Jの“ドーハの悲劇”となった鳥栖VS浦和

 もし本当に「サッカーの神」なるものが存在するとしたら、彼(彼女?)は大ベテランの審判なみのバランス主義者である。  93年のドーハで、日本人は足元の地面が突然消滅するほどの衝撃を味わった。4年後にはジョホールバルですべての感情が沸騰してしまうほどの歓喜を味わった。強烈な鞭(むち)で日本人を叩きのめした神は、手のひらを返すかのごとく極上の贈り物を与えてくれたのである。あたかも、一方にPKを与えたベテランの審判が、後の判定でバランスを取ろうとでもするように。

第178回 「リゴンドーvs.天笠」一体、どうなる?

 毎年、この季節になると想うことだが、1年が過ぎるのが本当に速い。アッという間に師走だ。  例年通り、今年も12月は格闘技シーズンとなる。年末に向けて総合格闘技、プロボクシングのビッグイベント開催が続々と発表されている。気分が盛り上がらぬわけがない。

第214回「象徴」 〜関根選手の退団と石丸監督の退任〜

 11月、「愛媛FCの顔」とも言える2人の男がチームを去るという衝撃的なニュースがクラブ事務局より発表された。  契約満了に伴い、愛媛FCを退団することになった関根永悟選手。そして、今シーズンをもって監督を退任する石丸清隆さんの両名である。

第50回 世界へ発信! 「オリンピック・パラリンピック」の愛称

 昨年9月に2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定して以降、「パラリンピック」という言葉が多く聞かれるようになりました。テレビのニュースで報道する際も、新聞や雑誌に掲載する際も、「2020年東京オリンピック」ではなく、「2020年東京オリンピック・パラリンピック」となっています。「パラリンピック」という言葉を聞き、文字を目にすることで、「パラリンピック」の認知度は確実に高まりました。しかし、「オリンピック・パラリンピック」というのは、言うのも書くのもどうも長い。そこで提案です。「オリンピック・パラリンピック」を総じて呼べる愛称をつくるというのはいかがでしょうか。

第96回 G大阪、快進撃の要因

 アギーレジャパンは11月の2試合(14日=ホンジュラス、18日=オーストラリア)に連勝し、2014年の実戦を終えました。今回、注目されたのはMF遠藤保仁やMF今野泰幸といったザックジャパンで主力を張った選手の代表復帰です。日本サッカー協会内に10月までの4試合(1勝2敗1分け)に対する不満が見え隠れする中、ハビエル・アギーレ監督には11月の2試合でどうしても勝利が必要な状況でした。そこで遠藤や今野といった経験ある人材を招集したと私は見ています。その意味で、アギーレ監督としては計算どおりの連勝だったのではないでしょうか。

第118回 鳥谷がメジャーに求めている“競争相手”

 日本シリーズの終了と同時に、プロ野球界ではストーブリーグが熱を帯びてきていますね。なかでもフリーエージェント(FA)権を宣言した選手の動向は、ファンにとっても気になるところでしょう。そして近年では海外FA権、あるいはポスティングシステムでメジャーリーグに移籍する選手が毎年のように出ています。今年、海外FA宣言をしたのは4人。その中でメジャー行きが濃厚とされているのが鳥谷敬(阪神)です。

第280回 怪物が帰還したキャブズ、連覇目指すスパーズ 〜NBA2014-15シーズン2大注目チーム〜

 NBAの2014-15シーズンが開幕し、もうすぐ1カ月――。今年も多くの実力派チーム、フレッシュな新鋭チームが台頭し、全世界のファンを喜ばせている。  中でも最高級の注目チームを選ぶなら、イースタン・カンファレンスではクリーブランド・キャバリアーズ(以下・キャブズ)、ウェスタン・カンファレンスではサンアントニオ・スパーズだろう。今回はこの2つのパワーハウスの可能性を探りながら、今シーズンのNBA全体の行方も占っていきたい。

日本は国内の親善試合に慣れすぎた

 日本代表にとっての14年が終わった。“あがり2試合”を勝利で飾ったことで、ざわつき始めていたアギーレ監督の周囲も、ひとまずは静けさを取り戻すことだろう。  ただ、振り返ってみると、ブラジル戦の直前に行われたジャマイカ戦も、内容的にはそれほど悪いものではなかった印象がある。決定力不足を嘆く声があったのはわからないでもないが、それは、世界のどこの国でも同じこと。どれほどのスーパーチームであっても、決定力でファンを完全に満足させたことはない。重視すべきは、チャンスを決める能力ではなく、つくる能力だとわたしは思う。

第158回「あれから何を学ぶべきなのか? ~フィギュアスケートの衝突事故~」

 羽生結弦選手が8日に行われたフィギュアのスケートグランプリシリーズ第3戦、中国杯の練習滑走中に他の選手と衝突し、負傷しながらも試合に出場した。この判断に対して、その後も様々な意見やコメントが出ている。僕自身も選手であったり、大会主催者であったり、報道する立場であったりと、この事件に関して思うことも多い。数々の見解を聞かせてもらう中で、いろいろと考えさせられている。

第85回 Jリーグ草創期を彩ったトニーニョが抱く希望

 監督はチームの中で最も結果を求められる立場だ。  チームの成績がはかばかしくないときに選手を交換することは、財政的に大きなリスクがある。不甲斐ない大敗、負けが込めば、最初にすげ替えられるのは監督の首だ。だからこそ、監督には大きな権限が与えられてきた。

レッズVSガンバ 久々に胸躍る首位決戦

 いまとなってはいささか信じられない気もするが、8カ月前の開幕時、大阪の、いや日本の注目を一身に集めていたのはセレッソだった。柿谷を始めとする若手の成長に加え、フォルランという世界のビッグネームを獲得したことで、近年のJリーグでは珍しい、コアなファン以外からも注目を集める存在になっていた。

第279回 亀田和毅、アメリカでの未来を考える

 大舞台で2度の指名戦をクリアしたこの半年間において、実績だけを考えれば、WBO世界バンタム級王者・亀田和毅はすでにアメリカで最も成功した日本人ボクサーになったと言ってよい。  7月12日にはラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで、元WBO世界バンタム級王者、当時同級1位だったプンルアン・ソー・シンユー(タイ)に7ラウンド1分35秒でTKO勝利。11月1日には、シカゴで暫定王者のアレハンドロ・ヘルナンデス(メキシコ)に2−1ながら明白な判定勝ちを収めた。

野球場ほどの進化ない日本のサッカー場

 ドイツのスタジアムは日々進化と変化を続けている。トイレの数が増えたスタジアムがあれば、場内での支払いがすべてプリペイドカードになったところもある。それに比べて、なぜ日本のスタジアムは劣化を重ねていくだけなのか――以前、そんなことを書いた記憶がある。

第213回「連続」 〜J2第36節&第37節〜

 10月11日(土)、J2第36節となる愛媛FC対横浜FCの一戦が、ホーム(ニンジニアスタジアム)にて行われた。  J2リーグ戦にて(第35節終了時点)19位と下位に低迷している愛媛。降格圏に落ちかねない状況から早く脱出するためにも、ホームゲームで勝利を得て本来の調子を取り戻したい。

第49回 アジアパラ競技大会からの教訓

 今月行われた韓国・仁川で開催されたアジアパラ競技大会に行ってきました。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、今回は、大会の運営について着目してみます。この大会では、各競技会場によって、運営の仕方、大会スタッフやボランティアスタッフの様子に違いがありました。「アジア最高峰の競技大会」という競技会場もあれば、「町内会の運動会」のような、アットホームな場面もありました。

第95回 アギーレジャパン、ブラジル戦の意義

 10月10日のジャマイカ戦、14日のブラジル戦を終えて、アギーレジャパンの戦績は1勝2敗1分けとなりました。勝ったジャマイカ戦を除いた3試合は2失点以上を喫しており、“守れないと勝てない”という事実が如実に表れています。ディフェンスの組織化はまだまだで、4失点を喫したブラジル戦では前線からの守備に改善の必要性を強く感じました。

ヴェルディ“緑の復権”はまだ間に合う

 サッカーにおいて、優劣を決定づける要素とはなんだろうか。選手の才能?もちろん。監督の能力? 当然。チームの資金力? ますます重要になってきている。では、いまあげた3つの要素ですべて優位にある側は、そうでないチームを簡単に粉砕することができるのか。大概は、できる。だが、例外もある。そのことを思い知らされた、先週末のブンデスリーガだった。

第117回 日本シリーズは「ソフトバンク投手陣vs.阪神打線」

 いよいよ今日25日には2014年シーズンの頂点をかけて行われる日本シリーズが開幕します。今季、ペナントレースでAクラス入りし、クライマックスシリーズ(CS)を経て日本シリーズにコマを進めたのは、パ・リーグチャンピオンの福岡ソフトバンクと、リーグ2位ながらCSで広島、そしてリーグ3連覇を達成した巨人を破った阪神です。2球団の日本シリーズでの対戦は2003年以来。果たして、どんな戦いが繰り広げられるのでしょうか。

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