プロ野球

第535回 弱気こそ力なり! 巨人・山口鉄也投手

 中5日なら5日、中6日なら6日と、あらかじめ登板間隔が決まっているスターター(先発投手)と違って、セットアッパー(中継ぎ投手)は骨の折れる仕事である。  その日、出番があるかどうかは、ゲームが始まってみなければわからない。展開を読みながら黙々とブルペンで肩をつくり、名前がコールされる瞬間を待つ。  チームへの忠誠心と肉体、精神両面でのタフネス、そして何より投げることが好きでなければ、この仕事は務まらない。

こっそり変更、“飛ぶ”統一球の謎

 NPB(日本プロ野球組織)の公式戦で使用される統一球が今季から反発係数を高めていたにもかかわらず、開幕から2カ月半も公表されなかった問題が波紋を広げている。加藤良三コミッショナーは12日に行った会見で、仕様変更が発覚した前日まで「知らなかった」と発言。自らが主導して導入した統一球にもかかわらず、無責任な姿勢に終始した。14日に開催された12球団臨時代表者会議では第三者機関を設置して、この問題を調査することを決めたものの、加藤コミッショナーは改めて引責辞任を否定している。試合内容にも関わる重要な変更を“隠蔽”した上、トップが責任を明確にしないNPBに対し、選手会、ファンの反発はさらに強まりそうだ。

楽天・嶋基宏、チーム好調の要因

 交流戦も残すところ、あと1週間。パ・リーグがセ・リーグに大きく勝ち越す中、東北楽天が球団創設以来、初のタイトルを狙える位置にある。現在、13勝7敗で首位の福岡ソフトバンクと0.5差。リーグ戦でも貯金7でトップを走る千葉ロッテに2差まで迫っている。そんなチームを牽引するのがキャッチャーの嶋基宏だ。守備では無失策で、盗塁阻止率はリーグ2位の.341。打撃でも打率は3割を超え、得点圏打率.392はリーグ5位だ。まさに扇の要の役割を果たしているリーダーに、今季の楽天好調の理由を二宮清純が訊いた。

一球の風景 〜ダルビッシュvs.バーランダー〜

 どんな試合にも、印象に残るこの一球というのはあるものだが、それが注目のエース対決となれば、なおさらだろう。  5月16日(現地時間)のテキサス・レンジャーズ−デトロイト・タイガース戦は、ダルビッシュ有とジャスティン・バーランダーの対決ということで、米国でも関心は高かったらしい。

DeNA・中村紀洋、落合博満との対話

 先月、通算2000本安打を達成した横浜DeNAの中村紀洋のバッティングフォームは独特である。35インチと長尺のバットを目いっぱいに持ち、大きなテイクバックからフルスイングする。一見、変化球に脆そうにも映るが、タイミングを狂わされてもバットを巧みにコントロールし、ヒットゾーンへ打球を運ぶ。豪快さと繊細さ。この二律背反の概念をうまく融合し、両立させたと言えるだろう。日米6球団を渡り歩き、唯一無二とも言えるスタイルをどのように磨き上げたのか。二宮清純が訊いた。

辻発彦「西武は最強の“アマチュア野球”」

 1980年代から90年代にかけての西武黄金時代、辻発彦はチームに欠かせない存在だった。内野の要として、打線のつなぎ役として、いぶし銀の働きをみせ、9度のリーグ優勝と6度の日本一に貢献した。ヤクルトに移籍後もベテランとして97年の日本一を経験している。指導者としても中日で5年間、2軍監督やコーチとして落合ドラゴンズを支えた。勝てる組織の中で役割を果たしてきた男が考える強いチームの条件を二宮清純が訊いた。

第100回 岩隈&上原、好調のワケ

 今季も日本人メジャーリーガーたちの活躍が海の向こうから次々と届いています。特に投手陣は好調ですね。今季初登板のアストロズ戦で、あと1人で完全試合達成という快投を見せたダルビッシュ有(レンジャーズ)をはじめ、チームの先発ローテーションにしっかりと入っている黒田博樹(ヤンキース)、岩隈久志(マリナーズ)、そしてリリーバーではレッドソックスの“勝利の方程式”を担う上原浩治と田澤純一、さらに今季メジャー1年目の藤川球児(カブス)……。日本のメジャーファンにとっては、みどころがたくさんあるシーズンとなっていますね。

巨人の新人選手栄養セミナーを潜入取材 〜明治SAVASサイト「二宮清純のザバス取材記」〜

 日常の食事・メンタル面を含めたスポーツ・ニュートリションの実践、勝てる選手・勝てるチームをサポートするきめ細やかな栄養指導など、多くのアスリートやスポーツに関わる人々を栄養の面からサポートし、大きな成果へとつなげている『ザバス スポーツ&ニュートリション・ラボ』。その活動を二宮清純が定期的に取材し、レポートをSAVASサイト内で掲載しています。  今回はザバス管理栄養士の大前恵さんが講師を務めた読売巨人軍の新人選手を対象とした栄養セミナーを取材しました。

高橋慶彦、セオリーを覆す野球論

 現役時代は広島などで俊足巧打のスイッチヒッターとして活躍した高橋慶彦は、昨季まで9年間に渡り、千葉ロッテでヘッドコーチや2軍監督などを務めた。その間、西岡剛(現阪神)をはじめ、若い野手を次々と1軍の戦力に引き上げており、指導力には評価が高い。今は現場を離れ、外から野球を見ている高橋に、長いユニホーム生活で培われた独自の理論を二宮清純が訊いた。

同級生対決、実現なるか!? 〜プロ野球交流戦〜

 14日、プロ野球の交流戦が開幕する。昨季は17勝7敗で巨人が優勝。8年目にして初めてセ・リーグの球団が覇者となり、その余勢を駆って、巨人はリーグ優勝、さらには日本一にまで登りつめた。14勝8敗2分けで2位となった北海道日本ハムもリーグ優勝している。今季はセ・パ両リーグともに、1位と2位が1.5ゲーム差、特にパは3位以下も混戦模様となっているだけに、交流戦で勢いをつけたいところだ。

第532回 ダルビッシュ、最強投手への道

 今季からアスレチックスでプレーする中島裕之は、メジャーリーグでダルビッシュ有(レンジャーズ)との対戦を、何よりも楽しみにしている。  年齢は中島の方が4つ上。元北海道日本ハムのエースと元埼玉西武の主砲は7年間に渡って18・44メートルをはさんで火花を散らし合ってきた。

2人のユニホーム姿に大歓声 〜長嶋氏&松井氏 国民栄誉賞授与式〜

 こどもの日の5日、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督と昨年末に現役引退した松井秀喜氏の国民栄誉賞の授与式が巨人―広島戦に先立ち、東京ドームで行われた。安倍晋三首相から賞状と記念品を渡された2人には大観衆から拍手が降り注いだ。また、同賞受賞者の王貞治氏、衣笠祥雄氏が駆けつけ、花束を贈呈。その後、長嶋氏と松井氏はスピーチを行い、ともに感謝の言葉を述べた。

巨人打線を抑えた投球

 やはりと言うべきか予想通りと言うべきか、セ・リーグでは読売ジャイアンツが首位に立っている。早い話が、案の定、巨人が独走しそうだ、ということですね。まぁ、他の5球団と戦力を比較すれば、当然の帰結ということになるのかもしれない。しかし、世の中はそういう常識だけで動いているわけではない……と思いたい。

伊勢大明神が明かす、ヤクルト黄金期の秘密

 東京ヤクルトの伊勢孝夫ヒッティングコーディネーターは現役時代、その勝負強さから“伊勢大明神”と呼ばれた。コーチになってからは「技術面は中西太さん、頭脳面は野村克也さんから教わった」と本人が明かす打撃指導で、選手個々の能力を伸ばし、ヤクルトや近鉄、巨人で優勝に貢献している。2010年途中からは再びヤクルトのコーチを務め、今季からは1、2軍を巡回してチーム全体の打力アップに力を尽くす。68歳の名伯楽に二宮清純が選手の育成法を訊いた。

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