第104回 秋山成勲の「吉田秀彦と闘いたい」発言に思う。

 一体、何を言っているのか?  9月23日、さいたまスーパーアリーナで自分の耳を疑った。  秋山成勲の言葉である。 『DREAM6』の第9試合でカラテ家の外岡真徳(正道会館)に勝利した直後、リング上で彼は言った。 「年末、吉田秀彦とやりたいです。吉田先輩、後輩の挑戦、受けてくれますよね」  自分がファンから、どのように見られているのか、自らがいかなる立場にいるのかについて、秋山は、まったく理解できていないように思えた。

第114回「夏枯れ」 〜J2第36節、ヴァンフォーレ甲府戦〜

 9月20日(土)、J2第36節となる愛媛FC対ヴァンフォーレ甲府の一戦が、ホーム(ニンジニアスタジアム)にて行われた。  現在(第35節終了時点)リーグ戦13位の愛媛FC。難敵・甲府相手ではあるが、何とか勝ちを収め、ひとつでも上の順位を目指したいところだ。

第25回 「2失点で見えた日本代表の問題点」

 南アフリカW杯アジア最終予選がついにスタートしました。アウェーで行われたバーレーン戦は勝利という結果を収めることができました。結果だけをみれば、最終予選の初戦としては上々でしょう。しかし、この試合で日本代表に内在する問題点が浮き彫りになったと感じました。

第44回 “カリスマ”よりも“アニキ”の必要性

 プロ野球も佳境に入り、セ・パ両リーグともにクライマックスシリーズ出場をかけて熾烈な争いが繰り広げられています。しかも、今季は後半に入って長年Bクラスだったチームがグングンと順位を上げ、大混戦に。特に3位争いは最後まで目を離せそうにありませんね。

第123回 ヤンキース失速、3つの理由

 今週は伝統のヤンキースタジアムにとって最終週――。  しかしこのメモリアルウィークにヤンキースがまさか消化ゲームを戦う羽目になるとは誰も想像できなかっただろう。過去13年連続でポストシーズンに駒を進めて来た常勝軍団が、今シーズンは久々にプレーオフを逸することがすでにほぼ確定的となってしまった。  この「歴史的な失敗」の原因はいったいどこにあったのか。一般に最大の誤算として考えられている故障者続出(王建民、ホルヘ・ポサダ、松井秀喜ら)以外に、今回は筆者が考える3つの敗因を付け加えていきたい。

第84回「大相撲はスポーツか芸能か?」

 子供の頃、力士をみると「お相撲さん」と言って注目したものだ。あの常人離れした体格、びんつけ油の独特の匂い、体格から想像できない身のこなしなどは子供心に興味と憧れを抱いていた。相撲のシーズンになると、夕方のおじいちゃんは必ずTVの前。相撲を観戦することを仕事のように日課にしており、そんなおじいちゃんを見ていた記憶が残っている。

第113回「エース」 〜J2第32節、水戸ホーリーホック戦〜

 8月23日(土)、J2第32節となる愛媛FC対水戸ホーリーホックの一戦が、ホーム(ニンジニアスタジアム)にて行われた。  愛媛FCのエースストライカー・FW田中俊也選手。今節がJ2出場通算100試合目という記念すべき節目のゲームとなった。このメモリアルな試合において、自らの得点で是非とも祝砲を打ち上げて欲しいものだ。サポーター達も、それを願って、試合前から「俺らのト・シ・ヤ! タナカー! トシヤ!!」と高らかにコールを繰り返し、田中選手へエールを送っている。

第12回 ドゥンガの知られざる一面<Vol.1>

 本当は、8月の終わりに僕は北京に行くはずだった。  サッカー男子ブラジル代表が決勝まで進んだ場合、僕はドゥンガのマネージメントを手がける人間と一緒に試合を見に行く約束をしていた。切符の手配はもちろん、ブラジル代表監督のドゥンガに頼むことになっていた。

新しい日本代表のために

 マウンドには日本のエース・ダルビッシュ有(北海道日本ハム)。右打席に迎えるのはキューバの至宝・4番ユリエスキ・グリエル。2−0と日本リードの4回裏。1死1塁の場面である。  ?外角高目 ストレート ファウル  ?内角高目 ストレート ファウル  ?外角低目 スライダー ファウル  ?外角低目 スライダー ファウル  ?スライダー(やや中に入った)ヒット!

第122回 ジャイアンツ、奇跡の2連覇なるか 〜08年NFLシーズン開幕〜

 ニューヨークのスポーツファンは今年1〜2月のジャイアンツの快進撃を決して忘れることはない。  NFC全6チーム中5番目の成績でのプレーオフ進出ながら、ニューヨーク・ジャイアンツは上位シードのチームを軒並み撃破してスーパーボウルに進出。そしてその夢舞台では、レギュラーシーズンから全勝を続けていたニューイングランド・ペイトリオッツをファイナルドライブで逆転して勝利を飾った。まるでハリウッド映画のような奇跡的なゲームだった。

第103回 ヘビー級戦線……ミルコは生き残れるのか?

 プロボクシングには、ミニマム(47.62キロ以下)級からヘビー級(90.72キロ以上、無制限)まで17の階級がある。WBA、WBC等の団体が各階級の世界王者を定めているのだが、その中でも「世界ヘビー級チャンピオン」の称号には特別な重みがある。  ボクシングでも柔道でも、レスリングでもそうだが、もともとは階級分けなどなかった。競技として発展する中で、スポーツ性を高めるために設けられたものなのだ。50キロの男が100キロの男と闘えば体格的なハンディを負う。だから闘わせるのはやめよう……との発想が、階級分けの源にある。つまりは、ボクシング界で最強の男とは「ヘビー級チャンピオン」を指すのであり、よって特別な重みが備わっている。

第112回「貪欲」 〜J2第31節、サガン鳥栖戦〜

 8月17日(日)、J2第31節となる愛媛FC対サガン鳥栖の一戦が、ホーム(ニンジニアスタジアム)にて行われた。  今シーズンのJ2も、いよいよ第3クールへ突入。上位を目指すためには、これからの一戦一戦、貪欲に結果を求めていかなければならない。

第83回「期待と故障とアスリート」

 開催前は重苦しい雰囲気だった北京オリンピックも、始まってみると予想以上に盛り上がっているようだ。もちろんグルジア侵攻や、思想弾圧など嫌なニュースも聞こえてくるけど、それを吹き飛ばすくらい、アスリートの熱い戦いは人の心をつかむということか。  そんな中でちょっと気になるニュースが2つ。女子マラソンの野口みずきと、中国の英雄、男子110メートルハードルの劉翔の棄権だ。どちらもアテネ五輪金メダリストで国民的英雄、今回も金メダル候補最右翼で、国民の期待は大。本人へのプレッシャーも並々ならぬものがあったはずだ。しかし、どちらもスタートを切らずして棄権。それに対する国民の反応の大きさは並々ならぬものがある。ただ、同情票が多い野口選手に対し、非難が多い劉翔。どちらも本人の望むところではなかったはずなのだが、この違いは国民意識の差なのだろうか。

第111回「制覇」 〜J2第28節、徳島ヴォルティス戦〜

 7月30日(水)、J2第28節となる愛媛FC対徳島ヴォルティスの一戦が、ホーム(ニンジニアスタジアム)にて行われた。  今節は、言わずと知れた「四国ダービーマッチ」。愛媛FCが、宿敵・徳島をホームにて迎え撃つ一戦となった。第1クールに行われたダービーでは、愛媛FCが快勝している。

第121回 「夢」が終わったあとに 〜金メダル奪還を目指すバスケ米代表チーム〜

 2大会振りの金メダル獲得を目指す男子バスケットボール・アメリカ代表チームが、まずは好スタートを切っている。  北京での予選リーグ最初の2試合では、中国、アンゴラに圧勝。もちろんこの段階で格下チームに大差をつけることなど戦前から予想された通りではある。それでも各国の実力差が狭まっている現代の世界バスケ界で、番狂わせの可能性がゼロのゲームなど存在しない(開幕2戦目で、2年前の世界選手権覇者・スペインが中国相手にオーバータイムにもつれこむ大苦戦を強いられたことでそれは再び証明された)。  絶対に負けられない大事なオリンピックでの順調な発進に、米バスケ関係者はまずは胸をなで下ろしているところかもしれない。

第11回 ロベルト・バッジオ、“独占取材”の夜(後編)

 ロベルト・バッジオは、報道陣に一斉に取り囲まれた。 「ファブリツィオ、行こう」  ここで彼を捕まえるしか方法はないのだ。  ファブリツィオは、報道陣をかき分け、僕は後に続いた。イタリア人記者はなぜか道をゆずってくれた。そして、バッジオの顔が見えた。

第102回 大阪城ホールに吹いた風の正体 〜7.21『DREAM5』を観た後に〜

「今回、私は不運に見舞われました。でも、自分の代わりに誰かに(決勝戦に)出てもらうとしたらヨアキム(・ハンセン)しかいないと思います」  リング上でエディ・アルバレスが、そう話すと、場内がドッと沸いた。その瞬間、何かが変わったことに私は気付いた。私だけではなかっただろう。7月21日、大阪城ホールに集った多くのファンが、そう感じていたのではないか。勝負に勝つためには、どうしても味方につけなければならない「風」の吹く向きが、あの瞬間に変わったのだ――。

第110回「瀬戸内」 〜J2第25節、サンフレッチェ広島戦〜

 7月9日(水)、J2第25節となる愛媛FC対サンフレッチェ広島の一戦が、ホーム(ニンジニアスタジアム)にて行われた。   瀬戸内海を挟んで隣同士の愛媛県と広島県。それぞれの地域をホームとして活動しているチームの対決とあって、この一戦は「瀬戸内ダービー」とも銘打たれており、プライドを賭けた熱戦が今節も期待されている。

野茂英雄と歴史の問題

 その投手は、大きく発達した上体をゆすりながら、ややはにかむように小首をかしげて、外野フェンス脇のブルペンから、マウンドに小走りに走ってきた。救援のマウンドに立つということ自体に、ある種の含羞を隠し切れないようにも見えたし、その一方で逆に、従容として、あるいは昂然として、自分の仕事をまっとうしようとしているようにも見えた。

第120回 ミゲール・コット初黒星の余波

 エキサイティングな打撃戦となることが確実視されたWBAウエルター級タイトルマッチは、蓋を開けてみれば予想された以上の激闘となった。  王者ミゲール・コットと元IBF&WBO王者アントニオ・マルガリートは開始ゴング直後から壮絶な打撃戦を展開。両者の意地とプライドがぶつかり合ったハイレベルな攻防の末に、最後は11ラウンドにマルガリートがここまで無敗を続けてきたコットをストップした。

第23回 「五輪で勝ち抜くために必要なSUBの力」

 いよいよ、北京五輪が始まりますね。日本代表はオリンピック前の壮行試合を終え、1勝1敗でした。五輪本番にも出場してくる2カ国との対戦ということもあり、相手チームも本番前の調整という意味合いが大きかったと思います。この2試合には日本代表の収穫と課題が見えました。

第43回 日本の金メダルが五輪復活の狼煙を上げる!

 いよいよ北京五輪まであと10日となりました。4年前のアテネ五輪では1964年の東京五輪と同じ16個もの金メダルを獲得した日本。今回はどのようなドラマを見せてくれるのでしょうか。選手たちには皆、悔いのないように頑張ってきてもらいたいですね。  なかでも、野球とソフトボールは2012年のロンドン五輪では行なわれないため、現段階では北京が最後とされています。それだけに、ぜひ悲願の金メダルを獲得して欲しいと思います。

第119回 ワールドシリーズのホームフィールド・アドバンテージは球宴で決めるべきか?

 ニューヨークで行なわれた今季のMLBオールスターゲームは、様々な意味で歴史に刻まれる大熱戦となった。  両リーグを代表する投手たちが揃って好投を見せ、試合は決着のつかぬまま延長戦に突入。史上最長試合、最多奪三振、最多残塁、最多出場選手といった多くの記録を塗り替えた末に、最後は延長15回裏にアメリカンリーグがサヨナラ勝ちを飾った。ヤンキースタジアム最終年に開催された球宴に相応しく、劇的で華やかなゲームだったと言って良い。

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