その他スポーツ

赤井秀一(愛媛FC)第2回 運命を変えたゴール

 小学校3年生で地域のスポーツ少年団に入った赤井はFWとしてメキメキ頭角を現していく。背番号はエースストライカーの証である11番。他の同級生と比べればレベルは抜きんでており、良くも悪くも「チームの中で浮いた存在」だったという。実力を買われて小5で札幌市の選抜メンバーにも選ばれ、それがきっかけとなって地元の名門クラブ札幌サッカースクール(SSS)に入った。

赤井秀一(愛媛FC)第1回 マルチなタフガイ

 愛媛FCはJリーグに昇格して今季で5シーズン目を迎える。昇格1年目こそ13クラブ中9位と健闘したが、2年目からは10位、14位、15位。年々、J2のクラブ数が増加する中、成績が降下している。地方クラブの悲哀で、愛媛は選手獲得に潤沢な資金を用意できない。そのため効果的な補強ができないばかりか、結果を残した選手はよりよい条件で他クラブへと移籍してしまう。毎年のように選手が大幅に入れ替わり、J昇格前のクラブを知る現役選手はわずか3人しかいない。

第169回 超ハイレベルなア・リーグ東地区の行方 〜ヤンキース、2連覇なるか〜

 2010年のMLBシーズンも開幕目前――。  今季も6つの地区でそれぞれ激しい戦いが続きそうだが、中でも最大注目のディヴィジョンと目されているのはやはりアメリカンリーグ東地区である。  2年連続世界一を狙うヤンキース、その宿敵レッドソックス、2年前にワールドシリーズに進んだレイズというこの地区に属する3強は、今季もそれぞれ戦力を整えてきている。米識者の中では、「メジャーのベスト4チームのうち3チームがア・リーグ東地区に集まった」と指摘するものも多い(もう1強はフィリーズ)。そして当然ながら、このうちの1チームはプレーオフ進出を逃すことになるだけに、その争いからは目が離せない。  さて、群雄割拠のア・リーグ東地区を制するのは、いったいどのチームになるのか。今回は3強の戦力を具体的に比較&分析しながら、ペナントレースの行方を占っていきたい。

JTマーヴェラス、連勝街道の秘密に迫る! 〜石原昭久監督×二宮清純〜Vol.3

: 今シーズンはレギュラーラウンドを1位通過という成績をおさめられたわけですが、28試合の中で最もチームの成長を感じた点は? : 「このチームはすごいなぁ」と思ったのは、3月6日の岡山シーガルズ戦ですね。3−0とストレート勝ちしたのですが、スコア上の数字ではなく、気力が感じられたんです。やるべきことをきちんとやっていましたし、技術面も含めて全てにおいて相手を上回っていました。

岡田晴菜(帝京大学女子柔道部/愛媛県宇和島市津島町<旧・北宇和郡津島町>出身)最終回「才能開花への期待」

「それでも悔しかったですね」――この言葉に岡田晴菜の負けん気の強さがどれほどのものか垣間見えた気がした。  彼女が進学した宇和島東高校柔道部は女子部員が多くはない。そのため、練習では軽量級の男子と投げ込みをすることもある。男子の最軽量級は60キロ。57キロ級の岡田とはそれほど体重差がないとはいえ、男女の筋力の差には開きがある。 「練習では3年生の男子ともやっていましたね。もちろん、相手は手加減してくれていましたよ。全然相手にならないですから。でも、やっぱり負けるのは悔しかった」  彼女は相手がたとえ男子でも、たとえ練習の場であっても、決して負けをよしとしない。そんなアスリートにとって必要な資質が備わっている。

JTマーヴェラス、連勝街道の秘密に迫る! 〜石原昭久監督×二宮清純〜Vol.2

: 今シーズンはキム・ヨンギョン選手や山本(旧姓・大友)愛選手、谷口雅美選手と、補強が非常にうまくいったという印象があります。 : はい。やはり25連勝という成績も彼女たちが加わったことが最も大きな要因だということは言えると思います。

JTマーヴェラス、連勝街道の秘密に迫る! 〜石原昭久監督×二宮清純〜Vol.1

 今シーズンのバレーボールV・プレミアリーグ女子のレギュラーラウンドが終了した。ダントツの成績で1位通過を果たしたのがJTマーヴェラスだ。昨季10勝17敗、9位で入れ替え戦を経験したチームが今季は一転、開幕25連勝を含む26勝2敗の好成績でファイナルラウンド進出を決めた。その大躍進の要因となったものは何だったのか。就任1年目、チームの再建に成功した石原昭久監督を直撃した。

JTマーヴェラス、連勝街道の秘密に迫る! 〜竹下佳江×二宮清純〜Vol.3

: 今シーズンはほとんどフルセットまでもつれるような試合が少ないですね。スコアだけをみると、圧倒的に勝っているイメージがあります。ただ、東レやNEC、久光製薬と上位チームとは競った試合が多いですね。 : そうですね。でもストレートで勝っている試合でも、内容的には結構苦しんでいる試合もあるんです。楽に勝ったというのは1試合もありません。

JTマーヴェラス、連勝街道の秘密に迫る! 〜竹下佳江×二宮清純〜Vol.2

: 今シーズンを迎えるにあたって、石原昭久監督からの指示は? : まず最初にディフェンス面をさらに強化すれば、チームがうまく機能していく、という話がありました。監督は「こういうことをやっていこう」と明確に指示をしてくれるんです。私たち全日本から戻ってきた選手にも「これまでこういうことをやってきたから」という説明をしてくれる。だからリーグ開幕まで短期間だったんですけど、チームに監督が考えたバレーが浸透しやすかったと思います。

岡田晴菜(帝京大学女子柔道部/愛媛県宇和島市津島町<旧・北宇和郡津島町>出身)第4回「恩師から教わった諦めない心」

 岡田晴菜が今や恩師の一人として慕っている中学時代の柔道部顧問、梶谷宗範の指導は「厳しい」のひと言に尽きる。そんな梶谷はめったに褒めたりはしない。しかし、岡田は一度だけ褒められたことがある。中学最後の試合となった全国中学校柔道大会、愛媛県大会で優勝したときのことだ。 「おめでとう」  梶谷はそう言って、握手を求めてきた。岡田は自分も手を差し出しながら、初めてのことに驚きを隠せなかった。だが、心の内では嬉しさでいっぱいだった。

JTマーヴェラス、連勝街道の秘密に迫る! 〜竹下佳江×二宮清純〜Vol.1

 今シーズンのバレーボールV・プレミアリーグ女子のレギュラーラウンドも残りわずかとなった。既に首位通過でセミファイナル進出を決めているJTマーヴェラス。14日に久光製薬スプリングスにフルセットの末に敗れ、連勝は25でストップしたが、目標はあくまでもファイナルラウンドでの優勝。チームにはこれまで積み上げてきた確固たる自信がある。その中軸を担っているのが、司令塔の竹下佳江だ。司令塔ならではの視点に迫る。

第168回 パッキャオはメイウェザー戦へ前進したのか?

 3月13日に行なわれたマニー・パッキャオ対ジョシュア・クロッティのWBO世界ウェルター級タイトルマッチには、50,994人もの大観衆が集まった。  豪華絢爛なダラス・カウボーイズスタジアムを、米国内のボクシング興行史上3位となる数の熱狂的なファンが埋め尽くした様は壮観。この夜のイベントは間違いなく歴史に刻まれていくだろうし、そう遠くない将来にボクシングはダラスの地に再び戻って来るに違いない。

第102回「東京マラソン成功の陰で」

 2月28日、雨からみぞれ混じりという悪天候の中で、第4回東京マラソンが開催され、3万人を超えるランナーが都内を駆け抜けた。私はランナーとして参加する幸運に恵まれ、多くの観客に励まされながら走ったが、東京という街、そして人々の温かさを感じさせてくれた素晴らしい大会だった。確実に年々問題点が解決されているのを実感し、日本でも有数のスポーツイベントになったと言ってもいいだろう。今後も新しい参加型スポーツイベントの形を構築していく絶好のロールモデルになり得ると思われるし、大いに期待したい。が、ちょっと気になるトラブルが、私の知りうるところであったようで……。

JTマーヴェラス、連勝街道の秘密に迫る! 〜位田愛(キャプテン)×二宮清純〜Vol.2

: レギュラーラウンド終盤に入っても、JTマーヴェラスの勢いは止まりませんね。開幕から連勝が続くと、途中で息切れをしてしまうものなのですが……。 : 確かに25連勝はしましたが、結果的にそうなっているだけで、内容的には楽な試合はひとつもないんです。

JTマーヴェラス、連勝街道の秘密に迫る! 〜位田愛(キャプテン)×二宮清純〜Vol.1

 今シーズン、女子バレーボールのJTマーヴェラスは開幕から25連勝し、早くもセミファイナル進出を決めた。石原昭久氏を新監督に迎え、韓国からアジアNo.1アタッカーの呼び声高いキム・ヨンギョン、元全日本の山本愛(旧姓・大友)と石川友紀を加えたJTマーヴェラス。全日本でも司令塔を務める竹下佳江を中心としたコンビバレーで他を圧倒している。チームを牽引しているのが、入社4年目にしてキャプテンに就いた位田愛だ。昨シーズンは入れ替え戦を制し、首の皮一枚で残留を決めたチームが、どのようにして変貌を遂げたのか。スポーツジャーナリスト二宮清純がキャプテンを直撃した。

岡田晴菜(帝京大学女子柔道部/愛媛県宇和島市津島町<旧・北宇和郡津島町>)第3回「柔道へのいざない」

 岡田晴菜が柔道の世界に入ったのは、ひょんなことがきっかけだった。 「小学5年生の時に親友に誘われて、なんとなく始めました」  もともと運動が大好きだった岡田。陸上や水泳は得意だったが、武道とは無縁の環境で育った。柔道を見るのもやるのも初めて。それでも見学に行くと、すぐに柔道の魅力にとりつかれた。 「意外に激しくて、おもしろそうだなと思いました」  表情や口調はおっとりとしている岡田だが、間近で感じた柔道のパワーとスピードに胸が高鳴った。

岡田晴菜(帝京大学女子柔道部/愛媛県宇和島市津島町<旧・北宇和郡津島町>出身)第2回「苦しみからの成長」

 2007年、岡田晴菜は帝京大学女子柔道部に入部した。実は当初、高校を卒業後は就職を考えていた。大学進学はほとんど頭になかったという。しかし、全国大会にも出場するほどの彼女を大学側が放っておくはずはなかった。入部のオファーは2校。地元の松山東雲女子大学と東京の帝京大だった。果たして岡田が選択したのは、一代で全国の強豪校に築き上げ、何人もの代表選手を育て上げた稲田明監督率いる帝京大だった。

第167回 準決勝、開戦 〜メイウェザー&パッキャオの行方は?〜

 今春の実現が待望されたフロイド・メイウェザー対マニー・パッキャオ戦は、交渉の最終段階まで来て消滅。「スーパースターウォーズ」はひとまずお蔵入りとなり、全世界のファンを落胆させてしまった。  ただ、その代わりに、両雄はそれぞれウェルター級を代表する強豪を相手に「代替戦」を行なうことを発表。まず来週末にパッキャオが元IBF世界ウェルター級王者ジョシュア・クロッティと、さらに5月第1週にはメイウェザーが3階級制覇王者のシェーン・モズリーと対戦する。

岡田晴菜(帝京大学女子柔道部/愛媛県宇和島市津島町<旧・北宇和郡津島町>)第1回「遅咲きの大器」

「今年は大爆発するんじゃないかと、非常に期待しているんですよ」  日本女子柔道界きってのスーパースター谷亮子の育ての親として知られる稲田明帝京大学女子柔道部監督が大きな期待を寄せている選手がいる。3年生の岡田晴菜だ。彼女は昨年6月に行なわれた全日本学生柔道優勝大会(5人制)の優勝メンバーの一人。初戦の徳山大学戦で次鋒を務め、見事一本勝ちを収めた。 「将来はオリンピック代表になれるくらいの素質をもっている」と稲田監督。名伯楽がイチオシする岡田晴菜とは――。

津川力(NPB審判員/高知・明徳義塾高校出身)最終回「もっと信頼される審判を目指して」

 パ・リーグ審判員として順調にキャリアを積む津川は、プロ野球選手としての経験がプラスになったと感じている。多くの同僚がアマチュア球界などで審判としての経験を積んできた中、比較的キャリアの浅い津川が公式戦の他に、クライマックスシリーズやオールスターゲームなど重要な試合を任されている。やはりこれは、プロでの経験が土台にあってこそだろう。

第166回 NBAの未来予想図 〜豪華絢爛なオールスターを終えて〜

 2月14日にダラスで開催された今季のNBAオールスターゲームには、バスケットボール史上最多の108,713人の大観衆が集まった。  昨年オープンしたばかりのカウボーイズスタジアムは噂通り豪華絢爛な見事な建物だった。そして、その大球場が立錐の余地もないほど埋まった様は壮観で、雰囲気は荘厳に感じられたほど。  試合前やハーフタイムにはアリシア・キーズ、ネリー、シャキーラら豪華ゲストも登場。彼らのパフォーマンスも素晴らしいもので、大イベントに大きな華を添えてくれた。会場に居合わせたすべての人間は、この夜のことを生涯忘れないに違いない。それはNBAからファンに贈られた、とびきりスウィートなバレンタインデーの贈り物だったと言ってよい。

津川力(NPB審判員/高知・明徳義塾高校出身)第3回「想像していなかった審判への転身」

 1999年10月にヤクルトスワローズから戦力外通告を受けた津川は、現役の道を摸策するべく入団テストに臨んだ。受けたのは西武ライオンズとオリックスブルーウェーブの2球団。藁にもすがる想いで現役続行に向けて行動を起こした。しかし、結果は両チームともに不合格。津川のプロ野球選手としての生活は26歳の若さで幕を下ろした。

津川力(NPB審判員/高知・明徳義塾高校出身)第2回「人生を変えた2ホーマー」

 高校2年の夏、高知県大会決勝で高知商業に敗れた明徳義塾高校野球部には大きな変化が訪れる。新しい監督が就任したのだ。30代の青年監督は、熱い指導で選手たちを鼓舞した。 「とにかく勝ちにこだわる監督でした」。当時の監督の印象を、津川はこう振り返っている。

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