プロ野球

第289回 怪童の導きで開眼した屈強な新リーダー 東京ヤクルト・田中浩康内野手

 巨人相手に開幕3連勝を飾った時には「ひょっとすると、ひょっとするかも」と思わせたスワローズだが、ここにきて低空飛行を余儀なくされている。6月20日現在、28勝34敗と6つの借金。クライマックスシリーズ出場を果たすためにはもう負けられない。

第287回 片鱗は見えるが……制球力を磨き「大器」へ 東北楽天・片山博視

 どんなピッチャーなのか気になっていた。甲子園で投げていた姿はかすかに覚えている。キャンプでのピッチングもチラリと見た。  しかしプロに入ってからは泣かず飛ばず。192センチの長身。「未完の大器」と呼べば聞こえはいいが、そう呼ばれたピッチャーのほとんどが「未完」のままで終わっている。

下克上の時代――楽天、西武はなぜ勝つか

 こんなことを言うと、傷心のファンの方々からふざけんなと罵声を浴びそうだが、実は横浜ベイスターズは強いのではないか、と思うことがある。オリックスから移籍した大西宏明は、1番に座って以来、4割近い打率を維持している。3番に入った内川聖一もずっと4割近い。4番村田修一、6番吉村裕基は日本人打者には数少ない本物のホームラン打者である。ちょっと間違えば、確実にオーバーフェンス。しかも、クセ者・石井琢朗や金城龍彦も打線に名を連ねる。

第41回 ルーキー・唐川の“ビッグ”さとは

 昨秋のドラフトで“高校生・ビッグ3”として中田翔(北海道日本ハム)、佐藤由規(東京ヤクルト)とともに注目された唐川侑己(千葉ロッテ)が4月26日に鮮烈デビューを果たしました。7回を投げて3安打無失点で勝ち投手に。その後の2試合も立て続けに白星を重ね、デビューから3戦全勝。キャンプ時にはほとんど注目されていなかった唐川投手ですが、今や押しも押されもしない新人賞候補の一人となっています。

第284回 阪神、中日が強い本当の理由

 予想どおりと言えば予想どおりだが、セ・リーグでは阪神と中日の2強の力が抜きん出ている。  5月13日現在、阪神が24勝12敗1分けで首位、中日が21勝14敗3分けで2位。以下、東京ヤクルト、巨人、広島、横浜と続くが、3位以下はいずれも勝率5割を切っている。“2強4弱”の様相だ。

第283回 星野監督との「ホットライン」に注目! 北京五輪野球日本代表 山本浩二コーチ

 昨年12月に行われた野球の北京五輪アジア地区予選におけるハイライトシーンといえば、台湾戦でのサブロー(千葉ロッテ)のスクイズバントだろう。  7回表無死満塁の場面。日本は6回裏、台湾の主砲・陳金鋒に逆転2ランを許し、1対2と1点ビハインドを背負っていた。

第282回 新コミッショナーに望みたい“ボールの番人”の威信回復

 プロ野球に下田武三氏(故人)以来2人目の外交官出身のコミッショナーが誕生する。前駐米大使の加藤良三氏だ。  加藤氏は2006年、日本が初代王者となったWBCの2次リーグ、日本対米国戦で始球式を務めたほどの野球通。メジャーリーグに対する知識も豊富で国際的な問題が山積する今のNPB(日本プロ野球組織)コミッショナーにはうってつけの人物と言えるだろう。

第40回 強気の内角攻めこそ “藪スタイル”だ!

 野球の醍醐味は若手のハツラツしたプレーだけではありません。長く経験を積み重ね、熟練の技を見せてくれるベテランの味のあるプレーもまた、観客を魅了してくれます。  12日、金本知憲(阪神)選手が史上37人目となる2000本安打を達成しました。40歳での到達は中日の落合博満監督(41歳4カ月)、福岡ソフトバンク新井宏昌コーチ(40歳2カ月)に次いで3番目の高齢記録。彼ならまだまだ活躍できるでしょうね。

第280回 長距離砲が花開く…新生レオの「若年寄」 埼玉西武 G・G佐藤

 顔が老けて見えるので「ジジィ」、登録名はそれをもじって「G・G・佐藤」。  さる4月8日、本拠地の西武ドームで大仕事をやってのけた。対千葉ロッテ戦、9回裏2死一塁、2対3と1点ビハインドの場面で打席に入ったG・Gは、ライトスタンドに自身初のサヨナラ2ランを叩き込んだのだ。 「マジうれしいです。言っていいですか? キモティー!」  ちなみに「キモティー」は「気持ちいい」。今ではすっかり西武ドームの人気者だ。

第278回 指揮官の“迷采配”に面食らったのでは? 広島・ブラウン監督

 まるで“抱き合い心中”を見ているようだった。  これを采配ミスと言わずして、いったい何を采配ミスと呼べばいいのか。  3月30日の中日戦で広島のマーティ・ブラウン監督が披露したのは、敵地のファンがどよめきをあげるほど不可解なものだった。

9回を投げる権利と義務

 これぞまさに波瀾の幕開けというのだろう。パ・リーグでは楽天が開幕4連敗したと思ったら一転して7連勝(4月3日現在)。セ・リーグでは、なんと東京ヤクルトがかの読売巨人軍に開幕3連勝。こんなこと、誰も予想しなかったでしょう。というより予測不可能である。野村克也監督流にいえば、ヤクルトが巨人に3連勝すると予測するに足る根拠がない。もし、ヤクルトが巨人に3タテくらわすと予言した人がいるとしたら、それは予想ではない。あてずっぽうである。

第276回 「勝負の年」に慌てて手術をするな 東北楽天・長谷部康平

「最下位決定だな」  東北楽天・野村克也監督の落ち込みようといったら尋常ではなかった。  3月2日、長崎での千葉ロッテ戦に先発した大学生・社会人ドラフト1巡目ルーキーで、即戦力サウスポーと評価の高かった長谷部康平にアクシデントが発生した。初回、飛球を追って一塁方向へ走った際に左ひざを痛めてしまったのだ。

第275回 中田翔は清原の二の舞?

 将来を嘱望される右の長距離砲、しかも高卒ルーキーとなれば清原和博(現オリックス)以来だろう。  北海道日本ハムの“怪物ルーキー”中田翔(大阪桐蔭)のバットが注目を集めている。2月10日、阪神との練習試合では推定130メートルの場外ホームランを放った。高校通算87本塁打の実績はダテではなかったということだ。

第274回 メジャーで史上初の「日本人バッテリー」誕生か 香川オリーブガイナーズ・堂上隼人

 四国アイランドリーグ(今季から四国・九州アイランドリーグ)は昨秋の大学生・社会人ドラフトで三輪正義(香川オリーブガイナーズ−東京ヤクルト)をはじめ、過去最多の6選手をNPB(日本プロ野球組織)に送り出した。  これで同リーグ出身のNPBプレーヤーは11名。NTT西日本やトヨタ自動車などの9名を上回り、社会人の出身母体としてはNPB最大勢力となった。

第272回 チーム再建のカギはやはり「マウンド」 埼玉西武・渡辺久信監督

 昨季、埼玉西武ライオンズは26年ぶりのBクラス(5位)に転落した。その再建を任されたのが前2軍監督の渡辺久信だ。  渡辺監督は西武時代、6度の日本一と10度のリーグ優勝を経験している。  投手として1986年(16勝)、88年(15勝)、90年(18勝)と3度、最多勝に輝いている。工藤公康、郭泰源らとともに西武の黄金期を支えた。

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