ワンチームとオールジャパン。18日に都内で行われた橋本聖子組織委会長の就任会見。彼女は先の二つの言葉に力を込めた。 まずワンチームだが、これは組織委に向けられたものだろう。内閣総理大臣まで務めた森喜朗前会長 […]
日本人は人事の話になると、それまで会社に興味のなかった人までもがいっせいに耳をそばたて始める――。そんなことを書いていたのは「サラリーマン小説の第一人者」と呼ばれた作家の源氏鶏太だ。細くなった記憶の糸を手繰ったが残念な […]
川淵三郎氏に電話したのは、9日の午後6時過ぎだ。12日に予定されている合同懇談会前に、実質的な評議員会議長である氏の考えを聞きたかった。 組織委会長は理事の互選で選ばれるが、評議員は会長の「選定及び解職」の […]
2011年5月から約1年間、文藝春秋にて「プロ野球伝説の検証」という読み物を連載し、『プロ野球「衝撃の昭和史」』と改題して新書(文春新書)にまとめた。 これは、これまでの仕事の中でも、最も楽しいもののひとつであった。 […]
「英国紳士の条件は、風呂場でションベンしないことだと言うんだな」。昔、そんな話を座談の名手として知られる漫画家の黒鉄ヒロシさんから聞いた。人が見ていないところでの振る舞いこそが、その人物の価値をはかる唯一無二の基準だとい […]
さる22日(日本時間23日)に86歳で世を去ったハンク・アーロンは、 23シーズンに及ぶメMLBでのキャリアのうち21シーズンをブレーブス(ミルウォーキーとアトランタ)でプレーしている。MLB歴代2位の通算755本塁打 […]
パンデミックの収束が見通せない時期だから、いろいろな憶測記事が出るのは止むを得ない。そんな中、英紙タイムズが<日本政府が中止せざるを得ないと内々に結論付けた>と報じた。ただし、それを裏付ける根拠には少々、乏しい。 ま […]
これをご都合主義と呼ばずして、何と呼べばいいのか。ケバン・ゴスパーIOC元副会長(IOC名誉委員)の発言が物議をかもしている。組織の中枢にいる人物ではないとはいえ、看過できるものではない。18日付の本紙から引く。<新型 […]
新年早々イタいニュースだ。サッポロビールとファミリーマートが共同開発した新商品のビールが、スペルミスにより発売中止に追い込まれた。「LAGER」を「LAGAR」と誤って表記したというのだ。確かによく見ると「E」のところ […]
この時期、連日のように報じられるニュースがモチによる窒息事故である。正月の三が日、都内だけで高齢者14人がモチを喉に詰まらせて病院に搬送され、3人が不帰の人となった。 厚労省の人口動態調査によると、「不慮の […]
長く生きていれば、時計の針を戻し、もう一度やり直したいと思う出来事が、誰にだってひとつや二つはある。さる21日、急性心筋梗塞のため54歳で急逝したトンガ出身の元ラグビー選手、ワテソニ・ナモアにとって、その日に起きた一瞬 […]
敵もさるもの、ワクチンの開発に合わせるかのように姿形を変えてきた。クリスマスを前に英国では新型コロナウイルスの変異種が急拡大している。英政府は従来種に比べ、最大で感染力が7割強との分析結果を公表している。「ウイルスが攻 […]
エリートVS雑草――。いささか手垢のついたキャッチコピーだが、往時は、それなりに刺激的で訴求力もあった。 さる11月17日、食道ガンのため71歳で世を去った元WBC世界ジュニアフェザー(現スーパーバンタム) […]
総務省の人口動態に関する統計で、他地域からの転入が他地域への転出を下回る状況を「社会減」という。ここでクイズ。全国の市区町村で最も「社会減」の多かった都市はどこか(2019年1月1日時点)。答えは2663人の長崎市だ。 […]
美談で終わらないところが、この人らしい。さる11月28日、米ロサンゼルスで元4階級王者ロイ・ジョーンズJrとエキシビションマッチを行った元世界ヘビー級統一王者マイク・タイソンが、試合直前に大麻を使用していたことが明らか […]
甘い言葉にはトゲがある――。日本のことわざかと思いきや、どうも英国由来のものらしい。<There is no rose without a thorn>。トゲのないバラはない。すなわち完全な幸福はない。一説によると、や […]
春先のことだ。塩崎恭久元厚労大臣がテレビで自民党の新型コロナウイルス対策を説明した。「あんなものと共存したくはないが…」と前置きしつつ「今後、我々はウィズコロナの時代を生きなければいけない」と発言したところ、放送終了後 […]
「五輪で印象に残っているのは試合よりも開会式。あれほどの感動を味わったことは、未だかつてないね」。そう語るのは東京五輪パラリンピック選手村村長の川淵三郎だ。スポーツ界のご意見番的存在でもある。 1964年東京 […]
米国のノンフィクション作家マイケル・ルイスがアスレチックスのGMビリー・ビーンを主人公に弱小球団の強化戦略と成功を描いた『マネー・ボール』は2003年に発売されるや、たちまちのうちに世界的なベストセラーとなった。&nb […]
体の大きな者を揶揄することわざは、それこそ掃いて捨てるほどある。ちょっと思い出すだけでも「ウドの大木」「デクの棒」「大男の殿(しんがり)」……。ひどいのになると「大男総身に知恵が回りかね」なんてものも。大男に対する偏見 […]
アマ・プロを通じて「怪物」の異名をほしいままにした江川卓は、父親の仕事の関係で少年時代を静岡県の佐久間ダム近くの小さな集落で過ごした。 遊び場は諏訪湖を水源とする天竜川。向こう岸は崖になっており、そこを目が […]
その選手の情報は限られている。ポジションはショート、甲子園出場経験なし。テスト生として入団し、1軍昇格に7年も要している。プロ通算48打席5安打9三振――。 みなみらんぼう作詞作曲の隠れた名曲「野球人生」に […]
犬が人間を噛んでもニュースにはならないが、人間が犬を噛んだらニュースである――。米国の小説家ジェシー・L・ウィリアムズの小説『盗まれたストーリー』に出てくる一説だが、その伝で言えば、これは大ニュースだろう。 […]
ボクシング好きの読者は要求度が高い。深く狭い話を好む。2週間前の小欄でマイク・タイソンについて書いたところ、なぜエキシビションマッチ(9月12日から11月28日に延期)の対戦相手であるロイ・ジョーンズJrには触れないの […]
プロ野球草創期に活躍した藤本定義といえば、巨人、阪神両球団で指揮を執ったただひとりの人物としても知られている。「伊予の古狸」のニックネームが示すように知略、知謀に長けていた。 古狸ぶりを示して余りあるエピソ […]