佐野慈紀

第96回 松井秀喜だからこそできること

 昨年12月28日、残念なニュースが舞い込んできました。松井秀喜が現役引退を発表したのです。この一報を耳にした時、「残念」のひと言に尽きました。確かに、現状は厳しいものでしたが、年が明ければどこかのメジャー球団からキャンプ招待の話はあるのではと思っていたからです。そこからまた、復活を目指して欲しいと望んでいました。「彼ならまだまだやれる」。そう思っていました。しかし、選手の感じる限界はさまざま。求めているもののレベルが高い松井だからこそ、決断を下したのでしょう。

第95回 藤川よ、スタートダッシュでチャンスをつかめ!

 ドラフト会議前にはメジャーリーグ行きを表明していた大谷翔平選手の北海道日本ハム入りが正式に決定しましたね。栗山英樹監督は投手と野手との“二刀流”を考えているようですが、いずれにせよ、将来は日本を代表とする選手になり得る逸材であることには変わりありませんから、今後が楽しみです。さて、そんな中、ストーブリーグまっただ中のメジャーリーグからは次々と日本人選手の契約合意の朗報が届けられています。その中で6年越しの夢を叶えたのが、藤川球児投手です。日本を代表するクローザーですから、メジャーでどんなピッチングを見せてくれるのか、注目選手の一人です。

第94回 メジャー1年目の岩隈、山あり谷ありのワケ

 今季、メジャーリーグで活躍したピッチャーと言えば、16勝11敗でヤンキースの地区優勝に大きく貢献した黒田博樹、ルーキーながら16勝(9敗)を挙げたダルビッシュ有(レンジャーズ)。そして先発投手として起用され始めた夏以降、本来のピッチングを取り戻し、9勝(5敗2S)をマークした岩隈久志です。今回は前半と後半とでは別人のようだった岩隈について触れたいと思います。

第93回 日本シリーズ、史上3度目の対決はいかに!?

 今季のプロ野球も、いよいよ大詰めを迎えています。クライマックスシリーズ(CS)が終了し、27日には日本シリーズが開幕します。今季のカードは、熱戦が繰り広げられたCSの末に、北海道日本ハムと巨人というリーグ覇者同士の組み合わせとなりました。リーグのプライドをかけた頂上決戦。果たして、どちらがチャンピオンの座を獲得するのでしょうか。

第92回 WBCを真の世界大会にするために

 21日に巨人が3年ぶりのリーグ優勝を決めるなど、プロ野球は佳境に入っています。今後はクライマックスシリーズ、日本シリーズと続くわけですが、2012年のシーズンを締めくくるにふさわしい熱戦が見られることを期待しています。さて、日本シリーズが終了すると、いよいよ来春に開催が予定されているワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けた活動が本格化します。3連覇を狙う“サムライジャパン”ですが、周知のとおり、つい先日まで出場が危ぶまれていました。今回起きたNPBと選手会との間で起こった騒動について、皆さんはどう感じられたでしょうか。

第91回 藤浪に見た春からの成長

 今年の高校野球の決勝は、史上初の春夏同一カードとなり、センバツに続いて大阪桐蔭が光星学院(青森)を破って史上7校目の春夏連覇を達成しました。大阪桐蔭はもちろんのこと、決勝で完封負けを喫したとはいえ、光星学院も投打のバランスがとれたチームでした。代表49校のなかでも、両校の力は抜きん出ていたと思います。私の印象では1998年、死闘を繰り広げた横浜とPL学園以来のレベルの高さを感じた2チームでした。

第90回 新人王候補の4投手に注目!

 3日間のオールスターも終了し、プロ野球は25日からいよいよ後半戦がスタートしました。果たして、優勝争いの行方はどうなるのでしょうか。前半戦では新人投手の活躍が目立ちました。特に野村祐輔(広島)、釜田佳直(東北楽天)、武田翔太(福岡ソフトバンク)、益田直也(千葉ロッテ)の4投手の活躍は目を見張るものがありました。今後は、彼らを中心に各リーグでの新人王争いも激しさを増すことでしょう。

第89回 松坂大輔、ステップアップの兆し

 松坂大輔投手(レッドソックス)が、ヒジの手術を経て、約1年ぶりにメジャーリーグのマウンドに戻ってきました。25日現在、3試合に先発登板し、0勝2敗、防御率6.06と、残念ながらまだ勝利を挙げることができていませんが、それでも1試合目より2試合目、2試合目よりも3試合目と、徐々に内容は良くなってきています。特に3試合目の登板となった22日のマーリンズ戦は、初回こそコントロールが安定せず、3失点とバタバタしてしまいましたが、2回から4回までは3イニング連続で三者凡退と、松坂投手自身もある程度、手応えをつかんだのではないでしょうか。今は徐々にステップアップしている段階と言っていいと思います。

第88回 統一球はレベルアップのチャンス!

 プロ野球では今月16日から交流戦が始まりましたね。24日現在、首位は6戦全勝の巨人。果たして、セ・リーグから初優勝のチームが出てくるのでしょうか。さて、今回は先月、日本プロ野球選手会会長の新井貴裕(阪神)からNPBに求められた“統一球問題”について述べたいと思います。「ホームランが少なくなり、野球が面白くなくなった」などという意見もあるようですが、本当にそうでしょうか。ズバリ、私見を述べさせてもらえば、私は統一球の採用は日本のプロ野球にとってプラスになると思っています。

第87回 ダルビッシュ、本領発揮の裏にある“模索”

 今、最も日本の野球ファンが注目しているのが、今シーズン、海を渡った日本の大エース、ダルビッシュ有(レンジャーズ)でしょう。報道を見ている限りでは、米国でも非常に注目されているようですね。25日現在、4試合に登板し、3勝0敗。内容的にもどんどんよくなってきています。4試合目のヤンキース戦(25日)では、9回途中まで無失点とほぼ完璧な内容で、ようやく彼本来のピッチングを見ることができたという感じでしたね。レンジャーズ自体、打線が好調ですから、今後ますますの活躍が期待されます。

第86回 昨季Bクラスのオリックス、阪神、広島が上位進出!

 いよいよプロ野球開幕まで1週間となりました。北海道日本ハム・斎藤佑樹、千葉ロッテ・成瀬善久、中日・吉見一起、巨人・内海哲也、横浜DeNA・高崎健太郎と、開幕投手の顔ぶれも徐々に明らかになってきています。ダルビッシュ有(レンジャーズ)や青木宣親(ブルワーズ)、和田毅(オリオールズ)などの活躍が期待されるメジャーリーグも気になるところですが、セ・パともに混戦が予想される日本のプロ野球からも目が離せそうにありません。

第85回 キャンプで見た“和田タイガース”の現状

 今年も球春到来! 2月1日からプロ野球では一斉にキャンプがスタートしました。18日からはオープン戦も始まり、3月30日の開幕に向けて、徐々に実戦的な内容になってきていますね。私も沖縄・宜野座で行なわれている阪神のキャンプを視察してきました。和田豊新監督の下、チーム全体に明るさがあり、鳥谷敬や城島健司、金本知憲といった中堅やベテラン選手が元気で、若い選手も多いことから、活気に満ち溢れていました。大きなケガ人も出ることなく、順調なキャンプが送れているようです。

第84回 黒田に必要な勝負どころまでの準備力

 長きに渡って行なわれてきた日米双方の野球界のストーブリーグも、いよいよ終了間近となってきました。今回も日本人選手の移籍が大きな話題を呼びましたね。新たにメジャー入りを果たしたのは、和田毅(福岡ソフトバンク−オリオールズ)、岩隈久志(東北楽天−マリナーズ)、青木宣親(東京ヤクルト−ブルワーズ)、そして日米で記者会見を開いたばかりのダルビッシュ有(北海道日本ハム−レンジャーズ)の4選手です。世界最高峰の舞台で、彼らがどんなプレーを見せてくれるのか、今から非常に楽しみですね。また、マリナーズとマイナー契約をした川崎宗則の今後の動向も気になるところです。

第83回 ダルビッシュはカットボール、和田は“我慢”がメジャーでの成功条件

 2011年も残すところあと1週間となり、ストーブリーグ真っ只中の現在、プロ野球ファンが最も注目しているのが、ダルビッシュ有(北海道日本ハム)の動向でしょう。ダルビッシュはポスティング・システムでメジャーリーグの挑戦を表明し、19日にはテキサス・レンジャーズが彼の独占交渉権を獲得したことが発表されました。今後、ダルビッシュがレンジャーズと契約するか否か、日米で注目が集まっています。

第82回 浪人を決断した菅野が背負う責任

 今季のプロ野球は、日本シリーズで中日を破った福岡ソフトバンクの8年ぶりとなる優勝で幕を閉じました。現在はストーブリーグ真っ只中。青木宣親(東京ヤクルト)、中島裕之(埼玉西武)はポスティング制度でのメジャーリーグ挑戦を宣言し、国内においては村田修一(横浜)がFA権を行使することを発表しました。果たして彼らはどの球団で来季の開幕を迎えるのか。まだまだプロ野球から目が離せませんね。

第81回 CSでの勝利のポイントは“先行逃げ切り”

 海の向こうではワールドシリーズが開催され、レンジャーズとカージナルスとの激戦が繰り広げられていますね。第5戦を終えて、レンジャーズの3勝2敗。果たしてどちらが“世界一”の称号を得るのか、非常に楽しみです。さて、日本のプロ野球も佳境を迎えています。29日からはセ・パ両リーグで同時にクライマックスシリーズが開幕します。昨季はペナントレースで3位だった千葉ロッテがパ・リーグのペナントレースを制し、その勢いを駆って5年ぶり4回目の日本一を達成しました。果たして、今季はどんな戦いが見られるのでしょうか。

第80回 田中と斎藤、それぞれの道へ

 プロ野球もいよいよ大詰めを迎えています。セ・パ両リーグともにクライマックスシリーズ進出をかけたAクラス争いは最後までどうなるかわかりません。昨季、日本一となった千葉ロッテがリーグでは3位ということを考えれば、リーグ優勝以上にAクラス争いが気になるところ。果たしてどんな結果が待ち受けているのでしょうか。一野球人としては、いい試合を一つでもファンに見せてほしいと思っています。

第79回 今大会の完成度No.1投手は英明・松本竜也

 日大三(西東京)の2度目の優勝で幕を閉じた今年の高校野球、皆さんはどんなふうに感じられたでしょうか。今回は、3月の大震災で甚大な被害を受けた被災地への復興支援という意味が込められた特別な大会でした。そうした意識があったからかもしれませんが、私は例年以上にハツラツとし選手の姿が印象に残りました。当然のことではありますが、全力疾走ひとつにしても選手の野球への真摯な気持ちがひしひしと伝わってきたのです。選手たちの最後まで諦めない姿勢が終盤での逆転勝ちや、劇的なサヨナラゲームなどを呼び起こしたのでしょう。甲子園が連日のように超満員の観客に埋め尽くされていたことが、今大会が大盛況だったことの何よりの証です。

第78回 完成度の高い社会人出身ルーキー

 プロ野球はオールスターが終了し、ペナントレースの後半戦がスタートします。セ・リーグでは東京ヤクルトが首位を独走していますが、2位・中日から5位・広島まではわずか2ゲーム差ですから、これからクライマックス・シリーズ進出をかけて熾烈な戦いとなることでしょう。一方のパ・リーグは福岡ソフトバンクと北海道日本ハムが激しい首位争いを繰り広げています。ソフトバンクがリーグトップのチーム打率2割6分5厘をマークしているのに対し、日本ハムはリーグトップのチーム防御率2.08を誇っています。果たして、ペナントレースを制するのは打のソフトバンクか、投の日本ハムか。後半戦も目が離せそうにありませんね。

第77回 復帰後は新たな“松坂伝説”を!

 今月3日、海の向こうから残念なニュースが届きました。5月17日に右ヒジの張りを訴えて故障者リスト入りした松坂大輔投手(レッドソックス)が、腱移植手術を受けることが正式に発表されたのです。今季はもう彼のピッチングを見られないというのは、本当に残念でなりません。このニュースを聞いた時、私は「悪い予感が当たってしまった」と思いました。実は、シーズン始めに松坂投手のピッチングを見た時、「大きなケガをしなければいいけど……」と一抹の不安を覚えていたのです。というのも、下半身が使えておらず、体幹のバランスが崩れているように見えたからです。

第76回 ロッテ唐川、好投の要因は下半身にあり!

 17日から交流戦が開幕しました。今年で7年目を迎えましたが、過去6年間はパ・リーグの球団が優勝しています。昨年はなんと1位から6位をパ・リーグが占めるという結果となりました。24日現在、福岡ソフトバンクが1位、0ゲーム差で中日が追っているという展開を見せています。果たして今年はどんな結果となるのでしょうか。そして、この交流戦での戦いが、各球団にどんな影響を及ぼすのかにも注目したいですね。

第75回 開幕戦のマエケンに見る統一球の影響

 甚大な被害をもたらした東日本大震災の影響で開幕が延期となっていたNPBのペナントレースですが、今月12日、いよいよスタートしました。25日現在、パ・リーグは開幕から2試合は白星がなかった福岡ソフトバンクが、3カード連続で勝ち越しを決め、首位に躍り出ました。一方、セ・リーグは昨季のBクラス組の東京ヤクルトと広島が首位争いをし、逆に昨季リーグ覇者の中日が最下位と、開幕前の大方の予想とは違う展開となっています。果たして今後はどんな戦いが繰り広げられるのか、今季も非常に楽しみです。

第74回 プロ野球に課された責務とは?

 11日、東日本でマグニチュード9,0の大地震が起きました。犠牲者の数は1995年の阪神・淡路大震災を超え、被害の大きさは戦後最大と言われています。さらに福島の第一原子力発電所が地震と津波の影響で機能が停止し、現在は大量の放射能漏れを防ぐための懸命な作業が行なわれています。その影響は首都圏にも大きく影響しており、電力供給のために東京電力による計画停電の実施、鉄道会社や企業、一般家庭においても節電が行なわれています。原発の冷却機能の復旧作業が着々と進められていますが、予断を許さない状況であることは間違いありません。

第73回 進化し続けるダルビッシュ

 今月1日にスタートしたプロ野球のキャンプも大詰めを迎え、各球団ではトレーニングから紅白戦や練習試合など実戦へと移っています。私もいくつかの球団のキャンプ地を取材しましたが、どこも活気に満ち溢れ、徐々に開幕が近付いてきていることが感じられました。なかでもやはり一番人気は北海道日本ハム。これまでも何度か訪れていますが、球場までの道のりで渋滞などほとんど記憶にありませんでした。ところが、今年は高速道路を下りる前から渋滞し、球場へ行くのにも一苦労でした……。 “佑ちゃん人気”は本当にすごかったです。

第72回 斎藤佑樹よ、自信をもってぶち当たれ!

 今月初旬から始まった新人合同自主トレーニングも佳境に入っていますね。なかでも全国から熱い視線が注がれているのが、千葉県の北海道日本ハムの鎌ヶ谷スタジアム。そう、斎藤佑樹投手ですね。彼については連日のように報道されており、その注目度の高さがうかがえます。多少、騒ぎすぎかな……という思いもないわけではありませんが、それでも斎藤投手自身には浮ついている様子は全く見られません。さすが、ですね。

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