今シーズンのアイランドリーグは思っていた以上に成果の現れた1年でした。まず、我々がリーグの柱としている育成面では過去最多タイの6選手がドラフトで指名を受けました。そのうち3選手は本ドラフトでの指名で、これはリーグ創設以来初めてのことです。さらには昨季、福岡に在籍していた秋親投手が千葉ロッテ入りし、NPB復帰を果たしました。またリーグでプレーしていたディオーニ・ソリアーノ(広島)、フランシスコ・カラバイヨ(オリックス)が1軍で活躍。オフには徳島の加藤博人コーチが東京ヤクルトの2軍投手コーチに就任し、NPB球団のスタッフとして採用された元選手もいます。市川貴之審判もNPBの1軍戦で球審を務めるなど、このリーグが野球に携わる人間にとって、次のステップへの登竜門として認められたのではないかと感じています。
今回、アイランドリーグに加盟した三重で監督を務めることになりました。5月に長崎の監督を解任されて以降は就職活動の日々。どこかで野球に携われるところがないか探していたところ、三重の松岡弘監督が休養したとの話を聞きました。松岡監督は投手出身で他のコーチ陣は野手出身です。「投手コーチをやらせてもらえないか」。壁矢慶一郎代表にそうお願いに行きました。すると何度かお会いするうちに、今度は「監督を」とのオファーをいただいたのです。代表の考えをしっかり伺った上で、ほぼ二つ返事で指揮を執ることを決めました。
この10月をもって徳島の監督を退任しました。現在は故郷の広島県府中に戻り、実家の飲食店を手伝っています。今季は残念ながら目標にしていた優勝、そしてリーグチャンピオンシップ進出を逃してしまいました。来季こそは、との思いもある一方で、家族のこともあり、監督を続けるべきかどうか直前まで悩んでいたのは事実です。最終決断をしたのは10月のみやざきフェニックス・リーグの期間中でした。
本当にホッとしました。10月28日のドラフト会議。高知からはがソフトバンクから育成選手として指名を受けました。監督に就任以来、NPB選手が誕生するのは初めてです。今も喜びをかみしめています。
先週はアイランドリーグ選抜のコーチとして、みやざきフェニックスリーグに参加してきました。車で香川から瀬戸大橋を渡り、岡山、広島、山口経由で九州に上陸して、宮崎までは約10時間。香川は23日からの独立リーグ・グランドチャンピオンシップに臨むため、4試合のみの参戦でしたが、NPB相手に実戦を積めたことは選手にとって良かったのではないでしょうか。もっとも結果は1勝3敗で、選抜チームの成績を下げてしまい、申し訳なかったと思います。
後期は22勝12敗の2位。借金9に終わってしまった前期と比べて、ようやく投打のバランスがかみ合いました。まず投手陣では先発から左腕の、から抑えのにつないで逃げ切る勝ちパターンが確立しました。また攻撃面でもバントやエンドランなどの細かいプレーができるようになったのも大きかったです。足を骨折していたらがケガ人が戻り、戦力も整いました。
9月に入り、徳島は引き分けを挟み7連勝。貯金5をつくった前期がそうだったように、投手陣が頑張り、ゲームメイクできれば勝てる。この1年を通じ、徳島のスタイルが着実に浸透してきました。その中で選手も成長し、いいパフォーマンスができています。
昨日(6日)までのビジター5連戦は5連敗。三重、大阪、高知、愛媛と連日、移動してのゲームだった上に、退団者やケガ人もあって投げられるピッチャーが6人しかいなかったため、苦しい結果となってしまいました。特に勝ち頭(7勝)のが背中の張りを訴え、離脱したのは痛かったです。幸い症状は改善し、今週末からは戦線復帰の予定です。
後期はここまで7勝8敗。勝ったり負けたりで波に乗れていません。前期のように連勝できない理由のひとつは先発投手陣のバテがあるでしょう。、、の3本柱が打ちこまれるケースも目立ってきています。この猛暑ですし、高知にはナイタ―設備もありませんから、ある程度、こうなることは想定していました。その分、打線に奮起してほしかったのですが、攻撃も日によって良かったり悪かったりを繰り返しています。
香川が前期優勝できた要因は最後に負けられない試合をしっかりモノにできたことでしょう。残り数試合で高知が首位をいく展開から選手たちがよく頑張ってくれました。勝ったほうが優勝という最終戦の直接対決でも先発・が序盤に3失点しながら、2番手のが相手の流れをくいとめ、終盤の同点劇につなげました。
前期は13勝22敗3分の4位。前後期制になってから最低の勝率に終わってしまいました。今年から愛媛は県民球団となり、キャンプから例年以上に勝ちにこだわることを徹底してきました。選手補強も実施し、史上最強と呼べるメンバーがそろっています。ただ、「結果を出さなければ」との思いがプレッシャーとなり、チームが空回りしてしまった面は否めません。投打のバランスがかみ合わないまま、ズルズルと負けが込んでしまいました。そこへ有効な手を打てなかった点は、我々首脳陣の責任です。
前期は20勝15敗3分の3位。前回のコラム(4月)の時点では借金2の状態でしたから、まずまず巻き返しはできました。先発がしっかりゲームメイクし、打線がつながれば勝てる。ここ数年、徳島はほぼ最下位が続いており、チーム全体が勝ち方を忘れていました。もう少し投打のバランスがかみ合えば、前期も優勝した香川や2位の高知と三つ巴の争いに持ちこめていたかもしれません。少なくとも後期に向けて勝負をかける態勢は整ったのではないでしょうか。
長冨浩志前監督の解任に伴い、5月よりチームの指揮を任されました。ここまでは11勝20敗2分の最下位。投手陣はそこそこ抑えているのですが、打線にあと1本が出ていません。個々の能力は前期優勝した昨季と比べても、決して悪くないとみています。投打がかみ合えば、勝ち数と負け数がひっくり返ってもおかしくなかったと感じています。
現在、高知は引き分けを挟んで8連勝中。開幕からトップを走っていた香川を抜いて、単独首位に立ちました。当初は6月中旬に4試合組まれている香川戦に照準を合わせていたので、こんなに早く首位に立つとは思ってもいなかったです。正直、ビックリしています。
香川はここまで11勝3敗2分。貯金を稼いでいますが、決してチーム状態はよくありません。接戦をなんとかモノにしている試合が多く、あと1本出ていれば、どうなっていたかわからないゲームがたくさんありました。それでも何とか勝てているのは抑えの6年目・の安定が大きいでしょう。ここまで8試合に投げて7セーブ。無失点ピッチングを継続しています。最後がしっかりしていることで継投は計算しやすくなっています。
開幕から1カ月を終えて、6勝6敗。個々の選手たちの能力を考えれば、正直言って物足りない成績です。打線が機能していれば、あと3つは勝ち星を増やせたのではないでしょうか。投手陣の頑張りに攻撃陣が応えられていません。
ここまで6試合を終えて2勝4敗。昨季は開幕6連敗スタートだったことを考えれば、今年のチームは戦う形ができています。2勝はすべて接戦に持ち込んでのサヨナラ勝ち。投手陣が踏ん張り、守備にミスが出なければ、どこが相手でも対等に渡り合えることを選手たちも感じているはずです。
佐世保での高知との開幕2連戦は連敗スタート。2−3、1−3といずれも接戦を落としてしまいました。打線が機能しなかった最大の要因は実戦不足。新チームになってから雨にたたられ、オープン戦が3試合しかできなかった影響が出ています。開幕シリーズではバントや走塁など細かい攻撃でのミスが目立ち、チャンスを自らつぶしてしまいました。
今日16日は、アイランドリーグ選抜チームの監督として福岡に来ています。福岡ソフトバンクとの交流試合がヤフードームで組まれているためです。パ・リーグは20日に開幕しますから、ソフトバンクにとってはシーズン前最後の実戦。総仕上げの相手として我々を選んでいただいたことは光栄ですが、指揮官としては楽しみよりも不安がいっぱいです。
2月27日、28日には阪神2軍と交流試合を行いました。27日は香川が単独で、28日はアイランドリーグ選抜チームで挑んだのですが、結果は2連敗。特に27日の試合では四死球やエラーからの失点が多く、反省材料の多い試合となりました。2月の自主トレスタートから1カ月。新人や若手はまず、この試合に向けて調整をしてほしかったのですが、どうしても仕上がりは実績のある投手のほうが良く、経験のない選手に機会を与えられなかった点は残念でした。
2月8日から1週間行った今治キャンプは非常に充実した時間を過ごせました。何より、今年のチームは昨年までとはムードが一変しています。選手個々が高いレベルでレギュラー争いを繰り広げ、こちらがあれこれ言わなくても自主的に練習に取り組む姿があちこちで見受けられました。チーム全体でも守備の連係などは例年になく完成度が高い。ここまでは「ベリーグッド」と評価してもよいのではないでしょうか。
シーズンを前にうれしいニュースが飛び込んできました。昨シーズンの後期に活躍したゲレロが広島の育成選手になったのです。彼の成長については前回もご紹介しましたが、非常にまじめな性格ですから、NPBの恵まれた環境でさらに伸びる可能性は大です。広島はエース格だったルイスが抜け、新しい外国人投手は未知数。最初は2軍スタートですが、しっかりアピールして早く支配下登録を勝ち取ってほしいものです。
今季、長崎は新たに9名の選手が入団します。オフのトライアウトなどを通じて考えていた補強ポイントは2つ。ひとつは右打者を増やすこと、もうひとつは東北楽天に育成指名を受けた松井宏次の穴埋めです。その目的はほぼ達成できたのではないでしょうか。
明けましておめでとうございます。昨年は独立リーグ日本一となり、監督としてひとつの目標を達成できました。新年は18日から合同自主トレがスタートし、2月1日より土佐清水市でキャンプを張る予定です。
このたびコーチとして地元・香川に復帰することになりました。決め手となったのは、西田真二監督からのお誘いです。岡本克道前コーチが横浜の投手コーチに就任し、地元で指導するチャンスをいただきました。実はBCリーグ・福井ミラクルエレファンツの監督辞任後、他の独立リーグの指導者の話が来ていたのですが、今の僕があるのは広島を戦力外になった時に西田監督がアイランドリーグに呼んでいただいたおかげ。恩返しの意味も込めて、お引き受けすることにしました。