米国のノンフィクション作家マイケル・ルイスがアスレチックスのGMビリー・ビーンを主人公に弱小球団の強化戦略と成功を描いた『マネー・ボール』は2003年に発売されるや、たちまちのうちに世界的なベストセラーとなった。&nb […]
体の大きな者を揶揄することわざは、それこそ掃いて捨てるほどある。ちょっと思い出すだけでも「ウドの大木」「デクの棒」「大男の殿(しんがり)」……。ひどいのになると「大男総身に知恵が回りかね」なんてものも。大男に対する偏見 […]
アマ・プロを通じて「怪物」の異名をほしいままにした江川卓は、父親の仕事の関係で少年時代を静岡県の佐久間ダム近くの小さな集落で過ごした。 遊び場は諏訪湖を水源とする天竜川。向こう岸は崖になっており、そこを目が […]
その選手の情報は限られている。ポジションはショート、甲子園出場経験なし。テスト生として入団し、1軍昇格に7年も要している。プロ通算48打席5安打9三振――。 みなみらんぼう作詞作曲の隠れた名曲「野球人生」に […]
犬が人間を噛んでもニュースにはならないが、人間が犬を噛んだらニュースである――。米国の小説家ジェシー・L・ウィリアムズの小説『盗まれたストーリー』に出てくる一説だが、その伝で言えば、これは大ニュースだろう。 […]
ボクシング好きの読者は要求度が高い。深く狭い話を好む。2週間前の小欄でマイク・タイソンについて書いたところ、なぜエキシビションマッチ(9月12日から11月28日に延期)の対戦相手であるロイ・ジョーンズJrには触れないの […]
プロ野球草創期に活躍した藤本定義といえば、巨人、阪神両球団で指揮を執ったただひとりの人物としても知られている。「伊予の古狸」のニックネームが示すように知略、知謀に長けていた。 古狸ぶりを示して余りあるエピソ […]
9月12日に予定されていたボクシングの元世界統一ヘビー級王者マイク・タイソンのカムバック戦が11月28日に変更されたのは、本紙によると収益増を目論むタイソン側の要求によるものだという。対戦相手のロイ・ジョーンズJr側は […]
1968年といえば、川上巨人が4連覇を達成した年だ。同年秋の日米野球で58年以来、2度目の来日を果たしたのが67年に続いてナショナル・リーグを制覇したセントルイス・カージナルスである。 「巨人・大鵬・玉子焼き […]
日本プロ野球名球会の歩みは複雑である。1978年7月に任意団体「昭和名球会」として発足し、81年9月に「株式会社」に改組した。「一般社団法人」へと装いを改めたのは2010年10月。だが、その後も株式会社は存続し、11年 […]
村長を普通に「そんちょう」と呼ぶか、少々時代がかるが「ムラオサ」と呼ぶかで、イメージは随分変わってくる。前者は文字通り行政単位としての「村」のトップだが、後者には得も言われぬ威厳が漂っている。 昨年12月、 […]
1990年代前半、あのマイク・タイソンと2度にわたって死闘を演じた伝説のボクサーがいる(1戦目は7回TKO負け、2戦目は判定負け)。ジャマイカ生まれのカナダ人、ドノバン・ラドック。ニックネームはレーザー。すなわちカミソ […]
伝統とは博物館の中の展示品ではあるまい。刷新し、受け継がれなければ、それは過去の遺品である。 6日、甲子園での阪神戦で、巨人・原辰徳監督が0対11となった8回裏1死から内野手の増田大輝を「敗戦処理」としてマ […]
東京五輪・パラリンピック組織委が発表したスケジュールによると、五輪とともに1年延期となったパラリンピックの開会式は8月24日、私が個人的に注目している自転車のロードは31日から9月3日まで行なわれる。そこにイタリアの英 […]
公開された映像を見て背筋が凍りついた。CGでも、これほど衝撃的な映像はつくれないだろう。 7月初旬、ロシア・モスクワ郊外のとあるサッカー場。3部リーグのクラブに所属する16歳のGKが、練習中にボールを蹴ろう […]
コロナ禍で迎えた今季、昨季より23も少ない120という試合数から、開幕前には日本球界初の4割打者誕生に期待する声が、少なからずあった。 7月20日現在、両リーグでただひとり打率を4割台(4割3分4厘)に乗せ […]
サッカーのドイツ1部リーグで4度の優勝を誇る古豪1.FCカイザースラウテルン(FCK、現在は3部)が、新型コロナウイルス感染拡大による収益悪化で破産申請を地方裁判所に行ったというニュースには驚いたが、メディアで報じられ […]
東京都知事選で再選を果たした小池百合子都知事のオリパラに関する選挙公約は「簡素化」だった。「費用を縮減し、都民や国民の理解が得られるように進めていく」。とはいえ、開催するにしても中止するにしても、その権限は開催都市には […]
東京都の新規の新型コロナウイルス感染者は6月26日から5日連続で50人を超えた。いわゆる「夜の街」関連が多数を占めているといわれる。 4日連続となった29日の時点で、埼玉県の大野元裕知事は都内での会食や繁華 […]
これを「属性史観」と指摘されたら、返す言葉に窮するのだが、定量的に見た場合、以下の事実からそれなりの信憑性を有しているとも言える。 商業高校①から進学した明大出身②の投手③は成功する--。そんな仮説を立て、 […]
プロ野球の開幕に先立ち、プロレス界の雄・新日本プロレスが15日、110日ぶりに「無観客」で興行を再開した。試合の模様はインターネットテレビ局「新日本プロレスワールド」で世界中に生配信された。 会員数は10万 […]
安倍晋三首相の「アンダー・コントロール」の号令の下にスタートした東京五輪・パラリンピックは、「完全な形」を目指して来年の夏に向かおうとしている。 いったい何をして「完全な形」というのか。首相の発言から類推す […]
公正中立が求められる取材者にも思い入れの強い選手はいる。私にとって実質的なMLBのパイオニアである野茂英雄は、そんな選手の代表格だ。彼の前に道はなかった。彼が分け入った獣道が、やがてアスファルトを敷き詰めた舗道になった […]
プロ野球が危機に直面した時、「大丈夫か?」と真っ先に球界関係者の口の端に上るのが、広島カープである。12球団で唯一親会社を持たない独立採算制の球団だからだ。 しかし、広島に関する財務状況を調べると、底堅さが […]
MLBにとってサラリーキャップはトラブルの種である。開幕に向け、コロナで大打撃を受けた経営者側から事実上のサラリーキャップとも言える「総収入折半」案が浮上しているが、やぶへびになりかねない。 周知のように北 […]