哲学なきものに苦境は乗り切れない

 いまのようにサッカーの映像が氾濫していなかった時代、わたしの情報源は通信販売で購入するか、欧州に住む知人が送ってきてくれるビデオだった。気に入った試合はそれこそすり切れるほど何度も見返したものだが、その中のひとつに、91年か92年に行われた親善試合、西ドイツ対メキシコの一戦があった。

第101回 色濃くなった混戦のパ&2強4弱のセ

 プロ野球では交流戦の全日程が終了し、21日からはペナントレースが再開しました。今年の交流戦の覇者は福岡ソフトバンクでした。2位以下を見てみると、東北楽天、巨人、千葉ロッテ、オリックス、北海道日本ハムと、上位6チーム中5チームをパ・リーグが占めました。率直な感想を述べれば、昨年までと同じく、どんどん勝負しにいくパ・リーグのピッチャーに対して、セ・リーグのバッターが受け身になっていたように思います。パ・リーグはピッチャーを中心とした守りが安定していたからこそ、攻撃にも勢いがあったのでしょう。

第246回 最強王者・メイウェザー、近年最大の一戦へ

「9月14日の対戦相手に“カネロ”アルバレスを選んだ。ファンの願いに応えるつもりだ。MGMグランドで試合を行なうよ」  5月29日の夜、無敗の5階級制覇王者フロイド・メイウェザーは自身のツイッター上で次戦についての報告を行った。その直後、情報は瞬く間にアメリカ中を飛び交い、ボクシングファンを騒然とさせることになった。

第141回「トライアスロン界のホノルルマラソンをつくれ!」

 今では、すっかり国民的スポーツになったマラソン。どんな職場に行っても、市民ランナーがいることが珍しくない時代になった。決して身体に優しいわけでもなく、ゲーム性のもないこのスポーツが日本で広がったきっかけは、やはり「ホノルルマラソン」だろう。

第69回 里内猛が描く日本の未来図Vol.8 〜ジーコ、オシム、関塚を支えたフィジコ〜

 人に質問するという行為は、尋ねた側も知性を問われる――。  質問をする前にきちんと調べ、考えてきたのか、被取材者から見つめられる。日本のスポーツ新聞記者、テレビ局レポーターが多用する「今日、どうでした?」といった類の問いかけは、質問者がどこに問題点を見出して、何を聞きたいのかという具体性がない。残念ながら、少なくないメディアに携わる人間は、こうした当たり前のことに無自覚である。

世界を口にするなら絶対にやらない試合

 ガッカリした。心底ガッカリした。びっくりするほどに収穫の少なかった先月末のブルガリア戦でさえ、この貧弱な勝利に比べれば豊穣な宝の山に思えてくる。問題点、課題点、修正点……律儀に書いていけば、スポニチの1面から最終面まで使っても足りないほどだ。わたしにとっては、ザッケローニ体制になって以来、最低最悪の試合だった。

香港食事情

 このところ香港では「アヒル」が有名になっていました。5月から約1カ月間観光地のビクトリア港に現われた「ラバー・ダック」。僕も家族で近くのラマ島に遊びに行った時に船から見ましたが、黄色の巨大なアヒルのオブジェが優雅に浮か […]

第245回 レブロン・ジェームス、歴史との戦い 〜2013年NBAファイナル展望〜

「僕がプレーするのは優勝を勝ち取るため。その目標にたどり着くためには、とても長い時間が必要で、ファイナル制覇はバスケットボール人生の中で達成するのが最も難しいことだった。いつでも成功できるわけではなく、(2007、11年のファイナルでは)2度も敗者の側にまわってしまった。今季、こうして再び勝負ができる立場に戻ってこれたことをうれしく思う」 “キング・ジェームス”との愛称を冠されてNBA入りしたレブロン・ジェームスにとっても、昨季、マイアミ・ヒートの一員として初優勝を飾るまでに9年もの長い時間が必要だった。そんな経験を経てきたからこそ、サンアントニオ・スパーズと対戦するファイナル開始前の言葉には余計に実感がこもっているように感じられたのだろう。

一球の風景 〜ダルビッシュvs.バーランダー〜

 どんな試合にも、印象に残るこの一球というのはあるものだが、それが注目のエース対決となれば、なおさらだろう。  5月16日(現地時間)のテキサス・レンジャーズ−デトロイト・タイガース戦は、ダルビッシュ有とジャスティン・バーランダーの対決ということで、米国でも関心は高かったらしい。

熟成に入るべき段階で予想外の停滞

 かつて“パグンサ・オルガニサーダ”と呼ばれたチームがあった。直訳すれば「組織化された混乱」。言葉だけを見るとひどく矛盾しているようだが、あのチームはまさに、組織化されているようで、混乱していた。無秩序なようで、理にかなってもいた。だから、素晴らしく美しかった。ジーコやソクラテスを擁した82年のブラジル代表である。

第196回「特需」 〜告知チラシの配布活動とG大阪戦〜

 5月18日(土)の午後、愛媛県松前町にある大型ショッピングモール「エミフルMASAKI」に、愛媛FC事務局スタッフとサポーター有志(約20名)が集結した。ホームで翌日に行われるヴィッセル神戸戦のマッチデープログラムと、6月8日に行われるコンサドーレ札幌戦の告知チラシ、さらには愛媛FCサッカースクール生の募集を呼びかけるチラシの配布活動を同モールにて行ったのである。

第32回 大躍進の久保選手に見た、日本の伸びしろ

 今年2月、嬉しいニュースが飛び込んできました。日立ソリューションズスキー部に所属する久保恒造選手が国際パラリンピック委員会(IPC)の「月間最優秀選手賞」にノミネートされているという知らせが届いたのです。今シーズンの久保選手は絶好調。昨年12月のワールドカップ第1戦(フィンランド)で初勝利(パシュート)を挙げると、1月の同第2戦(米国)ではロング、ミドル、ショートで3連勝しました。その後、久保選手は見事に「月間最優秀選手賞」に輝きました。果たして、久保選手の躍進の背景には何があったのでしょうか。

グアルディオラ新監督が挑む難事

 ロッベンの劇的な決勝弾で欧州王者のタイトルを奪還したバイエルンは、ご存じの通り、新シーズンをグアルディオラ体制で迎える。いまや世界的名将の名をほしいいままにするペップだが、退任の決まっていた前任者の残したあまりにも輝かしい栄光によって、新天地でのスタートは相当に難しいものとなった。

第80回 日本代表、豪州戦は勝ちに行け!

 5月15日、Jリーグは開幕20周年を迎えました。その記念イベントとして、ファン・サポーターの投票による「Jクロニクルベスト」が発表され、ベストゴール部門の1位にレオナルド(当時鹿島)のリフティングシュートが選ばれました。私はそのシュートをチームメイトとしてピッチ上で目撃したのですが、まるで観客のように興奮してしまったことを今でも覚えています。レオがボールを奪われた時の守備を考えながらも「おっ、おっ、おおっ! すごい、入っちゃった!」と(笑)。これは今後もJリーグの歴史に残るゴールといえるでしょう。

第100回 岩隈&上原、好調のワケ

 今季も日本人メジャーリーガーたちの活躍が海の向こうから次々と届いています。特に投手陣は好調ですね。今季初登板のアストロズ戦で、あと1人で完全試合達成という快投を見せたダルビッシュ有(レンジャーズ)をはじめ、チームの先発ローテーションにしっかりと入っている黒田博樹(ヤンキース)、岩隈久志(マリナーズ)、そしてリリーバーではレッドソックスの“勝利の方程式”を担う上原浩治と田澤純一、さらに今季メジャー1年目の藤川球児(カブス)……。日本のメジャーファンにとっては、みどころがたくさんあるシーズンとなっていますね。

第244回 低迷続けるメッツ、光は見えたか

 かつてオリックス・バファローズでも指揮を執ったテリー・コリンズ監督が率いるメッツに、新たなエースが台頭して全米的な話題を呼んでいる。  新星の名は、マット・ハービー。昨季にデヴューした24歳の本格派右腕は、今季ここまで4勝0敗、防御率1.44と、ほぼ完璧な投球を続けてきた。193cm、102.1kgの恵まれた体格から投げ下ろす速球、スライダーは威力十分。5月7日のホワイトソックス戦では7回まで完全試合を続け、老舗「スポーツ・イラストレイテッド」誌でも表紙を飾った。

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