあ
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