米国の51番目の州昇格をめぐるプエルトリコの住民投票で賛成が過半数を占めたのは昨年11月のことだ。だが、バラク・オバマ大統領は、この問題には慎重だと伝えられている。
巨人軍終身名誉監督・長嶋茂雄の天真爛漫ぶりを示すエピソードとして、しばしば取り上げられるのが「バント高田!」である。監督時代のミスター、チャンスでバントのうまい高田繁にバントの構えをしたまま、代打を告げたというのだ。
WBC1次ラウンド初戦のブラジル戦が7安打5得点。2戦目の中国戦が6安打5得点。予想されたこととはいえ、国際試合は甘くない。打線の爆発は、まず期待しない方がいい。この先、ピンと張ったタイトロープを渡り切るには、少ないチャンスを確実にモノにするしかないのだろう。
キャンプ地を巡っていると、思わぬところで思わぬ人に遭遇することがある。沖縄・具志川野球場。韓国プロ野球とWBC韓国代表の情報を収集しようとSK対ハンファ戦を見に行くと、見覚えのある顔があった。近鉄やヤクルトなどで活躍した神部年男。13年間の現役生活で90勝をあげ、引退後はヤクルト、近鉄、オリックスなどで投手コーチを歴任した。
誇りと驕りは紙一重である。レスリングが20年五輪の「中核競技」から除外された問題はIOC理事会による国際レスリング連盟(FILA)への不意打ちととるべきか、それとも伝統にあぐらをかいていたFILAの油断ととるべきか。客観的に見ると、きっと、そのどちらも間違いではないのだろう。
「ガラスの天井」(glass ceiling)なる言葉を初めて目にしたのは、ヒラリー・クリントンが米国史上初の女性大統領を目指した時のことだ。米国社会で女性がトップリーダーを目指すには、目に見えない障壁や偏見との戦いがあり、残念ながらヒラリーはそれを突き破ることができなかった。
パワハラ問題の責任を問われて柔道女子日本代表監督を辞任した園田隆二は「自分の中で焦りもあり、急いで強化しないといけないという思いがあった」と行き過ぎた指導の背景に五輪での勝利至上主義があったことを認めた。
落語でいえば真打ちの後に二ツ目が登場するようなものか。V9巨人の3、4番はON、すなわち王貞治と長嶋茂雄。言ってみれば真打ち競演だ。 2人の打席が終わった直後の球場には得も言われぬどよめきとざわめきが余韻としてわだかまっていた。そんな中で打席に向かう5番打者の心境はいかばかりだったか。一度、聞いてみたいと思っていた。
大相撲に型は必要か不必要か。おそらく、この論争に最初に火をつけたのは、さる19日に他界した元横綱の大鵬ではなかったか。
日本代表にとっては「脅威」、見る者にとっては「驚異」か。魔球と形容されるナックルボールの使い手で、昨季のサイ・ヤング賞投手R・A・ディッキー(ブルージェイズ)がWBCの米国代表に加わるらしい。
今季のパ・リーグは6人の指揮官のうち、監督としてリーグ優勝を経験した者が5人を占める。北から北海道日本ハムの栗山英樹、東北楽天の星野仙一、埼玉西武の渡辺久信、千葉ロッテの伊東勤、福岡ソフトバンクの秋山幸二。
ロンドン五輪が終わった直後のことだ。柔道で男女通じて唯一の金メダルを胸に飾った松本薫(女子57キロ級)の「野獣のような目」が話題になっていた。「もし相手が自分と同じような目をしていたら、どんな気持ちになるでしょう?」。私の問い掛けにニコッと笑った彼女、間髪入れずに答えた。「うれしいです。私と同じ目を持っている人と戦えるのは光栄です」
江川卓が法大時代の話。野球選手としての価値を聞かれた御大こと明大・島岡吉郎監督が「投げて1億、打って1億」と語ったのは、あまりにも有名だ。六大学リーグ史上2位の47勝をあげた江川は、打者としても3割1分という高打率を残している。
今のようにインターネットから情報が溢れている時代ではない。私がMLBに興味を持った1970年代前半、MLBに関する情報収集は専らスポーツ紙や専門誌に頼るしかなかった。 中学生の頃、MLBからやってきた2人のビッグネームに心を躍らせた。ひとりは元太平洋クラブのフランク・ハワード、そしてもうひとりが元ヤクルトのジョー・ペピトーンだ。結論から先に言うと、この2人、とんだ食わせ者だった。
戦後最大のヒーローである力道山が東京・赤坂のナイトクラブで暴力団員に腹部を刺されたのは49年前の12月8日である。1週間後の15日、その傷が原因で力道山は絶命した。享年39だった。
「彼には青年将校のような清々しさがあるね」。言葉の主は日本サッカー協会最高顧問である川淵三郎。初の年間王者に輝いたサンフレッチェ広島の指揮官・森保一に向けられたものだ。
勇壮で知られる糸満ハーレーをテレビで観た。ハーレーとはウミンチュ(漁師)の祭りで、大漁と航海安全を祈願して15世紀か16世紀に始まったと言われている。 数あるレースの中で、とりわけ私が興味を抱いたのがクンヌカセー(転覆競漕)である。ルールがおもしろい。なんとレースの途中でサバニと呼ばれる舟を一斉に転覆させるのだ。底の見えるサバニを一旦海に飛び込んだ漕ぎ手たちが元通りに戻し、再び乗り込んでリスタートするという、まことに不思議なレースである。
野茂英雄、佐々木主浩、イチロー、松井秀喜、長谷川滋利、斎藤隆、岡島秀樹、福留孝介、ダルビッシュ有。以上9選手の名前を見てピーンときた人は相当なメジャーリーグ(MLB)通である。 答えは「オールスターゲームに選出された日本人選手」。9人のうち6人がピッチャーで3人が外野手。内野手と捕手は、まだひとりも選ばれていない。
巨人の阿部慎之助が日本シリーズMVPに輝いた内海哲也を評して「(バッテリー間で)無言の会話ができる」と語っていた。今は亡き作家の佐瀬稔が「無言の会話」という言葉を好んで使っていた。いい言葉だ。 不意に26年前の日本シリーズを思い出した。8戦までもつれ込んだシリーズは後にも先にも、これだけだ。西武のエースは東尾修、広島の主砲は山本浩二。18・44メートルをはさんで、2人のベテランは思う存分「無言の会話」を楽しんだ。
唐突に辞職を表明した石原慎太郎都知事が旗振り役となってスタートした東京五輪・パラリンピック招致活動。首都に2020年五輪・パラリンピックがやってくるかどうかは来年9月まで待たなければならない。だが、2019年ラグビーW杯の日本開催は既に決定している。逆算すれば、遅くとも18年度内にはメインスタジアムを完成させていなければならない。
7年前のドラフト会議、高校生の目玉は辻内崇伸(巨人)だった。野手で評価が高かったのは平田良介(中日)、陽仲壽(現岱鋼・北海道日本ハム)、岡田貴弘(T−岡田・オリックス)ら。今季、パ・リーグで首位打者に輝いた角中勝也の名前は、候補選手リストのどこを探しても見当たらない。無理もない。石川の日本航空第二高(現日本航空石川)でプレーしていた角中に甲子園出場経験はなく、誘われていた社会人チーム入りの話も、夏の予選敗退後には立ち消えになった。
「私たちの病気は視野が狭まるんですけど、逆に心の視野は広がるんです」。真っ直ぐこちらを向いたまま、ほのかな笑みを浮かべてそう語ったのは、ロンドンパラリンピック、ゴールボール女子金メダリストの小宮正江である。隣に座っていたチームメイトの浦田理恵がすぐに話を引き取った。「おかげで人間性を磨かせてもらっています」
ドイツ帝国初代宰相として知られるオットー・フォン・ビスマルクは日本の近代化にも多大なる影響を与えた大政治家だ。そのビスマルクには「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」との名言がある。これについては本人の言葉かどうか疑わしいとの説もあるが、それはともかく、ビスマルクが没して100年以上経った今でも各界のリーダーたちが自らへの警句として、この言葉を口にすることは少なくない。
「彼しかいない。人間的な魅力も評価されたんじゃないでしょうか」。そう語るのは来春のWBCで3連覇を目指す野球日本代表「侍ジャパン」監督に就任することが内定した山本浩二の“育ての親”である松永怜一である。
チケット販売数は史上最多の270万枚。障害者スポーツの発祥の地ということもありロンドンパラリンピックは空前の盛り上がりを見せた。