中東特有の文化に遭遇

 夜7時から行なわれるシリア戦の前に、メーンのメディアセンターに立ち寄って仕事を済ませる。このメディアセンターは実に快適だ。食事のことは前にも触れたが、コーヒー(エスプレッソ、ラテなど種類豊富)もおいしい。セルフの機械があるのだが、担当の方がいて、つくってくれるという何ともまあ至れりつくせりの状況だ。

第40回 ルマンの同郷人・松井大輔<Vol.4>

 松井が初めて実際にフランスサッカーに触れたのは、かなり早い時期――中学三年生の時だった。高校進学が決まり、部活の練習がなくなったので、国外を見てくればいいと父親から勧められた。父親は英語圏の国を念頭に置いていたのだが、進学先の鹿児島実業の監督に相談するとパリ・サンジェルマンを紹介された。

初上陸のカタールで見たものは……!?

 もう南アフリカW杯が懐かしく感じる。世界一治安の悪い国でビクビクしながら町を歩いていたのも、今となってはいい思い出だ。  あれから半年、今度やってきましたのはアジアカップのホスト国、中東のカタール。「ドーハの悲劇」でサッカーファンにとっては馴染みの国。私は岡田ジャパンのW杯最終予選でお隣のバーレーンには行ったが、カタールは初めての渡航だ。

第187回 ジェッツはプレーオフで奇跡を起こせるか

“アメリカの情熱”NFLは、今週末からいよいよプレーオフに突入。ニューヨークからはジェッツが今年も勝ち上がり、実に42年ぶりとなる悲願のスーパーボウル進出を目指すことになる。  1月8日に行なわれる緒戦の相手は、現役有数のQBペイトン・マニング率いるインディアナポリス・コルツ。1年前のAFCタイトル戦で苦杯を喫した因縁のライバルである。この決戦を前に、いつでも強気なレックス・ライアンHCは「私たちは今年こそ最後まで勝ち進めると思っている。どこが相手だろうと、ウチのほうが優れたチームだ」とコメント。相変わらず大胆な「優勝宣言」で、地元のファン、メディアを喜ばせている。

まっすぐな日本野球に

「ハムユウ」をご存知だろうか。「ハマユウ」じゃないですよ。「ハマコウ」でもない。人並みにケータイなぞでニュースをチェックしていると、最近、しょっちゅう、この言葉を見かける。正確に書くと、下は漢字になっていて「ハム佑」。 「ハム佑」が走ったとか、笑ったとか、酒が苦手だとか。  要するに、北海道日本ハムに入団した斎藤佑樹投手のことである。いくら字数を節約したいからといっても、「日本ハム斎藤佑」くらい書いてもバチは当たらないと思うのだが……。それにしても、すさまじい人気である。  ついにはイチロー(マリナーズ)までが、夢の中で対戦したけど、160キロ出ていて打てなかった、とおっしゃったとか。いやはや。

大学サッカーに「大化け高校生」枠を

 高校生は化ける。ほんの数カ月前、さしたる印象にも残らなかった選手が、チームが、信じられないほどの輝きをみせることもある。日々の練習か、一つのプレーか、それとも大舞台での結果か。きっかけは、どこに転がっているかわからない。  だが、現状の日本サッカー界は、化ける可能性に対していささか冷淡にすぎるのではないか。

第131回 勝負度胸で青木を上回った自演乙 〜12・31『Dynamite!!』を観た後で〜

 ジェロム・レ・バンナに判定勝ちし、また一歩前進した石井慧だが、観る側に強烈なインパクトを残すことはできなかった。吉田秀彦のように短期間では階段を駆け上がれない。トップクラスに割って入るには、まだ時間がかかるのだろう。

第167回「5割」 〜J2第37節、ジェフユナイテッド千葉戦〜

 2010年11月28日(日)、J2第37節となる愛媛FC対ジェフユナイテッド千葉の一戦が、ホーム(ニンジニアスタジアム)にて行われた。  ついに2010シーズンのホームゲーム最終戦を迎えた今節。是が非でも勝利を手に入れ、リーグ戦での目標順位「8位」への夢を繋げたい。

第3回 車いすテニスが示す認知拡大の糸口

 昨年4月、日本の障害者スポーツ界では大きな出来事がありました。2006年から世界ランキングトップを誇る車いすテニスプレーヤー国枝慎吾選手がプロ宣言を行なったのです。それまで国枝選手は母校の麗澤大学の職員として働きながら、その合間を縫って海外ツアーに出場していました。仕事をしながらですから、練習時間などの制約はあったものの、それでも収入の面では安定していたはずです。しかし、自ら安住の地を捨て、テニス一本で食べていくことを決心したのです。「普通の子供がプロ野球選手やサッカー選手に憧れるように、障害のある子供たちにも“自分もプロのスポーツ選手になれるんだ”という夢を与えたい」。プロ宣言した最大の理由を国枝選手はこう述べています。そして今、国枝選手の思いは子どもたちにどんなふうに届いているのでしょうか。その答えを少しだけ垣間見ることができました。

第51回 来年はザックとともに飛躍の年に

 アルベルト・ザッケローニ監督が就任して初めての公式戦となるアジアカップ(1月7日〜29日)のメンバーが発表されました。23名のメンバーは馴染みの顔からフレッシュな顔まで様々です。ザッケローニが選出した彼らのメンバー構成を見ることで、監督の目指すサッカーが少しずつわかってきました。

第71回 ポスティング改革よりもFA権を緩和すべし!

 シーズンオフの現在、国内外で各球団の補強合戦が繰り広げられています。日本プロ野球界で最も注目されているのは、ポスティングシステムによって、プロ野球からメジャーに移籍する選手の動向でしょう。先日、西岡剛がツインズと正式に契約したことを発表しました。日本人野手としては最年少の26歳でのメジャー挑戦ということもあり、来シーズン以降、注目したいですね。

第186回 リー獲得失敗でヤンキースに暗雲?

「メリー・“クリフ”マス!」。クリフ・リーのフィリーズへの復帰が決まった翌日、「フィラデルフィア・デイリーニューズ」紙はそんな見出しを掲げた。  今オフの目玉と言われた左腕エースの決断は、誰をも驚かせる意外なものだった。獲得が本命視されたヤンキース(7年1億4800万ドル)とレンジャーズ(6年1億2000万ドル)から、より良い条件を提示されたにも関わらず、リーは2009年にもプレーして愛着のある古巣フィリーズとの5年契約を選んだのである。

「身の丈」貫くとJが世界の草刈り場に

 2010年という年は、日本サッカー界にとってターニング・ポイントとして記憶されることになるかもしれない。  きっかけとなったのは、もちろんW杯でのベスト16進出である。個人的には、きちんとした準備をしていれば、結果はともかく、内容はもっと見るべきものが多いチームになったはずだとの思いはある。ただ、ベスト16という結果が、どんな名監督であっても簡単に成し得た結果ではなかったことも間違いない。

第111回「全員が主役のホノルルマラソン」

 国内のマラソンブームが続く中、元祖「初心者参加型マラソン」であるホノルルマラソンが今年も12月12日に好天の中で開催され、2万3千人の参加者で盛り上がった。私もいつものようにJALPAKツアーのコーチとして、ツアー参加者のお手伝いをしに行ってきた。いろんな方がいらっしゃるのだが、驚くべきは昨年89歳で参加された後藤さん。今年も90歳で参加し、見事に9時間台で完走された。

第39回 ルマンの同郷人・松井大輔<Vol.3>

 2004年に移籍を決めた時、松井はルマンが二部だということが気にならなかったのだろうか。欧州の二部に移籍することを、拍子抜けのように書いていた報道もあった。 「最初は、ああ二部かぁ、どうしょうかなぁみたいな感じでしたよ。でも考えてみたら京都も二部だし。ぼくにとっては行ってみる価値はあるかもしれないという風に感じて。(二部だからこそ)なんかチャンスが回ってくるかもしれないし」  松井の所属していたパープルサンガは03年にJ2に降格していた。二部に移籍することも、笑いにして片付けるところが、関西人らしかった。

選手の意向とかけ離れたW杯開催地決定

 正直、驚いている。  日本が招致に失敗したのはわかる。当事者が何を言おうと、第三者からすれば02年のW杯はあまりにも記憶に新しすぎる。なぜ日本で? という疑問に対する答えを、今回の招致活動は用意することができなかった。世界に冠たるフットボール・カントリーでもなく、世界中のファンが憧れるようなスタジアムがあるわけでもない国。おそらく、これからも日本がW杯を招致するのは難しいだろうが、今回は尚更だったということだ。

第185回 マイアミ・ヒートの迷走はどこまで続くのか

 マイアミ・ヒートが苦戦している。 レブロン・ジェームス、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュという豪華スターが集結したことで、今季はヒートが圧倒的な強さを発揮して勝ち進むと考えたものは決して少なくなかった。  ニックスなどを率いた元名コーチのジェフ・バン・ガンディ氏をして、開幕前には「ヒートは1996年にマイケル・ジョーダン率いるブルズがマークしたシーズン72勝の記録を破るかもしれない」と予想したくらい。「スリーキングス」誕生のインパクトはそれほどに大きく、前評判は全米を揺るがすほどに高かったのだ。

バルサ圧勝の背景にバックパス“否定”の歴史

 試合後、バルセロナのグアルディオラ監督は言った。「この勝利をチャーリー・レシャックとヨハン・クライフに捧げたい。彼らが私たちの進むべき道を示してくれたからだ。この勝利は、チームが15年間かけて成長させたフットボールのスタイルがもたらしたものだ」  この言葉は、若き監督による先達へ向けた社交辞令、では断じてない。5−0。世界を驚かせたレアル・マドリード相手の圧勝劇は、まさに、バルセロナというチームの歴史がなければ起こりえないものだった。

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