プロ野球

第75回 開幕戦のマエケンに見る統一球の影響

 甚大な被害をもたらした東日本大震災の影響で開幕が延期となっていたNPBのペナントレースですが、今月12日、いよいよスタートしました。25日現在、パ・リーグは開幕から2試合は白星がなかった福岡ソフトバンクが、3カード連続で勝ち越しを決め、首位に躍り出ました。一方、セ・リーグは昨季のBクラス組の東京ヤクルトと広島が首位争いをし、逆に昨季リーグ覇者の中日が最下位と、開幕前の大方の予想とは違う展開となっています。果たして今後はどんな戦いが繰り広げられるのか、今季も非常に楽しみです。

古田敦也「若手投手は武器を増やせ!」

 1990年代以降のプロ野球で最強のキャッチャーといえば、彼を措いて他にいないだろう。東京ヤクルトで選手兼任監督も務めた古田敦也である。18年間でリーグ優勝5回、日本一4回、MVP2回、ベストナイン9回、ゴールデングラブ賞10回……。古田の活躍とヤクルトのチーム成績は比例すると言われるほど、その存在感は大きかった。今季のプロ野球は開幕から各球団でルーキーや若手投手が躍動している。数多くの投手をリードし、勝利に導いてきた経験から、若い投手がプロで成功するための条件を二宮清純が訊いた。

星野楽天、初陣を白星で飾る 〜プロ野球開幕〜

 東日本大震災の影響で延期されていたプロ野球が「がんばろう! 日本」をスローガンに掲げて12日、セ・パ同時に開幕した。仙台市内では避難会場に大型テレビが設けられるなど、被災地から多くのファンが見守る中で行なわれた東北楽天と千葉ロッテとの試合は、楽天が逆転勝ちを収めて白星スタートを切った。北海道日本ハムと埼玉西武との対戦は、ダルビッシュ有が自己ワーストの7失点を喫し、日本ハムは3年連続で開幕黒星となった。福岡ソフトバンクとオリックスは延長12回まで決着がつかずに引き分けに終わった。一方、セ・リーグは昨季覇者の中日が横浜にサヨナラ負け。球団史上初めて地方で開幕を迎えた巨人はヤクルトと対戦し、投打がかみ合った巨人が快勝。前半は一進一退の攻防戦が繰り広げられた阪神と広島との一戦は、後半に広島を引き離した阪神が最後は勝利の方程式で逃げ切った。

統一球導入で投手力のある球団が優位か!? 〜プロ野球順位予想〜

 未曾有の被害をもたらした東日本大震災の影響を受け、当初予定されていた3月25日から延期していたプロ野球が12日、いよいよ開幕する。未だに被害の全容は解明されておらず、原発問題に関しては収束の方向に向かっているとは言い難い状況だ。その中で開幕するプロ野球。厳しい日程を乗り越え、今季のペナントレースを制するのはどのチームか。

黄金世代の活躍が被災地のエールに

 未曾有の被害をもたらした東日本大震災の影響で、3月25日に予定されていた今シーズンのプロ野球の開幕はセ・パともに4月12日に延期となった。7日現在、死者は約1万3000人にのぼり、行方不明者は約1万5000人。また約15万8000人が避難所での生活を余儀なくされている。福島第一原発の問題も収束の見通しは立っていない。だが、それでも復興へと一歩ずつ踏み出そうとする被災者の姿も日一日と増えてきていることも確かだろう。国内での大会やイベントを中止、延期が相次いだ日本スポーツ界でも、少しずつ開催の方向と動き始めている。そんな中、12日に開幕するプロ野球に課された責務は決して小さくはない。厳しい日程を強いられるが、選手には例年以上のパフォーマンスが求められる。

茫然と、野球を見る

 東京で生活をし、野球を見る。茫然と、野球を見る。  たとえば、センバツ第4日目、第3試合(3月26日)を見た。国学院久我山−九州学院戦。久我山のエース川口貴都は180センチ、82キロの2年生。しっかりとした体をしている。普通に投げて、ストレートは140キロを超える好投手である。将来、プロに行っても不思議はないな。うまく成長したらローテーション投手までありえるかもしれない……。

巨人・沢村、肉食系宣言!

 MAX157キロのストレートがうなりをあげてキャッチャーミットを突き刺せば、決め球のスライダーはキュキュッと軌道を変える。巨人のドラフト1位ルーキー沢村拓一はキャンプ、オープン戦と結果を残し、開幕早々の先発デビューが濃厚だ。プロの一流打者とも真っ向勝負を展開する新人は、果たしてどんな活躍をみせるのか。豪速球右腕の1年目にかける思いと、意外な素顔に二宮清純が迫った。

第432回 落合vs.星野vs.野村

 しゃべり出したら止まらない。球界の“二大おしゃべり”と言えば、東北楽天前監督の野村克也と中日・落合博満監督だろう。  ただ、この二人には決定的な違いがある。  ノムさんが、多少の好き嫌いはあるにせよメディアを選別しないのに対し、落合は自らが心を開いた人間としか話さない。だから落合の本音は世間には伝わりにくい。

第74回 プロ野球に課された責務とは?

 11日、東日本でマグニチュード9,0の大地震が起きました。犠牲者の数は1995年の阪神・淡路大震災を超え、被害の大きさは戦後最大と言われています。さらに福島の第一原子力発電所が地震と津波の影響で機能が停止し、現在は大量の放射能漏れを防ぐための懸命な作業が行なわれています。その影響は首都圏にも大きく影響しており、電力供給のために東京電力による計画停電の実施、鉄道会社や企業、一般家庭においても節電が行なわれています。原発の冷却機能の復旧作業が着々と進められていますが、予断を許さない状況であることは間違いありません。

田尾安志(野球解説者)<後編>「ゴルフにも通じる究極の打撃論」

: 田尾さんは2005年に新規参入の東北楽天で監督を務めました。成績は38勝97敗1分の最下位。初年度のチームだけにいろいろと苦労も多かったのではないでしょうか。そんな時、お酒で癒されたという思い出は? : 僕はお酒は癒しのアイテムではなく、楽しく飲むものだと思っています。だから楽天の監督時代は、かなり負けが込みましたが、お酒はお酒でおいしくいただいていました。お酒で気持ちを紛わしたことは1度もなかったですね。うちの女房が驚いていたのは、あれだけ負けが続いても家に帰って「おやすみ」と言うと、必ずスッと寝ていたと(笑)。なかなか夜に寝付けないことも本当になかったんです。僕自身、「こんなにも自分は図太い人間だったんだな」と気付いてビックリしましたよ。

日本ハム・武田勝、球速133キロでも勝てる理由

 斎藤佑樹フィーバーで今季、例年以上の注目を集めている北海道日本ハム。このチームのエースといえばダルビッシュ有である。だが、この左腕も忘れてはいけない。今季プロ6年目を迎える武田勝だ。昨季は自己最多の14勝(7敗)をあげ、ダルビッシュ(12勝)を上回ってチームの勝ち頭となった。130キロ台のストレートながら、パ・リーグの強打者たちを打ち取れる秘密はどこにあるのか。二宮清純が春季キャンプ地の名護を訪ねた。

第431回 開幕投手の「苦い味」を知る者の心中は…… 東北楽天・佐藤義則1軍投手コーチ

 開幕投手を誰にするか。これはピッチングコーチにとって一番、頭の痛い問題である。あちらを見れば、こちらが立たず、というわけだ。  自他ともに認める大エースがいれば、頭を痛める必要はない。しかし、同等の力を持つピッチャーが複数いた場合、誰を指名するか悩むことになる。

中大・高橋監督「巨人・沢村が2ケタ勝つ条件」

 2011年のプロ野球は大学出身ルーキー投手が花盛りだ。その中でも、開幕ローテーション入りを確実としているのが157キロ右腕の巨人・沢村拓一(中大)である。身長183センチ、90キロの偉丈夫。下半身もガッチリしており、体格だけなら江川卓や野茂英雄にも見劣りしない。  高校時代は無名だったこの沢村を育てたのが、中央大学硬式野球部監督の高橋善正である。サイドスローからのシュートやシンカーを武器にし、東映、巨人で60勝81敗7セーブ、防御率3.34という成績を残した。1971年にはプロ野球史上12人目の完全試合を達成している。  プロのレベルを知る高橋の目に沢村は、どう映っているのか。二宮清純が直撃した。

東北楽天・田中将大「エースへの道」(後編)

 それにしても、兵庫県伊丹市生まれで宝塚ボーイズでプレーしていたマー君はなぜ北海道にまでやってきたのか。  これには理由がある。最初は奈良の智弁学園に入学する予定だった。ところが指導を仰ぎたいと考えていた監督が学校を去ったことでこの話は立ち消えとなった。

田尾安志(野球解説者)<前編>「斎藤佑樹への期待と課題」

: 今回は雲海酒造さんの地元でもある宮崎から対談をお届けします。宮崎といえば春はプロ野球のキャンプですね。シーズン開幕も間近ですし、田尾さんとをいただきながら、今季の注目選手などを語り合いたいと思っています。 : 朝まででもお付き合いしますよ(笑)。よろしくお願いします。

第22回 低反発球で野球が変わる?

 今季のプロ野球は大きく様変わりするかもしれない。   2011シーズンよりプロ野球では12球団統一で低反発の公式球が使用される。いわゆる飛ばないボールだ。インパクトの瞬間のボールの飛び出し角度やスイングスピードにもよるが、140キロ台中盤のストレートだった場合、従来より1、2メートル、飛距離が落ちると言われている。

東北楽天・田中将大「エースへの道」(前編)

 東北楽天ゴールデンイーグルスの若き右腕が、チームのエースに挑戦状を叩きつけた。  今季プロ5年目を迎える田中将大だ。プロ4年間で46勝を積み上げた。五輪、WBCでは日本代表も経験し、ここまで順調に成長を続ける若武者は今季、エースの岩隈久志から開幕投手の座を奪いにいく。チームの大黒柱としての自覚が芽生え始めた彼のきっかけはどこにあったのか。絶対的エースの道へとひた進む22歳に二宮清純がキャンプ地の久米島で取材を敢行した。

投げろユーセイ! 打てドウバヤシ!

 まだ3月になったばかりのウイークデーのナイトゲームだというのに、観衆なんと3万4722人! 3月2日に行なわれた東京ドームの埼玉西武−巨人オープン戦である。  観る側の期待値がいかに高かったかの証左だが、その関心の大半は、西武先発のルーキー大石達也にではなく、巨人先発ルーキーの沢村拓一に向けられたものだったのではないだろうか。「巨人に怪物が入ったらしい」という高揚感が、まだ潜在的には巨人ファンとして、世に沈潜しておられた東京近辺の多くの人々の、ヒーロー待望論的興味を一気に掘り起こしたといおうか。

第428回 先発神話を覆して「大魔神」の道を歩む? 埼玉西武・大石達也投手

 日本野球では「先発に失敗した者がリリーフに回る」という考え方がまだ一般的だ。メジャーリーグでは通算601セーブのメジャー記録をもつ元ブルワーズのトレバー・ホフマンのように、最初からリリーフ一筋という例が少なくない。

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