プロ野球

北海道日本ハム3位・鍵谷陽平「殻を破った大学2年の秋」 〜ルーキーたちの軌跡No.10〜

 北海道出身の鍵谷陽平にとって、地元球団からの指名は最高の結果だった。北海道日本ハムが東京から札幌へと本拠地を移したのは、鍵谷が中学生の時。今やファンの熱狂ぶりは12球団の中でも1、2位を争うほどの、“おらが町の球団”となった日本ハム。鍵谷もまたファンを大切にする同球団に憧れを抱いていたという。その一員となることが、鍵谷にとって何よりの喜びである。今度は自らが地元ファンを笑顔にするつもりだ。

東京ヤクルト2位・小川泰弘「『ピッチャーズ・バイブル』との出合い」 〜ルーキーたちの軌跡No.9〜

「和製ノーラン・ライアン」がプロの世界に飛び込む――。東京ヤクルトから2位指名を受けた小川泰弘は、元メジャーリーグの速球王、ノーラン・ライアン(現レンジャーズ球団社長)を彷彿とさせるピッチングフォームで、結果を残してきた。東京新大学リーグでは通算46試合に登板し、36勝3敗。特筆すべきは防御率0.60で「ドクターゼロ」の異名をとった。左足を高く上げる現在のフォームはいつ、どのように出来上がったものなのか。

日本野球よ、理念を語れ!

「これが、最後のスターだったのかなあ」  知人の巨人ファンが、ふと、そうつぶやいた。松井秀喜の引退会見である。  もちろん、すべての巨人ファンが共有する感覚ではあるまい。松井がメジャーに移籍して以後も、巨人は次々とスターを生み出してきた。 「でも、純粋なスターは松井までだったような気がするんですよね」

横浜DeNA3位・井納翔一「入社4年目にして開花した大型右腕」 〜ルーキーたちの軌跡No.8〜

 社会人3年目までは思うような成績を残すことができずにいた井納翔一。自らも「4年目はないかもしれない」とクビを覚悟したという。そんな井納に転機が訪れたのは、ちょうど1年前のオフだった。188センチの長身から投げ下ろすストレートとスプリットが自慢の大型右腕。その井納に何があったのか。そして彼のピッチングを変えたものとは――。

中日4位・杉山翔大「薄らぐことのなかった捕手への思い」 〜ルーキーたちの軌跡No.7〜

 プロで2年半ぶりに本職にチャレンジしようとしているのが、杉山翔大だ。彼は高校時代に内野手から捕手に転向。甲子園には出場しなかったものの、強肩強打の捕手として当時からプロのスカウトに注目されていた。だが、早大時代には大きな壁にぶつかり、2年秋からは内野手へのコンバートを命じられ、結局最後まで捕手に戻ることはできなかった。一時は腐りかけたという杉山。その彼を救ったものとは。そして2年半、離れてもなお「好き」と言う捕手というポジションの魅力とは――。

吉井理人(前プロ野球コーチ)<後編>「ダルビッシュのここがすごい!」

: 昨季まで日本ハムにはダルビッシュ有(レンジャーズ)が在籍していました。間近で見ていて感じた彼のすごさとは? : ダルは自分の体がどう動いているのかを的確にイメージできるんです。たとえば、こちらが「ちょっと今日は左肩の開きが早いな」と指摘すると、「そうですね。ここがズレていますね」と、その原因を自ら突き止めて、すぐに修正できる。

横浜DeNA6位・宮敏郎「勝負強い小さな大砲」 〜ルーキーたちの軌跡No.6〜

 宮敏郎、24歳。早い始動で一本足で立つ独特なバッティングフォームから繰り出す鋭い打球は、見る者を魅了する。身長171センチと決して体格には恵まれていないが、鍛え抜かれた下半身の強さが勝負強いバッティングにつながっている。大学で投手から野手に転向した宮。果たして、現在のバッティングはどうつくりあげられてきたものなのか。

横浜DeNA4位・赤堀大智「大学時代に味わった初めての挫折」 〜ルーキーたちの軌跡No.5〜

 身長188センチ、体重91キロと恵まれた体格の持ち主である赤堀大智。50メートル6秒ジャストと足もあり、俊敏な動きで守備にも定評がある。赤堀自身が最も自信を持っているのは肩の強さで、走攻守に高い身体能力を持っている。そんな赤堀も大学時代には挫折を味わったという。小学2年から野球一筋で来た過去を振り返りながら、プロとしての意気込みを訊いた。

オリックス・森脇新監督、名将から学んだこと

 この10年で最下位5度、8回の監督交代……低迷が続くオリックスの再建を託されたのが、来季から指揮を執る森脇浩司である。現役時代は内野のユーティリティープレーヤーとして3球団を渡り歩いた。指導者になってからは長く内野守備走塁コーチなどを務めた。これまでの野球人生、決してスポットライトを浴びる場所にいたわけではない。ただ、西本幸雄、古葉竹識、王貞治らの下で野球を学び、その中で培われた指導哲学は卓越したものがある。組織改革に乗り出した新指揮官は名将たちから、どんな影響を受けてきたのか。二宮清純が訊いた。

第522回 プリンス堂林の未来

 イップス(Yips)とは元々、パットの際などに見られる運動障害を指すゴルフ用語である。多分に精神的な要素が大きい、と言われている。  近年では、野球においてもこの言葉がしばしば用いられる。たとえば内野手が悪送球を恐れてスローイングが乱れたとする。 「おい、大丈夫か? イップスにかかってないよな!?」  こんな具合だ。

第95回 藤川よ、スタートダッシュでチャンスをつかめ!

 ドラフト会議前にはメジャーリーグ行きを表明していた大谷翔平選手の北海道日本ハム入りが正式に決定しましたね。栗山英樹監督は投手と野手との“二刀流”を考えているようですが、いずれにせよ、将来は日本を代表とする選手になり得る逸材であることには変わりありませんから、今後が楽しみです。さて、そんな中、ストーブリーグまっただ中のメジャーリーグからは次々と日本人選手の契約合意の朗報が届けられています。その中で6年越しの夢を叶えたのが、藤川球児投手です。日本を代表するクローザーですから、メジャーでどんなピッチングを見せてくれるのか、注目選手の一人です。

阪神6位・緒方凌介「成長を促したリーダーとしての自覚」 〜ルーキーたちの軌跡No.4〜

 東洋大学125周年を迎えた2012年、同大野球部は東都リーグ6連覇、全日本大学選手権3連覇がかかっていた。その大事な年に主将に任命されたのが、緒方凌介だ。ドラフトの候補にも挙げられていた緒方にとって、まさに大一番。ところが――。野球の神様は、緒方に最大の試練を与えた。

阿部慎之助、自ら明かすバッター・阿部の攻略法

 MVP、正力松太郎賞、首位打者(打率.340)、打点王(104打点)、最高出塁率(.429)、ベストナイン、最優秀バッテリー賞(内海哲也との受賞)……。7つのタイトルを獲得した阿部慎之助の存在を抜きに、今季の巨人の“5冠”(交流戦、レギュラーシーズン、クライマックスシリーズ、日本シリーズ、アジアシリーズ)は語れない。原辰徳監督が「慎之助のチーム」と認めるように、まさに攻守にわたる扇の要だ。日本代表・山本浩二監督からの信頼も厚く、来春のWBCでは侍ジャパンの主将にも任命されている。大黒柱としてチームを支える心境を二宮清純が訊いた。

吉井理人(前プロ野球コーチ)<前編>「斎藤佑樹、来季の光明」

: 北海道日本ハムでの5年間のコーチ生活、お疲れ様でした。今回は慰労も兼ねてを用意しました。グラス片手に積もる話ができればと思っています。 : ありがとうございます。お酒はあまり強くないのですが、楽しくいただきます。酔っ払って、あまり話し過ぎない程度で(笑)。

埼玉西武3位・金子侑司「足が武器の“ポスト中島”」 〜ルーキーたちの軌跡No.3〜

 今オフ、メジャーリーグに再挑戦する中島裕之(埼玉西武)の後釜として期待されているのが、ドラフト3位で指名された金子侑司だ。50メートル5秒7の俊足と強肩の持ち主で、バットコントロールにも定評がある。まさに“走攻守三拍子そろった”プレーヤーだ。球団からの期待の声も大きい金子に現在の心境、そして野球観を訊いた。

第520回 着実に布石を打つ勝負師の意地 WBC日本代表・山本浩二監督

 来年3月に開催されるWBCで3連覇を目指す野球日本代表監督に就任した山本浩二はスモール・ベースボールを標榜している。 「国際試合では、そう点は取れないだろうから、足をからめて得点したい。やはりピッチャーを中心にした守りの野球になるんじゃないかな」

WBC日本代表私案

 ダルビッシュ有(レンジャーズ)はWBC不参加を表明する声明文でこう書いた。 <I have decided with my team of advisors that getting ample rest is the most important thing for me right now…>  いや、何も英語を引用しなくてもいいのだが、ちょっとカッコつけてみました。英語がカッコいいなどという感性は、我ながらどうかと思いますが(笑)。

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