プロ野球

新しい日本代表のために

 マウンドには日本のエース・ダルビッシュ有(北海道日本ハム)。右打席に迎えるのはキューバの至宝・4番ユリエスキ・グリエル。2−0と日本リードの4回裏。1死1塁の場面である。  ?外角高目 ストレート ファウル  ?内角高目 ストレート ファウル  ?外角低目 スライダー ファウル  ?外角低目 スライダー ファウル  ?スライダー(やや中に入った)ヒット!

第298回 “一番”に天職を見出したイチローの祝「3000本安打」

「センター前ヒットなら、いつでも打つことができる」。日本でプレーしている頃、イチロー(マリナーズ)はそう語っていた。  それが証拠に日米で積み上げた3000本安打の内訳を見るとレフト方向に668本、センター方向に820本、ライト方向に740本(ホームランと内野安打を除く)とセンター方向が最も多い。イチローのバッティングはあくまでもセンター返しが基本なのだ。

第297回 北京から「日本球界」を狙う巨漢の好打者 韓国代表・金東柱内野手

 野球韓国代表の中軸・金東柱(キム・ドンジュン、斗山ベアーズ)といえば、今や日本の野球ファンにも、すっかりお馴染みである。  体重98キロの巨漢。実際にはもっとあるだろう。いかにもパワーのありそうな体つきだが、見た目以上にバッティングは器用だ。

第295回 野茂を「殿堂」に押し上げる「良きオヤジ」 元ドジャース監督 トミー・ラソーダ

 現役引退を表明した野茂英雄に「殿堂入りの有力候補になる」と明言し、久しぶりに存在感を示したのが元ドジャース監督のトミー・ラソーダ。  メジャーリーグ通算123勝は野球殿堂入りには足りない数字だが、日本プロ野球時代の78勝を足せば201勝になる。

野茂英雄と歴史の問題

 その投手は、大きく発達した上体をゆすりながら、ややはにかむように小首をかしげて、外野フェンス脇のブルペンから、マウンドに小走りに走ってきた。救援のマウンドに立つということ自体に、ある種の含羞を隠し切れないようにも見えたし、その一方で逆に、従容として、あるいは昂然として、自分の仕事をまっとうしようとしているようにも見えた。

第43回 日本の金メダルが五輪復活の狼煙を上げる!

 いよいよ北京五輪まであと10日となりました。4年前のアテネ五輪では1964年の東京五輪と同じ16個もの金メダルを獲得した日本。今回はどのようなドラマを見せてくれるのでしょうか。選手たちには皆、悔いのないように頑張ってきてもらいたいですね。  なかでも、野球とソフトボールは2012年のロンドン五輪では行なわれないため、現段階では北京が最後とされています。それだけに、ぜひ悲願の金メダルを獲得して欲しいと思います。

第293回 体を張って野球の王道を貫く「世界の王」 福岡ソフトバンクホークス・王貞治監督

 その姿は怒っているというよりも必死になって訴えかけているように映った。  さる7月8日、西武ドームでの埼玉西武対福岡ソフトバンク戦。7回二死一塁から中西健太が左越えの2ベースを放ち、一塁走者の代走・明石健志は一気に本塁を狙った。

第291回 エースナンバーが似合う「野球の申し子」 広島東洋カープ・前田健太投手

 プロ野球は何年かに一度、黄金世代が出現する。古くは「江川(卓)世代」、「桑田(真澄)&清原(和博)世代」、最近では「松坂(大輔)世代」、最も新しいのは「ハンカチ王子(斎藤佑樹)&マー君(田中将大)世代」か。  カープの若きホープ前田健太は斎藤や田中と同学年。PL学園時代から野球選手としてのセンスはズバ抜けていた。

阪神と日本代表

 今年の阪神タイガースは強い。これは間違いない。  例えば、首位攻防となった7月2日の中日戦。中日・山本昌の立ち上がりを攻めて3回までに3点。中日も阪神の岩田稔、江草仁貴をとらえて追いつき、8回まで3−3の同点という展開になった。で、9回裏、1死一塁で代打の切り札・桧山進次郎の当たりは大きなライトフライ。これは入ったと思ったが、なんとフェンス手前で打球が落ちてきた。2死。普通は、この回はここで終わりである。  ところが続く代打・葛城育郎が再び桧山とほぼ同じようなライトへの大飛球。今度は二塁打となって4−3でサヨナラ勝ちしたのでした。

第42回 最多勝獲得の条件を満たした二人

 4年目を迎えた交流戦は、最終日にまで優勝争いがもつれこむ熱戦が繰り広げられた結果、福岡ソフトバンクが初優勝を飾りました。これによって交流戦前にはリーグ4位、借金2を抱えていたソフトバンクは、現在3位に浮上し、貯金4で首位・西武と2.5ゲーム差というところまで追い上げています。セ・リーグでも巨人、広島、東京ヤクルトの3位争いが激しさを増しており、27日から再スタートするレギュラーシーズンが、ますます楽しみになってきました。

第289回 怪童の導きで開眼した屈強な新リーダー 東京ヤクルト・田中浩康内野手

 巨人相手に開幕3連勝を飾った時には「ひょっとすると、ひょっとするかも」と思わせたスワローズだが、ここにきて低空飛行を余儀なくされている。6月20日現在、28勝34敗と6つの借金。クライマックスシリーズ出場を果たすためにはもう負けられない。

第287回 片鱗は見えるが……制球力を磨き「大器」へ 東北楽天・片山博視

 どんなピッチャーなのか気になっていた。甲子園で投げていた姿はかすかに覚えている。キャンプでのピッチングもチラリと見た。  しかしプロに入ってからは泣かず飛ばず。192センチの長身。「未完の大器」と呼べば聞こえはいいが、そう呼ばれたピッチャーのほとんどが「未完」のままで終わっている。

下克上の時代――楽天、西武はなぜ勝つか

 こんなことを言うと、傷心のファンの方々からふざけんなと罵声を浴びそうだが、実は横浜ベイスターズは強いのではないか、と思うことがある。オリックスから移籍した大西宏明は、1番に座って以来、4割近い打率を維持している。3番に入った内川聖一もずっと4割近い。4番村田修一、6番吉村裕基は日本人打者には数少ない本物のホームラン打者である。ちょっと間違えば、確実にオーバーフェンス。しかも、クセ者・石井琢朗や金城龍彦も打線に名を連ねる。

第41回 ルーキー・唐川の“ビッグ”さとは

 昨秋のドラフトで“高校生・ビッグ3”として中田翔(北海道日本ハム)、佐藤由規(東京ヤクルト)とともに注目された唐川侑己(千葉ロッテ)が4月26日に鮮烈デビューを果たしました。7回を投げて3安打無失点で勝ち投手に。その後の2試合も立て続けに白星を重ね、デビューから3戦全勝。キャンプ時にはほとんど注目されていなかった唐川投手ですが、今や押しも押されもしない新人賞候補の一人となっています。

第284回 阪神、中日が強い本当の理由

 予想どおりと言えば予想どおりだが、セ・リーグでは阪神と中日の2強の力が抜きん出ている。  5月13日現在、阪神が24勝12敗1分けで首位、中日が21勝14敗3分けで2位。以下、東京ヤクルト、巨人、広島、横浜と続くが、3位以下はいずれも勝率5割を切っている。“2強4弱”の様相だ。

第283回 星野監督との「ホットライン」に注目! 北京五輪野球日本代表 山本浩二コーチ

 昨年12月に行われた野球の北京五輪アジア地区予選におけるハイライトシーンといえば、台湾戦でのサブロー(千葉ロッテ)のスクイズバントだろう。  7回表無死満塁の場面。日本は6回裏、台湾の主砲・陳金鋒に逆転2ランを許し、1対2と1点ビハインドを背負っていた。

第282回 新コミッショナーに望みたい“ボールの番人”の威信回復

 プロ野球に下田武三氏(故人)以来2人目の外交官出身のコミッショナーが誕生する。前駐米大使の加藤良三氏だ。  加藤氏は2006年、日本が初代王者となったWBCの2次リーグ、日本対米国戦で始球式を務めたほどの野球通。メジャーリーグに対する知識も豊富で国際的な問題が山積する今のNPB(日本プロ野球組織)コミッショナーにはうってつけの人物と言えるだろう。

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