プロ野球

松井秀喜は成功したか

 メジャーリーグに移籍した日本人選手の多くは、アメリカ社会に“消費”されている――これまで意識的にそう書いてきた。  その一例として、昨年までの松坂大輔(レッドソックス)を挙げることができる。ご承知のようにレッドソックスは、約60億円の大金を投じてポスティングで松坂を獲得した。メジャーでの松坂は、まだその金額ほどの大活躍はしていないというのが大方の感想だろう。

オリックス5位・阿南徹「“自信”が導いたプロへの道」

 2009年、オリックスは前年2位から再び最下位へと転落した。その要因がどこにあるのかは12球団ワーストの防御率4.58を見れば明らかだ。新監督に就任した岡田彰布監督はドラフトで5人全員、投手を指名。再建への構想は既に出来上がっている。その“岡田構想”の一人として選ばれたのが左腕・阿南徹だ。大学時代はプロは遠い存在だったという阿南。社会人3年間でどんな成長を遂げたのか。

北海道日本ハム6位・荒張裕司「1軍に必要な心技体+“知”」

 2年目の急成長だった。NPBを目指し、大学を中退。四国・九州アイランドリーグの門を叩いた荒張裕司は2年目の2009シーズン、徳島インディゴソックスの正捕手として全試合に出場し、打率.301の好成績を残した。そしてリーグ選抜の一員として出場したフェニックス・リーグ、北海道日本ハム・梨田昌孝監督の目に留まる。「肩が強くていい」。好評価を受け、ドラフト指名を勝ち取った。1950年代に近鉄でプレーした大石雅昭さん(故人)を祖父に持つ20歳のルーキーに新天地での決意を訊いた。

第368回 投手としてのハンデを逆手に取った「遅球王」

 プロ野球のピッチャーにとってボールの遅さは致命的である。  たとえばルーキーがキャンプ地のブルペンに初めて入ったとしよう。両脇で150キロの剛速球をビュンビュン投げている先輩がいる。  翻って自分のストレートは130キロそこそこ。もうそれだけで「オレはこの世界では喰っていくのはムリ」と自信を喪失してしまう。

北海道日本ハム2位・大塚豊「原点はリトルリーグ時代」

 1年春から先発の一角を担い続けてきた大塚豊。東京新大学野球リーグでは異彩を放ち、数々の栄光をつかんできた。その大塚が今年、全国の舞台でスカウトの度肝を抜く活躍を見せた。全日本大学野球選手権で3試合連続無四球完投勝利をやってのけたのだ。舞台が大きければ大きいほど燃えるという大塚。3種類のフォークボールを自在に操る右腕にプロへの意気込みを訊いた。

阪神育成2位・田上健一「苦難の末につかんだ栄光」

「心で勝て 次に技で勝て 故に練習は実戦 実戦は練習」――創価大学硬式野球部のグラウンド脇にある石碑の言葉だ。創価大野球部員は毎日この言葉を刻み込んでから練習に入る。昨秋から今春にかけて苦しい時期を過ごした田上健一は、自らの経験によって、この言葉の重みを知った。そしてそれが、プロへの道を切り開いたことを今、実感している。果たしてそこにはどんなドラマがあったのか――。

第59回 成功する監督の条件

 2009年も残りわずかとなりましたね。今シーズンのプロ野球界はWBC連覇に始まり、巨人の7年ぶりの日本一達成で幕を閉じました。その日本代表および巨人の指揮官として素晴らしい成績を収めた原辰徳監督は世界最優秀監督に輝きました。これはもう、日本球界の誇りといっていいでしょう。さて、2010年はどんなシーズンになるのでしょうか。開幕が待ち遠しくて仕方ありません。

北海道日本ハム5位・増井浩俊「キャッチャー井川との出会い」

 社会人3年目、25歳で大きく開花した選手がいる。北海道日本ハム5位指名の増井浩俊だ。大渕隆スカウトディレクターも「今年は大きく成長した」とその活躍ぶりに目を細めた。その増井の成長の陰には、ある一人のキャッチャーとの出会いがあった。

広島3位・武内久士「将来はカープの守護神に!」

 創部13年目の徳島県立城東高校硬式野球部。今秋、早くもプロ野球選手が誕生した。第10期生の武内久士(法政大)だ。185センチ、95キロの恵まれた体格から投げ下ろされるストレートは最速154キロ。メジャーからも注目された剛腕は将来、広島の守護神を狙う。

巨人育成5位・神田直輝「準硬式出身、異色のルーキー」

 育成選手を含め、83名の指名が行なわれた今年のNPB新人選択会議(ドラフト)。その最後を締めくくったのが巨人に育成5位で指名された右腕・神田直輝だ。神田の経歴は一風かわっている。プロ野球選手には珍しい国立大学出身もさることながら、何と大学での所属は準硬式野球部。甲子園はもちろん、今年の全日本準硬式野球選手権大会ベスト8以外は実績は皆無に等しい。果たして神田直輝とはいったいどんなピッチャーなのか――。そこには異色の“野球人生”があった。

第364回 準硬式から育成という「隠れたエリート」 巨人育成ドラフト5位・神田直輝投手

 今秋のプロ野球ドラフト会議では83人の選手が指名を受けた。最後に名前を呼ばれたのが、ジャイアンツ育成5位の神田直輝である。  彼が異色なのは国立大学の教育学部出身というだけではない。準硬式の野球部員なのだ。

ブラウンの悲劇

 東北楽天イーグルスのマーティ・ブラウン新監督は優秀である――と私は思う。同時にもうひとつ言えることがある。彼はあまりツイていない。  日本人女性と結婚したせいかどうかは知らないが、広島カープの監督を退任した後も、日本球界での監督を希望していた。そこへ白羽の矢を立てたのが楽天だった。

第58回 城島、V奪回の起爆剤となるか!?

 捕手としては日本人初のメジャーリーガーとしてマリナーズで4年間活躍してきた城島健司選手が阪神への入団が決定しました。4年間優勝から遠ざかり、今シーズンは5年ぶりにBクラスに陥落した阪神。来シーズンに向けての補強課題の一つとして挙げられていたのがシーズン通して任せられる正捕手だっただけに、城島選手の加入はチームにとっては大きな影響力を及ぼしそうですね。

千葉ロッテ育成1位・山室公志郎「苦難の末につかんだ春初勝利」 〜ドラフト指名選手直撃インタビューVol.1〜

 1年前、誰が今の彼を想像できただろうか。山室公志郎は高校時代には「関東No.1右腕」と呼ばれ、甲子園にも出場した。しかし、大学入学後は思うような成績を挙げることができず、とうとう昨年はベンチ入りさえもすることができなかった。「こんなではダメだ」と野球部を辞めようと悩んだ時期もある。だが、それでも周囲に支えられながら続けてきた。そんな彼に一筋の光が差し込んだのは今年4月30日に挙げたリーグ戦初勝利。この1勝がプロ入りへのプロローグとなった。

第360回 野手転向で「ミスター赤ヘル」の継承者へ 中京大中京高・堂林翔太投手

 夏の甲子園の優勝投手で野手に転向して成功した例はたくさんある。西田真二(PL学園−法大−広島)、愛甲猛(横浜高−ロッテ−中日)、金村義明(報徳学園−近鉄−中日−西武)、畠山準(池田高−南海・ダイエー−大洋・横浜)らがそうだ。  その流れをくむのが今夏の優勝校、中京大中京のエース堂林翔太だ。  6試合すべてに登板、うち5試合に先発し、同校の43年ぶりの全国制覇に貢献した。

ダルビッシュと菊池雄星

 ただ見入るのみ――そんな87球だった。  日本シリーズ第2戦、北海道日本ハム先発ダルビッシュ有の投球である。  左腰、左臀部痛を伝えられ、この日はなんと42日ぶりという強行登板。5〜6分の力なんてものではない。3分くらいの力である。  試合後、自ら明かしているが、ステップする歩幅も短くし、「腰を使わずに手だけで投げた」。

第359回 球界の常識を覆す左から右への転向

 リーグ3連覇を達成した巨人の“新・若大将”といえば、入団3年目、21歳の坂本勇人だ。昨季、ショートのレギュラーとしてフル出場を果たすと、今季は5月からリードオフマンに定着、打率3割1分4厘、18本塁打、60打点をマークし、リーグ優勝に貢献した(9月24日現在)。

第57回 菊池雄星、活躍の条件はアウトローにあり!

 野球界はいよいよ大詰めを迎えていますね。プロ野球では24日にセ・パ両リーグのクライマックスシリーズが終了し、31日からは日本シリーズが開幕します。今回は北海道日本ハムと巨人というリーグの覇者同士の対戦。果たしてどんな戦いとなるのでしょうか。そして、海の向こうでも最後の決戦が始まろうとしてます。メジャーリーグでは29日(日本時間)からワールドシリーズがスタートします。こちらも非常に楽しみですね。

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