第231回 イチロー、黒田、A・ロッドの残留は? 〜ヤンキースのオフ戦略〜

 ジャイアンツがこの3年間で2度目となるワールドシリーズ制覇を果たし、2012シーズンも終了。MLBはストーブリーグに突入し、各チームが来季に向けて動き出し始めている。  ニューヨークでは、今季のアメリカンリーグ優勝決定シリーズ(ALCS)でタイガースにスイープ負けを喫したヤンキースの動向に大きな注目が集まっている。シーズン中はリーグ最高の成績を挙げたとはいえ、プレーオフでは無惨な形での敗北を喫したことから、ファン、関係者は2012年を“失敗のシーズン”と認識している感があるのは事実だ。それを受けて迎える今冬は、「プレーオフを逃した2008年以来、最も重要なオフ」とさえ言われている。

観客席を興奮のピッチレベルに

 先日、セルジオ越後さんの来日40周年記念パーティーがあったので顔を出してきた。川淵三郎氏がJリーグの器をつくった最大の功労者だとしたら、越後さんは器を満たす選手を育てた功労者の一人である。さらにいうなら、彼がいなければ、いまでは少しも珍しいことではなくなった監督や選手、協会への批判は、依然としてタブーであり続けていた可能性が高い。20周年記念パーティーにも出席させていただいた者の一人としては、60周年記念パーティーの招待状が届く日を楽しみにしたいと思う。

第25回 すべての人が好きなスポーツを継続してできる社会へ

 今夏、ロンドンオリンピック・パラリンピックが開催されました。だいぶ時間が経ちましたが、読者の皆さんは、どんな場面を覚えているでしょうか。では、そのたくさんの感動シーンの中に、どれほどパラリンピックのシーンがあるでしょうか。「あれ?そういえばあんまりないなあ」と思う方はたくさんいることでしょう。そうなんです。パラリンピックは、その情報がまだまだ多くの人に届く機会が少ないのです。

第73回 欧州遠征で明確になった世界との差

 収穫と課題の両方がみえた実りある欧州遠征だったのではないでしょうか。フランス、ブラジルとの2連戦は1勝1敗。ザックジャパンが現時点で世界に対して通用する部分とそうでない部分が明確になったと感じました。通用したのは組織立った戦い方、宿題として残ったのは攻守における速攻の対応力です。

JFLを去る“社会性ゆえの強豪”

 ここ数年、「サッカーはコミュニケーション・スポーツである」との思いを強くしている。  野球であれば、それまで所属していたチームで残した成績は、かなりの確率で新天地でも通用する。勝てる投手は勝ち、打てる打者は打つ。所属しているチームは変わろうとも、選手個人が持っている能力は変わらないからである。

第93回 日本シリーズ、史上3度目の対決はいかに!?

 今季のプロ野球も、いよいよ大詰めを迎えています。クライマックスシリーズ(CS)が終了し、27日には日本シリーズが開幕します。今季のカードは、熱戦が繰り広げられたCSの末に、北海道日本ハムと巨人というリーグ覇者同士の組み合わせとなりました。リーグのプライドをかけた頂上決戦。果たして、どちらがチャンピオンの座を獲得するのでしょうか。

第230回 西岡利晃を一蹴したドネアが歩むスター街道

 大方で予想された以上のノニト・ドネアの完勝だった。  10月13日にカリフォルニア州カーソンで行なわれたWBC・WBO世界スーパーフェザー級タイトル戦で、王者のドネアがWBC同級名誉王者の西岡利晃に9ラウンド1分54秒TKO勝ち。序盤から軽々とペースを掌握したドネアは、1ラウンドから着々とポイントを奪取していった。6ラウンドには左アッパーで西岡をダウンさせると、9ラウンドには右カウンターで再びダウンを奪ってのストップ勝利。スピードとスキルで力の差を見せつけ、最高の体調で大一番に臨んだという日本の雄をまったく寄せ付けなかった。

世界一へ、うまさ以上のディテール必要

 フランス戦が終わったあと、沖縄の居酒屋でトルシエと食事をすることになった。焼きとりをつまみにビールを飲む元日本代表監督は、母国の思わぬ敗戦にもご機嫌だった。 「試合前、フランスの多くのメディアから取材を受けて、そのたびに日本は強い、フランスはやられるかもしれないぞと言ってきたんだが、誰も本気にしなかった。結果はご覧の通りさ。日本がもう少し勇敢に戦っていたら、もっと点差がついていた可能性さえあった」

第133回「輝き続けるもの」

「自分の身体がいつまでも自由に動く」と思っているのは、若い間だけ。加齢とともに、いろいろと不具合が出てきて現実を思い知るのは人類皆同じである。何の痛みも、何の制限もなく動けて、食べられることがどんなに幸せかというのは、それを失いかけて、もしくは失ってから気付くものだ。

第61回 ジーコ、かく語りき <最終回> 〜ジーコ・イラクの未来〜

 9月11日、埼玉スタジアムで行われたワールドカップ最終予選第4戦の日本代表対イラク代表戦で日本は香川真司を欠いたものの、本田圭佑、清武弘嗣、岡崎慎司、長谷部誠など欧州でプレーする選手を揃え、ほぼベストメンバーで臨んだ。  一方、イラクは前の試合から大きくメンバーを入れ替え、招集メンバー23人のうち7人が23歳以下の同国代表の選手だった。

前田の離脱から得る「失敗なき教訓」

 サン・ドニに乗り込んでフランス代表と戦う。中立地とはいえ、ベストメンバーのブラジル代表と勝負する。日本人に限らず、多くのサッカー選手にとって胸躍るシチュエーションであることは間違いない。それだけに、直前で離脱を余儀なくされた前田は痛恨の思いでいっぱいだろう。その心中は察するに余りある。  だが、ザッケローニ監督の心境はまた違うはずだ。

第229回 ブルックリン・ネッツはNBAの勢力図を変えるか

 1957年9月、MLBのブルックリン・ドジャースが今はなきエベッツフィールドで最後の試合を行なってから丸55年――。  久々にブルックリンに誕生したメジャースポーツチームが、ニューヨークで大きな話題を呼んでいる。昨季までニュージャージー・ネッツとして活動してきたNBAチームが、今季からブルックリンに移転。新生“ブルックリン・ネッツ”となり、オープンしたばかりバークレイズセンターで新たな歴史を築き始めようとしているのだ。

監督の資質

 パ・リーグのリーグ優勝を果たした北海道日本ハムの栗山英樹監督が、テレビ出演して印象的なことを語っていた。11度胴上げされたのだが、その間どんな気持ちだったか、と問われて、「クライマックスシリーズの選手起用のことが気になっていた」と答えたのだ。

Jクラブは欧州情勢に敏感であれ

 欧州サッカー連盟(UEFA)は、先に行われた欧州選手権に於ける収益の一部を、欧州575クラブに分配することを発表した。保有する選手を予選、もしくは本大会に“提供”したクラブに対するご褒美とでもいうべき分配である。主力の多くが代表選手として活躍する名の知れたビッグクラブはもちろんのこと、アルバニアやアンドラといった小さな国のクラブにも、代表に選ばれた選手の人数、拘束時間に則った分配金が支払われた

第72回 ザックが目指す、日本版カテナチオ

 ブラジルW杯出場がはっきりと見えてきました。日本は11日に行われたブラジルW杯最終予選のイラク戦で勝利し、3位(2位以上が自動的に出場権獲得)との勝ち点差を8に広げています。なぜ、ザックジャパンはここまで順調に結果を残しているのか。守備の安定が大きいと私は見ています。

第24回 ニッポンよ、今こそ行動すべし! 〜ロンドンパラリンピックからの学び〜

 9日、12日間に渡って熱戦が繰り広げられたロンドンパラリンピックの幕が閉じました。今回、日本は金5、銀5、銅6の計16個のメダルを獲得。「北京以上」という目標は達成することはできませんでしたが、大健闘と言ってもいいのではないでしょうか。パラリンピック全体を見ても、史上最多のチケット販売数を記録するなど、これまで以上の盛り上がりを見せました。成熟社会におけるスポーツの存在というものを見せてもらったような気がしています。

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