プロ野球
ピッチャーとは孤独な生き物である。小高いマウンドに上がれば、もう誰も助けてはくれない。 つまりピッチャーが成功する条件――それは孤独に耐えられるか否かだと言っても過言ではない。
今年の高校野球の決勝は、史上初の春夏同一カードとなり、センバツに続いて大阪桐蔭が光星学院(青森)を破って史上7校目の春夏連覇を達成しました。大阪桐蔭はもちろんのこと、決勝で完封負けを喫したとはいえ、光星学院も投打のバランスがとれたチームでした。代表49校のなかでも、両校の力は抜きん出ていたと思います。私の印象では1998年、死闘を繰り広げた横浜とPL学園以来のレベルの高さを感じた2チームでした。
この夏の甲子園は大阪桐蔭の春夏連覇で幕を閉じた。今大会、準々決勝で敗れたものの、一躍スターとなったのが、桐光学園(神奈川)の松井裕樹(2年)である。初戦で大会新記録となる10連続を含む22個の三振を奪うと、4試合で史上3位となる通算68奪三振を記録した。この大会奪三振記録のレコードホルダーは板東英二(徳島商、83個)だが、史上2位の記録を持つのが現在、北海道日本ハムの斎藤佑樹(78個)である。あのハンカチ王子フィーバーを巻き起こした夏から6年。今、斎藤は1軍で結果を残せず、2軍暮らしを余儀なくされている。そんな彼に二宮清純がオールスター前にインタビューを行った。その一部を紹介する。
その瞬間、球場中が凍りついた。ひび割れたヘルメットのツバが事態の深刻さを物語っていた。 8月2日、横浜スタジアム。横浜DeNA対広島。9回表1死一、二塁の場面で広島ベンチは代打に思いっ切りのいいバッティングが持ち味の會澤翼を送った。
イチローがマリナーズからヤンキースに電撃トレードされた。若手投手2人プラス金銭との交換トレードだった。7月30日には本拠地ヤンキースタジアムで、オリオールズのミゲル・ゴンザレスからメジャーリーグ通算100号を放つなど健在ぶりを発揮している。 チームは8月1日現在、アメリカンリーグ東地区の首位。2位オリオールズに6.5ゲーム差をつけている。イチローがポストシーズンゲームに出場すれば2001年以来、2度目ということになる。「一番勝ってないチーム(マリナーズ)から一番勝っているチーム(ヤンキース)に移る」実感を今イチローは味わっているはずだ。
巨人が交流戦で初めて優勝した。24試合で17勝7敗。連敗は一度もなかった。 セ・リーグとパ・リーグの交流戦が始まって8年目になるが、セ・リーグのチームが優勝したのは初めてのことである。
柔道男子73キロ級で銀メダルを獲った中矢力選手が印象に残る。もちろん、ロンドン五輪の話である。 相手を見据える目がいい。上から目線で相手を見下ろすのではない。かといって、挑みかかる猛禽類のような視線でもない。相手に対して、上からでも下からでもなく、どこか静かに、しかししたたかな自信を帯びて、相手を見る。これが世界と戦う目だよなぁ。
ガイナーズでクローザーとして前期優勝に貢献したアレックス・マエストリがオリックスへの入団が決まりました。選手育成リーグとして、今季からは各球団で外国人を獲得していましたから、その成果が早速出たのは喜ばしいことで […]
苦渋の決断であることは、伏し目がちなその表情が物語っていた。 労組・プロ野球選手会がオールスターゲーム期間中の7月20日、大阪市内で臨時大会を開き、来年3月に開催予定の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加しないことを決議した。 記者会見の席で労組・選手会の新井貴浩(阪神)会長は、こう語った。 「選手も楽しみにしていました。当然見たかったと思うし、出たかった。ただ5年後、10年後を見たとき、今回のことは間違ってなかったと信じています」
3日間のオールスターも終了し、プロ野球は25日からいよいよ後半戦がスタートしました。果たして、優勝争いの行方はどうなるのでしょうか。前半戦では新人投手の活躍が目立ちました。特に野村祐輔(広島)、釜田佳直(東北楽天)、武田翔太(福岡ソフトバンク)、益田直也(千葉ロッテ)の4投手の活躍は目を見張るものがありました。今後は、彼らを中心に各リーグでの新人王争いも激しさを増すことでしょう。
サードベースコーチはプロ野球における10人目のプレーヤーである。それを証明したのが1987年の西武対巨人の日本シリーズだった。 第6戦の8回裏。2対1と西武が1点リードで迎えた2死一塁、西武・秋山幸二の打球はセンター前に飛んだ。 普通なら一、三塁の場面。ところが一塁ランナーの辻発彦はノンストップで三塁ベースを駆け抜け、本塁を奪ったのである。
「マツダオールスターゲーム2012」第3戦が21日、岩手県営野球場で行なわれた。第1、2戦と連敗を喫した全パが、陽岱鋼(北海道日本ハム)の先制3ランでリードを奪って、序盤に試合の主導権を握った。全セは地元出身の畠山和洋(東京ヤクルト)が一発で会場に詰めかけたファンを沸かせたものの、なかなかランナーを還すことができず、全パが6−2で勝利。これで通算成績は全パの78勝73敗9分けとなった。 ◇第3戦 (盛岡) 全セ 2 = 000100001 勝利投手 塩見 敗戦投手 三浦 本塁打 (セ)畠山1号ソロ (パ)陽2号3ラン
「マツダオールスターゲーム2012」第2戦が21日、松山・坊っちゃんスタジアムで行なわれた。全セはウラディミール・バレンティン(東京ヤクルト)の適時打で先制。その後は坂本勇人(巨人)のホームランなどで3点を追加し、守っては前田健太(広島)ら4投手の完封リレーで逃げ切り、全セが初戦に続き勝利した。 ◇第2戦 (松山) 全パ 0 = 000000000 勝利投手 前田健 敗戦投手 成瀬 本塁打 (セ)坂本1号2ラン
「マツダオールスターゲーム2012」第1戦が20日、京セラドーム大阪で行なわれた。初出場となった陽岱鋼(北海日本ハム)の先頭打者ホームランで全パが先制したが、中村紀洋(横浜DeNA)の特大アーチで全セが逆転。その後、2点を追加した全セがそのまま逃げ切り、初戦を制した。先発を託された斎藤佑樹(北海道日本ハム)は3回6安打3失点、杉内俊哉は2回1安打1失点だった。 ◇第1戦 (京セラドーム大阪) 全パ 1 = 100000000 勝利投手 杉内 敗戦投手 斎藤佑 セーブ バーネット 本塁打 (セ)中村紀1号2ラン (パ)陽1号ソロ
王手をかけて4度目の登板で、通算150勝に到達した。 7月4日、本拠地・横浜スタジアムでの巨人戦で横浜DeNAの三浦大輔が史上47人目の快挙を達成した。
40歳8カ月での通算2000本安打達成は宮本慎也(東京ヤクルト)の41歳5カ月、落合博満の41歳4カ月に次ぐ、“高齢記録”だそうだ。 福岡ソフトバンクの小久保裕紀がさる6月24日、北海道日本ハムのブライアン・ウルフからセンター前ヒットを放ち、史上41人目の快挙を成し遂げた。
広島カープの代走・中東直己は、自軍の三塁側ベンチに帰る時、三塁側スタンドが異様な沈黙に包まれていることに気が付いたはずである。それは不穏な中に怒気を含んだ、観客の沈黙であった。中東の表情も明らかにこわばり、青ざめていた。少し古い話になる。場所はQVCマリンフィールド。6月13日の千葉ロッテ−広島戦のことだ。
新人ながら新人とは思えない安定感を見せている投手がいる。広島のドラフト1位ルーキー・野村祐輔だ。ここまで13試合に先発登板し、勝ち星こそ5勝(3敗)ながら、12試合で6回以上を3自責点以内で投げ切るクオリティ・スタートを記録している。その好内容が買われ、今回、リーグではただひとり新人でオールスターゲームのメンバーにも選ばれた。177センチ、78キロとプロでは小柄な部類で、目を見張るような剛速球や変化球もない。それでも1年生右腕が経験豊富なプロの打者を抑えられる理由はどこにあるのか。二宮清純が本人に訊ねた。
苦労人の活躍を見るのはうれしいものだ。大きな背番号を見ると、つい応援したくなる。 角中勝也、背番号61。千葉ロッテの外野手。現在、ブレーク中の25歳である。 交流戦では打率3割4分9厘で首位打者に輝いた。レギュラーシーズンの打率も目下、3割3分(6月28日現在)。27日には規定打席に達し、田中賢介(北海道日本ハム)と首位打者争いを演じている。
ファンの皆さんの応援もあり、前期は5試合を残しての優勝。マジックが点灯してからは、プレッシャーのなか、いかに普段どおりの野球ができるかがポイントでした。 その点では選手たちはよく頑張ってくれたと思います。優勝を決 […]
最下位から抜け出せず、苦戦を強いられている新生ベイスターズにおいて、ひとり番長が元気だ。プロ21年目の三浦大輔である。一昨年は3勝(8敗)、昨年は5勝(6敗)に終わった38歳は今季、既に6勝(4敗)をマーク。プロ通算150勝まで、あと1勝に迫っている。中畑清監督から「大神様」と称賛されるほどの復活劇の陰には、ベテランならでは熟達のワザがあった。その秘密に二宮清純が迫った。
三冠王を3度獲得した落合博満には2人の打撃の師匠がいた。ひとりは以前も紹介したロッテ時代の先輩・土肥健二である()。そして、もうひとりが同じく元ロッテの左打者、得津高宏だ。なぜ落合は左打者の得津をお手本にしたのか。自著『なんと言われようとオレ流さ』(講談社)のなかで、彼は<左バッター特有のうまいボールの捕え方をしていた>とその理由を明かしている。得津はPL学園高、クラレ岡山を経て、1967年に1次ドラフト6位でロッテの前身である東京オリオンズに入団。やわらかいフォームでヒットを広角に打ち分けた。引退後はロッテで延べ8年間に渡って打撃コーチなどを務めている。二宮清純が打撃のコツを訊いた。
「次のWBCの日本代表監督は落合博満さんが最有力みたいですよ」 過日、ある著名なプロ野球評論家が私にそっと耳打ちした。
松坂大輔投手(レッドソックス)が、ヒジの手術を経て、約1年ぶりにメジャーリーグのマウンドに戻ってきました。25日現在、3試合に先発登板し、0勝2敗、防御率6.06と、残念ながらまだ勝利を挙げることができていませんが、それでも1試合目より2試合目、2試合目よりも3試合目と、徐々に内容は良くなってきています。特に3試合目の登板となった22日のマーリンズ戦は、初回こそコントロールが安定せず、3失点とバタバタしてしまいましたが、2回から4回までは3イニング連続で三者凡退と、松坂投手自身もある程度、手応えをつかんだのではないでしょうか。今は徐々にステップアップしている段階と言っていいと思います。
交流戦が幕を閉じ、22日からはリーグ戦が再開される。最大の注目は、やはり交流戦でセ・リーグ初の優勝を果たした巨人だろう。交流戦スタート時にはようやく借金を返済し、勝率5割で4位だった巨人だが、交流戦では7連勝を含む17勝7敗で貯金10を稼ぎ、現在は首位・中日とわずか1ゲーム差の2位に浮上した。優勝候補の筆頭と見られながら開幕ダッシュに失敗した巨人だが、交流戦ではまさに飛ぶ鳥落とす勢いで白星を積み上げた。果たして、その勢いはリーグ戦でも続くのか。