阿部慎之助(巨人)、小川泰弘(東京ヤクルト)、増渕竜義(北海道日本ハム)……今では何人ものプロ野球選手から信頼されるトレーナーとして日々、治療を行なっている岩田雄樹。その仕事ぶりは、想像以上に繊細である。プロ野球選手の場合、1人に要する治療時間は約2時間。岩田は「1日3人が限界」と言う。それだけ1人1人に対して、心身ともに全力で治療を行なうからだ。トレーナーとして歩み始めて14年。今や7人の弟子をもつ岩田だが、「こんなに長く続けることになるとは思ってもみなかった」という。実は、辞めようと思っていた矢先、岩田はひとりの高校球児と出会った。彼から言われたひと言が、岩田の心を突き動かしたのである――。
22日、世界選手権(8月、北京)の男子日本代表選考会を兼ねた「東京マラソン2015」が、東京都庁前から東京ビッグサイトまでの42.195キロで行われ、エンデショー・ネゲセ(エチオピア)が2時間6分で優勝した。日本人トップは今井正人(トヨタ自動車九州)が日本歴代6位の2時間7分39秒で7位に入った。女子の部はベルハネ・ディババ(エチオピア)が2時間23分15秒で制した。同一国の男女アベック優勝は大会初。車いすの部は男子が洞ノ上浩太(avex)、女子は土田和歌子(八千代工業)が優勝。洞ノ上は初優勝、土田は8連覇を達成した。
20日、「東京マラソン2015」の記者会見が都内で開かれ、2012年ロンドン五輪日本代表の藤原新(ミキハウス)と昨年のアジア競技大会(韓国・仁川)で銀メダルを獲得した松村康平(三菱重工神戸)や、ロンドン五輪男女マラソンの金メダリストら国内外の招待選手が出席した。6度目の東京マラソン出場となる藤原は「ホームランを狙う」と宣言。昨年の東京マラソンで日本人トップに入った松村は「(周囲からの)期待も大きくなってきている。責任を持って応えられるようにしたい」と抱負を語った。来年から国際レース化をする車いすの部では男子の山本浩之と女子の土田和歌子(八千代工業)が連覇を狙う。特に7連覇中の土田は「例年になくいい状態。新しい車いすも合ってきたので、楽しみ」と自信を見せた。大会は22日、都庁をスタート地点に行われる。
3月7日からの明治安田生命Jリーグ開幕を約2週間後に控えた19日、都内ホテルで「2015Jリーグキックオフカンファレンス」が行なわれ、J1・J2・J3全52クラブの監督と代表選手が集結した。今季はJ1で11年ぶりに2ステージ制を採用。両ステージの優勝クラブと年間勝ち点の上位3クラブによるチャンピオンシップが行われる。冒頭で挨拶に立ったJリーグの村井満チェアマンは「タイトルを賭けたヤマ場が多く設けられている。サッカーに興味、関心のない方でも熾烈な戦いの感動と興奮をお届けしたい」と新方式への意気込みを示した。
全部真っすぐの回転をして、バッターの手元で勝手に変化するボールを投げたい――昨季の沢村賞投手、オリックス・金子千尋が目指す究極のピッチングだ。多彩な球種をカウント球、ウイニングショットの両方で使い、打者を翻弄する。昨季は12球団で唯一の防御率1点台をマークし、チームの2位躍進の原動力となった。オフには国内FA権を行使したものの、残留。悲願の優勝に向けて今季もチームを引っ張るエースに、キャンプ地の宮崎で二宮清純がインタビューした。
17日、競輪を統括するJKAは都内で平成26年表彰選手の表彰式を行った。男子の最優秀選手(MVP)は昨年のKEIRINグランプリ(GP)を制し、賞金王に輝いた武田豊樹が2年ぶりに選ばれた。女子MVPは新人ながら平均競走得点、勝率、連対率、優勝回数の4部門で1位の小林優香が獲得した。男子の優秀新人選手賞には3年目の三谷竜生を選出。GP出場、SS班在籍、G3優勝で最高齢記録を更新した神山雄一郎は特別賞と優秀選手賞をダブル受賞した。
日本野球機構(NPB)は16日、東京ドームで3月10日、11日に開催される「GLOBAL BASEBALL MATCH2015」欧州代表戦に臨む日本代表(侍ジャパン)メンバー26名を発表した。昨年の日米野球に引き続いて藤浪晋太郎(阪神)、嶋基宏(東北楽天)、松田宣浩(福岡ソフトバンク)、中田翔(北海道日本ハム)、柳田悠岐(ソフトバンク)らが選ばれた他、松井裕樹(楽天)、又吉克樹(中日)、會澤翼(広島)、雄平(東京ヤクルト)の4名が初めて選出された。球団別ではソフトバンクがと広島が5名ずつで最多。昨秋の日米野球では1選手も選ばれなかった中日からも又吉と大島洋平が代表入りし、12球団によるチーム編成となった。
“鉄人”と聞いて、真っ先に思い浮かぶアスリートが衣笠祥雄だ。1965年、広島に入団し、主力選手としてチームを5度の優勝と3度の日本一に導いた。プロ17年間で歴代5位の2677試合に出場し、2543安打は歴代5位、504本塁打は歴代7位タイの記録を持つ。70年10月から87年10月までで2215試合連続出場の世界記録(当時)を達成し、87年には国民栄誉賞に輝いた。“鉄人”の鋳型を作った猛練習について、二宮清純が訊いた。
16歳のスイマーは、電光掲示板を見てショックを隠し切れず、その悔しさは涙となって表れた――。 2014年10月20日、アジアパラ競技大会(韓国・仁川)は競技2日目を迎えていた。初出場の池愛里は前日の50メートル自由形で期待通り金メダルを獲得。しかし、狙っていた自己ベストは出ず、レース後の会見では「タイムは納得していない」と反省の弁を口にしていた。そしてこの日、池は100メートル自由形に臨んだ。前日、課題にあげていた「浮き上がりからの泳ぎ」もスムーズにいき、池は前半から飛ばした。それは「絶対に1分5秒を切る」という強い思いが込められた攻めの泳ぎだった。しかし、結果は1分5秒17。中国の選手に約1秒差で敗れ、銀メダルとなった。いつもは明るい笑顔がトレードマークの池だが、その日はレース後のインタビューでも涙が止まらなかった。
「このピッチャーが、本当にすごいのかなぁ……」 これが2005年から創価大学野球部の専属トレーナーを務める岩田雄樹が、小川泰弘(東京ヤクルト)に持った最初の印象だった。 「小川を知ったのは、彼が創価大学に入学してからのことです。周りから『今年入った1年の小川というピッチャー、なかなかいいですよ』という話は聞いていました。実際に会ったのは1年の冬だったかな。正直、体は小さいし、あまり話さないので、印象は薄いものでした。とてもプロで新人王を獲るような選手には見えなかった。その頃は正直、プロに行けるとも思っていなかったですね」 しかしその印象は、すぐに覆された――。
昨年、眞鍋政義監督率いるバレーボール全日本女子代表は、ワールドグランプリで銀メダルを獲得した。この大会で全日本はコート内の6人が様々なポジションを担う「ハイブリッド6」という新戦術を披露し、世界を驚かせた。12年ロンドン五輪、13年ワールドグランドチャンピオンズカップでも銅メダルを獲得するなど、眞鍋ジャパンは結果を出し続けている。強さの秘密はどこにあるのか。元全日本メンバーで現役時代から眞鍋を知る益子直美に、二宮清純が訊いた。
30日、Jリーグはプロスポーツクラブ経営人材育成・開発事業「Jリーグヒューマンキャピタル」(JHC)の発足ならびに概要を発表した。JHCはプロスポーツクラブの経営の将来を担う人材の育成・開発が目的。立命館大学と提携し、2年間を想定した「教育研修コース」では一般公開型のマネジメント講座や選抜制によるJリーグやJクラブでの実践研修を行う。また3年目以降は教育研修コースの修了生を対象とするキャリアプラン設計からJクラブなどへの就業を支援する「キャリアデザイン」を設置。教育研修コース1年目(2015年5月〜16年2月)の講座は、原則として平日(火・木曜)の夜間(18:45〜21:45の2コマ)に行なわれ、全91コマの開講を予定している。2月14日にJFAハウスで講座説明会を行い、同日から出願受付を開始する。
28日、全豪オープン男子シングルス準々決勝で第5シードの錦織圭は、第4シードで前年覇者のスタン・ワウリンカ(スイス)と対戦。3−6、4−6、6−7のストレート負けを喫し、初のベスト4進出とはならなかった。
「もうちょっと、ちゃんとやってみようかな……」 江口実沙が本格的にフィジカルトレーニングを始めたのは、2013年のオフだった。 「周りからは、『トレーニングをやったら、もっと良くなると思うよ』と、ずっと言われてきたんです。13年のオフにやろうと思ったのは、特に何があったからというわけではありません。その年から練習の環境を変えたら、少しだけ自分のテニスが良くなった感じがあった。それで、“フィジカルをやったら、もっと良くなるかも”と」 その“閃き”は翌年、吉と出た。
チームに日本代表クラスの選手を多く抱え、自らも日本代表コーチとして2008年北京、12年ロンドンと2大会連続で五輪に帯同した加藤裕之。彼が指導者としてのスタートを切ったのは、現役引退を表明した翌年、1993年のことだ。20年以上の指導者人生を振り返り、「若い頃とは指導の仕方は変わった」と語る加藤。果たして、指導方針はどう変化したのか。
23日、スノーボードの世界選手権がオーストリアのクライシュベルクで行われ、女子パラレル大回転はソチ五輪同種目銀メダリストの竹内智香(広島ガス)が3位に入り、銅メダルを獲得した。予選を7位で通過した竹内は、決勝トーナメント1回戦、準々決勝と勝ち上がった。準決勝ではソチ五輪銅メダリストのアンナ・ザワルジナ(ロシア)に敗れたものの、3位決定戦で勝利し、世界選手権では自身初となるメダルを手にした。
大相撲初場所は23日、13日目を迎え、横綱・白鵬が全勝を守り、5場所連続33度目の優勝を決めた。白鵬は先場所、大鵬の最多優勝記録(32回)に並んでいたが、これを更新した。白鵬はこの日、2敗で追っていた大関・稀勢の里を取り直しの末に下し、同じく2敗の横綱・日馬富士が敗れたため、2日を残しての新記録達成となった。
23日、第87回選抜高校野球大会の出場32校が決定した。龍谷大平安(京都)、大阪桐蔭と、春夏の覇者がともにそろい、昨秋の神宮大会を制した仙台育英も選出された。初出場は大曲工(秋田)、奈良大付、米子北(鳥取)、英明(香川)、糸満(沖縄)と21世紀枠の豊橋工(愛知)の6校。一方、21世紀枠の松山東(愛媛)は旧制松山中時代の1933年以来、実に82年ぶり、同じく21世紀枠の桐蔭(和歌山)は53年ぶりの出場だ。 3月13日に組み合わせ抽選会が行なわれ、21日から12日間にわたって開催される。 出場32校は次の通り。
21日、スノーボードの世界選手権がオーストリアのクライシュベルクで行われ、女子スロープスタイル決勝は16歳の鬼塚雅(バートン)が92.50点で初優勝した。16歳3カ月での優勝は男女を通じて史上最年少。日本人がスノーボード世界選手権の金メダルを獲得したのは、2009年大会での男子ハーフパイプの青野令以来2人目の快挙となった。鬼塚は決勝2回目の試技で6人のジャッジ全員が90点以上をつける高得点をマークし、2位に3点差をつけての快勝だった。一方、男子の稲村樹(ムラサキスポーツ)は準決勝で6位となり、決勝に進めなかった。
2014年、藤田寛之は肩に故障を抱えながらも、ツアーで3勝をあげた。45歳の藤田は賞金ランキング2位に入り、存在感を示した。藤田は20代で1勝、30代で5勝、40代で12勝と齢を重ねるごとに輝きを増している。43歳にしての初の賞金王獲得は、ツアー最年長記録である。“中年の星”と呼ばれる藤田の矜持に二宮清純が迫った。
20日、Jリーグは事務局で理事会を開いた。理事会後の会見で村井満チェアマンはクラブ経営の人材育成を目的としたJリーグヒューマンキャピタル(JHC)を設立する構想を明らかにした。クラブ経営をはじめとするスポーツビジネスに携わりたい人材を募集し、50名程度の規模で1年目は大学などと提携した講座で学ぶ。2年目にJリーグや各クラブで実地研修を行う。村井チェアマンは受講者の最終選考では自らが面接をする意向を示し、「頭でっかちではなく、胆力があり、数字に強く、コミュニケーション能力に長けた人材を輩出したい」と新事業への意欲をみせた。提携大は既に立命館大が決まっており、30日に改めて概要が発表される。
日本サッカー協会(JFA)は10日から12日までの3日間、東京・ビックサイトで「第9回フットボールカンファレンス」を開催した。フットボールカンファレンスは2年に1度開かれるJFAの有指導者資格者向けの講習会。今回は世界の指導者や有識者が集まり、「本気で日常を変えよう」をテーマに「2014FIFAワールドカップブラジル テクニカルスタディ」をもとにした講演やトークショーなどが行われた。
18日、全日本卓球選手権最終日が東京体育館で行われ、女子シングルス決勝は石川佳純(全農)が森薗美咲(日立化成)を4−1で破り、2年連続3度目の優勝を達成した。石川は混合ダブルス、女子ダブルスと合わせ、今大会3種目で優勝。女子選手としては、54大会ぶり2人目の3冠の快挙を成し遂げた。男子シングルス決勝は水谷隼(becon.LAB)が神巧也(明治大)にストレート勝ちし、2年連続7度目の優勝を収めた。石川と水谷は世界選手権(4月、中国・蘇州)の代表に内定。2人と昨年12月の選考会を勝ち抜いた吉田雅巳(青森大)と平野早矢香(ミキハウス)を含めた代表選手は明日19日に発表される。
2014年11月8日、有明コロシアム。全日本テニス選手権、女子シングルス決勝。相手のバックハンドがサイドラインを割ったのを確認すると、江口実沙は満面の笑みを浮かべながら両手をあげ、喜びを爆発させた。「普段は(勝っても負けても)ほとんど泣かない」という彼女の目からは、涙がこぼれていた。それは1年前に流した涙の雪辱を意味していた――。
12日、第93回全国高校サッカー選手権大会準決勝が埼玉スタジアムで行われ、延長戦の末に星稜(石川)が前橋育英(群馬)を4−2で下し、大会初優勝を果たした。試合は前半11分、MF前川優太(3年)のゴールで星稜が先制。後半、前橋育英のFW野口竜彦(2年)、MF渡邊凌磨(3年)にゴールを決められて逆転されたものの、DF原田亘(3年)の得点で追いついた。突入した延長戦で延長前半5分と同20分にFW杉山泰希(3年)がゴールを奪って試合を決めた。 (埼玉) 【得点】 [星] 前川優太(11分)、原田亘(64分)、森山泰希(95分、110分) [前] 野口竜彦(53分)、渡邊凌磨(55分)