プロ野球
スライダー、フォークボールは当たり前。チェンジアップ、カットボール、ツーシーム……。近年のプロ野球は変化球花盛りだ。海を渡ったダルビッシュ有(レンジャーズ)にいたっては、12種類の変化球を操るというのだから驚きだ。 そんななか、最近はカーブを得意にするピッチャーがめっきり減った。現役でカーブの名手と言えば岸孝之(埼玉西武)と三浦大輔(横浜DeNA)ぐらいか。 かつてはカーブこそが変化球の王様だった。金田正一、杉浦忠、堀内恒夫、外木場義郎、江川卓、工藤公康……。カーブの名手をあげれば切りがない。いわば名投手の必需品だった。
ひとつのミスも許されないパーフェクトゲームほどではないが、ノーヒット・ノーランがかかっているゲームも守っている野手は最終回に近付けば近付くほど、神経をすり減らす。 仮に内野手が球足の速い打球の処理を誤ったとする。エラーならノーヒット・ノーランに影響はないが、スコアボードにヒットを表すHランプが点けば、その時点で大記録は消滅だ。
元ロッテの平沼定晴といえば、多くの野球ファンが真っ先に思い出すのが、清原和博(当時西武)との大乱闘だろう。1989年9月23日、西武球場での西武−ロッテ戦。7−0と西武が大量リードしていた4回、平沼は清原に対し、初球からインコースに厳しいボールを投じた。清原は微動だにせず、投球を左ヒジに受けると、猛然とマウンドへダッシュ。手にしていたバットを平沼目がけて投げつけた。両軍入り乱れての大乱闘の末、清原は2日間の出場停止などの処分を受け、平沼は左ヒザに全治2週間のケガを負った。あれから23年。現在は中日の球団スタッフ(用具担当)をしている平沼に、二宮清純が改めて当時の様子を訊いた。
プロ野球が開幕して約10日、パ・リーグでは3連覇を狙う福岡ソフトバンクが7勝2敗と好スタートを切った。和田毅(現オリオールズ)、デニス・ホールトン(現巨人)、杉内俊哉(同)と昨季、合計で43勝をあげた先発投手が相次いでチームを去り、抑えの馬原孝浩は故障で離脱。攻撃面でもリードオフマンの川崎宗則(現マリナーズ)がメジャーリーグに挑戦するなど、今季のソフトバンクは大幅な戦力ダウンがささやかれた。そんななか、秋山幸二監督はどのようにチームの舵をとろうとしているのか。開幕前の指揮官に二宮清純がインタビューを試みた。
「なんならマタの下から投げてもいいんだぜ!」 こうウソぶいたと言われるのが中日の元エース小川健太郎(故人)だ。 小川と言えば沢村賞に輝いたこともある名投手だが、それよりも天敵の王貞治に“背面投法”を披露したことで知られる。
隣のヤクルトファンが「あたーっ」と声をあげて、へたりこんだのが印象的だった。 3月30日の今季開幕戦。読売巨人−東京ヤクルトの一戦である。ヤクルトの先発・石川雅規が、なんと8回裏まで巨人打線をノーヒットノーランに封じこめたのだ。すわ、開幕戦で快挙達成かと思った途端、9回裏に坂本勇人に初ヒットを許したのでした。
優勝は14人中8人が埼玉西武、6人が福岡ソフトバンク。最下位は9人が東北楽天、4人が千葉ロッテ。恒例のスポニチ評論家による順位予想の結果だ。 意外だったのはロッテの評価の低さだ。確かにオープン戦は6勝9敗1分の8位と振るわなかったが、2年前には日本一になったチームである。今季は大学ナンバーワン左腕の藤岡貴裕(東洋大)をはじめ、中後悠平(近大)、益田直也(関西国際大)とルーキーの活躍も見込める。私はパ・リーグの台風の目になるのでは、と期待している。
今季からアイランドリーグでは米独立リーグの外国人選手が各球団に獲得することになりました。香川にやってきたのは、内野手のウィルバー・ペレスと右腕のアレックス・マエストリです。 ペレスは走攻守3拍子揃った選手。 […]
30日、セ・パ両リーグ同時開幕でプロ野球の2012シーズンがいよいよスタートする。ダルビッシュ有、和田毅、岩隈久志、青木宣親、川崎宗則と各チームの主力が海外に渡り、セ・リーグに関しては6球団中3球団で指揮官がかわり、予告先発が導入された。今季、果たしてペナントレースを制するのはどのチームか。各球団の戦力を分析しながら、順位予想をした。
昨季、イチローはメジャーリーグ11年目にして、初めてシーズン200安打の達成に失敗した。打率も2割7分2厘と3割を大幅に割り込んだ。 しかし、それ以上に深刻だったのは出塁率である。3割1分という出塁率は規定打席に達したア・ナ両リーグ145人中121位なのだ。これではリードオフマン失格である。ちなみに両リーグでの出塁率トップはミゲル・カブレラ(タイガース)の4割4分8厘だった。
いよいよプロ野球開幕まで1週間となりました。北海道日本ハム・斎藤佑樹、千葉ロッテ・成瀬善久、中日・吉見一起、巨人・内海哲也、横浜DeNA・高崎健太郎と、開幕投手の顔ぶれも徐々に明らかになってきています。ダルビッシュ有(レンジャーズ)や青木宣親(ブルワーズ)、和田毅(オリオールズ)などの活躍が期待されるメジャーリーグも気になるところですが、セ・パともに混戦が予想される日本のプロ野球からも目が離せそうにありません。
センバツ高校野球が始まり、プロ野球の開幕も間近。いよいよ野球のシーズンが到来した。野球のゲームを行うにあたり、何より不可欠なのは審判だ。彼らが「プレーボール」をコールし、ストライクやボール、アウト、セーフのジャッジを下さない限り、試合は進行しない。NPB(日本プロ野球組織)審判員の名幸一明は、プロ野球選手会が選ぶベストアンパイアに9年連続で選出されている。手に汗握る熱戦を、冷静なジャッジで支える上での苦労や心構えを二宮清純が訊いた。
8年間で4度のリーグ優勝を果たした落合博満監督から高木守道新監督に代わった中日は首脳陣を大幅に入れ替えた。なかでもリーグ随一の投手陣をまとめるのが、73歳の権藤博コーチだ。選手を型にはめず、個性を伸ばす指導で、これまで近鉄、福岡ダイエー、横浜で投手コーチを歴任した。横浜の監督を2000年に退任して以来、12年ぶりの現場復帰だ。久々にグラウンドに戻ってきた名伯楽はリーグ3連覇へどんな手腕を振るうのか。キャンプ中に二宮清純が直撃した。
昨季はセットアッパーの重要性が再確認されたシーズンだった。 セ・リーグでは中日の浅尾拓也が79試合に登板し、7勝2敗10セーブ、45ホールドという好成績をあげ、MVPに輝いた。長い歴史を誇る日本プロ野球(NPB)で、セットアッパーがMVPに選ばれたのは、これが初めてのことだった。 パ・リーグのセットアッパーで最も目立ったのは日本一になった福岡ソフトバンクのサウスポー森福允彦だ。60試合に登板し、4勝2敗1セーブ、34ホールドという数字を残した。
木俣達彦といえば、1960年代後半から70年代にかけてベストナインに5度輝いた中日の名キャッチャーだった。バッティングでも69年にキャッチャーではリーグ史上初の30本塁打を放ち、通算1876安打は野村克也、古田敦也、谷繁元信に次ぐ記録である。現役時代をともに戦った高木守道が監督に就任した今季は、キャンプ中に臨時コーチを務めた。巨人以外ではリーグ初となる3連覇を目指す古巣をどのように見ているのか。沖縄・北谷で二宮清純が訊いた。
テキサス・レンジャーズのキャンプ地・アリゾナ州サプライズで、ダルビッシュ・フィーバーが起こっているという。現地の関係者によれば、「キャンプ地ではヒデオ・ノモがやってきて以来の騒動だ」とか。
パ・リーグが導入しているからといって、セ・リーグも“右へ倣え”する必要はあるまい。DH制だって、導入しているパ・リーグ、導入していないセ・リーグ、それぞれの野球に違いがあるから面白いのではないか。
今年のプロ野球界の最大の話題は、やはりテキサス・レンジャーズのダルビッシュ有が、どのくらい活躍するか、ということになるのだろう。 それにしても、連日のように放映されるキャンプの映像を見ていると、改めてきれいなフォームだと思う。 左足を上げた時の、軸足(右足)でまっすぐに、すっくと立った姿。右腕の軌道、そして、限りなく打者寄りで放すリリースポイント。理にかなっている、だけではない。端的に美しい。
ガイナーズに昨季まで阪神にいた桜井広大の入団が決まりました。3年前には2ケタ本塁打を放った強打者も、以降は右ひじの故障に泣き、昨オフに戦力外。しかし、その打撃は素晴らしいものがあります。ひじを治しながら、復活をアヒ […]
「やっぱりセ・リーグは巨人で決まりでしょうね」 キャンプ地で顔を合わせた評論家に今季の順位を予想してもらうと、皆、異口同音にそう答えた。 ただし苦笑を浮かべて、こう続けることも忘れなかった。 「そりゃ、あれだけ補強すれば勝てるでしょう」
今年も球春到来! 2月1日からプロ野球では一斉にキャンプがスタートしました。18日からはオープン戦も始まり、3月30日の開幕に向けて、徐々に実戦的な内容になってきていますね。私も沖縄・宜野座で行なわれている阪神のキャンプを視察してきました。和田豊新監督の下、チーム全体に明るさがあり、鳥谷敬や城島健司、金本知憲といった中堅やベテラン選手が元気で、若い選手も多いことから、活気に満ち溢れていました。大きなケガ人も出ることなく、順調なキャンプが送れているようです。
「31」という背番号を見ていると、若かりし頃の掛布雅之(元阪神)を思い出す。しかし、掛布がドラフト6位の“雑草”だったのに対し、これから紹介する中日の高橋周平はドラフト1位のエリート。昨年のドラフト会議ではオリックス、東京ヤクルトを加えた3球団が1位指名し、中日が当たりクジを引き当てた。 ちなみに甲子園出場経験のない高校生野手がドラフト1位で3球団から指名を受けたのは史上初めてのことだ。
高校卒業後、独立リーグのBCリーグ、新潟アルビレックスBCに入団した渡辺貴洋。早くも1年目で目標だったNPBへの道を切り拓いた19歳のサウスポーだ。まだあどけない表情とは裏腹に、「ほとんど緊張しない」とマウンド度胸は抜群。独特のフォームで打者を翻弄する渡辺の最大の魅力は荒削りだからこそ秘められた可能性の大きさだ。幼少時代から巨人ファンだったという渡辺。その憧れの球団の一員となった現在の心境を訊いた。
ジャイアント馬場(本名:馬場正平)が亡くなってから早いもので13年が経つ。多くのスポーツファンにはジャイアント馬場=プロレスラーというイメージしかないだろうが、彼は元巨人の投手だった。1軍ではわずか3試合の登板だったものの、2メートルの長身から投げおろす投球スタイルで2軍では最優秀投手に選ばれている。マウンド上での見上げるような姿とは裏腹に人柄が良く、当時のチームメイトたちは「馬場さんには仲良くしてもらった」と異口同音に口にする。今回、プロ野球選手・馬場を探るべく、二宮清純が関係者にインタビューを試みた。
球春が到来した。キャンプがスタートしたばかりのこの時期、眉間にシワを寄せたり、渋面をつくっている監督はまずいない。 ところが、あと1週間もたつと険しい表情の監督が増えてくる。理想と現実のギャップを思い知るのだ。こうした傾向は新監督に、より顕著である。