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上田哲之「プロ野球哲学」

サムライの精神について――菊池涼介と大谷翔平

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 今シーズンも、いよいよクライマックスシリーズ(CS)、日本シリーズを残すのみとなった。優勝が決まったあとも、セ・パともに2位、3位をかけて、順位争いが盛り上がっているところを見ると、CSもすっかり日
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上田哲之「プロ野球哲学」

かくて中村奨成は出現した

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 かの阿久悠さんなら、どのような言葉で「甲子園の詩」をつむぐのだろう――。思わずそんな妄想が頭をよぎる。まさに「スター誕生!」。広陵の中村奨成のことである。 今夏の甲子園(第99回全国高校野球選手権大
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上田哲之「プロ野球哲学」

君は清宮を見たか

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 その瞬間は、十分に書きとめておくに値するものだった。7月28日、全国高校野球選手権西東京大会準決勝。早実-八王子学園八王子の一戦である。 早実2-1とリードで迎えた7回表、先頭打者として打席に入った
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上田哲之「プロ野球哲学」

楽天vs.ソフトバンクの分水嶺

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 サンフレッチェ広島のサッカーが好きだった。特に日本一に輝き、クラブワールドカップで準決勝まで勝ち進み、あのリバープレートに0-1で惜敗した2015年のサンフレッチェが……。この年は、森保一監督(当時
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上田哲之「プロ野球哲学」

巨人の弱さをめぐる考察

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 国文学者であり民俗学者、そして歌人・釈迢空として、独自の学問を築き上げた折口信夫は、「怒れる人」であったという。 膨大かつ独創的な著作で今なお多くのファンを惹きつけてやまない折口の、そのような次第に
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上田哲之「プロ野球哲学」

大逆転はなぜ起きたか 阪神―広島戦を読み解く

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 5月5日、筒香嘉智(横浜DeNA)が放った、今季横浜スタジアムでの第1号ホームランは、飛距離116メートル、打球射角35度、最高到達点33メートルだったそうだ。今季から球団が公表を開始した、「トラッ
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上田哲之「プロ野球哲学」

ツーシームとホームラン――菊池と筒香の彼方へ

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 なんて底意地の悪いヤツなんだ、と思われるかもしれないが、開幕から4試合を消化した時点(4月4日)での筒香嘉智(横浜DeNA)の打率をご記憶だろうか。7分7厘。頭に「3割」はつかない。13打数1安打で
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上田哲之「プロ野球哲学」

WBCの不安と恍惚

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 この2年間、広島カープが一種の社会現象のように日本中で盛り上がったのは、おそらくその過半の原因を、黒田博樹の“一球の重み”復帰が担っていた。 その黒田氏が引退した今季、カープで最も人気があるのは、菊
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上田哲之「プロ野球哲学」

日本代表監督とは何か

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 そうか、大谷翔平(北海道日本ハム)はWBCには出ないのか――。愕然とした人も多いだろう。もちろん私もその1人である。“辞退”会見をする栗山英樹監督の表情を見ていて、何というか、覚悟のほどを感じた。 
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上田哲之「プロ野球哲学」

鈴木誠也の「過剰と時間」

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 その言葉が発せられたのは、昨年12月14日のことである。別に現場にいたわけではないが、記事を読んだときの、いわば得体のしれない衝撃は、いまだに体の奥のほうに残っている。「打率10割、200本塁打、1
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