歴史は繰り返す――。ハンク・アーロンが持つMLBの通算最多本塁打記録にバリー・ボンズがあと10本と迫っている。MLBでは新記録達成の場に、かつてのレコードホルダーが駆けつける“暗黙の儀式”がある。だが、今回ばかりは寂しい宴となりそうだ。
世間を騒がせている高校野球の特待生問題に関する高野連の対応を見ていると、あれから百年近くたつというのに、野球人はいまだに「野球害毒論」の呪縛から解き放たれていないのではないかと寂しい気分になる。
「自然災害がない限り、2010年W杯は絶対に南アフリカで開催する。これが最終的な見解だ」。8日、FIFAのゼップ・ブラッター会長はそう明言した。そこまで言い切って大丈夫なのか。
ハンカチ王子が神宮で2勝目を挙げた日曜日、東京から遠く離れた石川県立野球場で現役医学生がプロ初登板を果たした。 選手の名前は高田泰史(22)。日本で初の医学生プロ。さる4月28日、スタートしたばかりの日本で2番目のプロ野球独立リーグ「北信越BCリーグ」石川ミリオンスターズの投手である。高田は新潟アルビレックスBC相手に先発し、負け投手となったものの、1、2回を無失点で切り抜けた。4回に制球を乱し、4点目を失ったところでマウンドを降りた。金森栄治監督に「気にするな。クリーンヒットは1本じゃないか。打たれたわけじゃないんだ。この失敗を次に生かせ」と励まされた。
昨季、メジャーリーグ(デビルレイズ)で15本もホームランを打っているバッターをつかまえて「意外性の男」と呼ぶのは失礼かもしれないが、こういうバッターが下位にいるのは、相手にとっては脅威だ。
過ちを改めざる、これを過ちという――。toto(スポーツ振興くじ)の運営を見ていると「論語」の中に出てくる孔子のこの言葉を思い出す。日体協への07年度の助成金がゼロになることが明らかになった今、存在意義を見いだすのは困難だ。
世間を騒がせている西武球団の利益供与問題。いわゆる「裏金」には2種類あると私は考える。ひとつは違法性の疑いの濃いもの。多額の“栄養費”などを選手側が税務申告しなかった場合、脱税の罪に問われる可能性がある。仮にキックバックを要求し、不正に懐に入れた者が球団内にいたら、それは背任にあたる。