第46回 パラリンピックを国民全体のムーブメントに

 6年後に迫った東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、さまざまな取り組みが始まっています。そのひとつが、パラリンピック選手発掘事業です。2020年東京パラリンピックで活躍が期待できる金の卵を探そう、というわけです。この事業を行うにあたり、障がいのある若い人たちとパラリンピックの出会いの場を、特別支援学校や障がい者スポーツセンターだけでなく、広く社会全体へと広げていきたいと考えています。なぜなら2020年東京パラリンピック開催をきっかけに、パラリンピックを国民的ムーブメントへと押し広げたいという思いがあるからです。だからこそ、選手発掘事業も一般社会にどんどん広げたいのです。

第114回 “夢の球宴”だった日米のオールスター

 今月は素晴らしい “夢の球宴”を2つ観ることができました。15日(現地時間)にターゲット・フィールドで行われたメジャーリーグオールスターゲーム、そして18、19日の2日間にわたって西武ドーム、甲子園で行なわれたプロ野球オールスターゲームです。どちらも球界きってのスター選手たちが、存分に力を見せつけてくれた、内容の濃い球宴でした。

ブラジルの苦い惨劇が良薬になるとは限らない

 良薬は、苦い。それはわかる。ならば、苦いものは、良薬なのだろうか。いまだかつて味わったことがないほど苦い薬は、空前絶後の効果が期待できる薬なのだろうか――。  初めてセルジオ越後さんにお目にかかった20数年前、どうしても聞きたいことがあった。74年7月3日、クライフが宙を飛んだあの試合を、越後さんはどう見たのか。

協会の見切り発進は現場に深刻な衝突生む

 今年の春、フィリップ・トルシエはマレーシア代表監督にほぼ内定していた。  金銭的な条件に問題はまったくなかった。何しろ、昨年FC琉球から月15万円程度しかもらえていなかったマレーシア人選手を、年俸3000万円で引き抜いていく経済力がかの国にはある。スタッフの顔ぶれについても、ほぼすべて要求は通っていたという。

第272回 レブロン・ジェームス、故郷に帰る

 7月11日、NBAに、いや米スポーツ界全体に衝撃が走った。マイアミ・ヒートとの契約をオプトアウトしてFAになっていたレブロン・ジェームスが、「スポーツ・イラストレイテッド」誌の電子版で手記をリリースした。オハイオ州アクロン出身のレブロンにとって地元チームであるクリーブランド・キャバリアーズ(以下、キャブズ)への復帰を、そこで表明したのである。

第154回「This is Sports!!」

 この夏、世界を夢中にしたサッカーのワールドカップ(W杯)。開催地ブラジルとの時差もあり、寝不足が続いていた人も多かったのではないだろうか。予想外の展開、結果に喜んだり驚いたり……。普段はそれほどサッカーを見ていない人にも、世界の技は十分に見応えがあったことだろう。個人的には、ゲームのほとんどを支配したり優勢に進めていたにもかかわらず、相手にワンチャンスを決められて敗退したり、流れを変えられてしまうシーンを何度も目のあたりにし、サッカーの残酷さと難しさをヒシヒシと感じることが多かった。逆にいうと、これがロースコアで争われるこのスポーツの面白いところなのだろう。

第81回 屈辱的敗戦がセレソンに突きつけたこと

『ザ・キングファーザー』(カンゼン)という三浦知良選手の父親、納谷宣雄氏を描いた本で書いたように、ぼくは1997年6月から1年ほどブラジルで生活したことがある。  それ以降も年に1度程度は地球の裏側のあの国を訪れてきた。ぼくにとってブラジルは第二の母国のようなものだ。

グリエルの気品

 カッコいいなぁ、グリエル。横浜DeNAに新加入したユリエスキ・グリエルである。ご存知のように、「キューバの至宝」と呼ばれる内野手だが、キューバの政策もあって、日本のプロ球団と契約することが可能になった。キューバと言えば、巨人のフレデリク・セペダやレスリー・アンダーソンもそうだけれども、グリエルはちょっと別格である。

第271回 田中、ダルビッシュは? MLB前半戦のMVP、サイ・ヤング賞

【サイ・ヤング賞】 ア・リーグ  (マリナーズ/10勝2敗、防御率2.10) 次点  (ヤンキース/11勝3敗、同2.10)  7月3日の登板前時点ではヘルナンデスと田中はどちらも防御率2.10で、勝ち星では田中が1つ上回っている。しかし、投球回、奪三振、WHIP、被打率などではすべて“キング・フェリックス”が上だけに、そちらの方に軍配を上げるべきだろう。特に被本塁打では田中が13本、ヘルナンデスが4本と差がついており、本拠地とするスタジアムのサイズを考慮しても、内容的にはマリナーズのエースがやや上である。

第173回 “最強”ローマン・ゴンサレスを迎え討つ八重樫に“策”はあるか

 ここ数年、ボクシング界は秋口から年末に向けて熱さを増していくようになった。大晦日にビッグイベントが開催され、複数の世界タイトルマッチが行われる。その模様が地上波でテレビ放映され、お茶の間のファンに届くようになってからだろう。

第209回「連戦」 〜2014愛媛県サッカー選手権大会準決勝&決勝〜

 6月11日(水)、2014愛媛県サッカー選手権大会(第94回天皇杯愛媛県代表決定戦)の準決勝となる愛媛FCユース対愛媛大学サッカー部の一戦がニンジニアスタジアムにて行われた。  今回、愛媛FCユースは、第2種委員長・委員会推薦により、この日行われる準決勝からの出場となった。平日のナイターということもあり、観客は100名程度。愛媛FCサポーターも数は少なかったが、試合が始まると、両チームによって熱戦が繰り広げられ、会場は予想を上回る盛り上がりをみせた。

第45回 新ウェブサイト「みんなのスポーツ」

 NPO法人STANDでは、「障がいの有無に関わらず、みんなで一緒にスポーツを楽しもう」というコンセプトのもと、今年4月に新ウェブサイトを開設しました。特に子どもたちを対象にパラリンピック競技をモチーフにして、みんなで一緒に楽しく遊べるゲームやスポーツを動画で紹介するものです。ゲームや練習の方法を動画を使ってわかりやすく説明してありますので、パソコン、タブレット、スマートフォンがあれば、誰もでもどこにいても、「みんなのスポーツ」を見ながら、体験することができます。

第113回 未だビジョンが見えない阪神

 今年10年目を迎えた交流戦は、巨人が2年ぶりに制しました。福岡ソフトバンク、オリックスとの優勝争いは、見応え十分でしたね。特に奇しくも最後に待っていたのが巨人とソフトバンクとの直接対決。1戦目はソフトバンクが制しましたが、2戦目は巨人が粘り勝ちで優勝しました。その巨人ですが、交流戦前はリーグ3位でしたが、広島、阪神を抜いて首位に浮上しました。一方、広島と阪神は苦しい戦いが強いられましたね。交流戦によって、明暗が分かれた3球団。果たして27日からのペナントレースはどうなるのでしょうか。

第270回 ボクシング界に激震、ゴールデンボーイ・プロモーションズ分裂

 昨今の米ボクシング界で最大のニュースといえば、ゴールデンボーイ・プロモーションズ(以下/GBP)のリチャード・シェイファー氏が6月2日にCEO職の辞任を発表したことである。  シェイファー離脱の原因は、GBPの創始者であるオスカー・デラホーヤと仲違いしたこと。5月3日のフロイド・メイウェザー対マルコス・マイダナ戦の前にラスベガスで会見を行なったデラホーヤは、その場でシェイファーとの間に問題があることをすでに認めていた。それゆえに、今回の発表は業界内の誰にとっても驚きではなかった。

第153回「ワールドカップ狂奏曲!?」

「うーん、日本はボールをキープできていないな」。自宅に帰ると皆で論議をしていた。その中心はなんと80歳の義父。生粋の昭和初期生まれの彼は、スポーツといえば野球で、プロ野球は巨人ファン。たまにゴルフやボクシングを見ているが、サッカーなど見たことがない。そんな男が日本戦の振り返りVTRを見ながらサッカーを論じる。街中で見かける自転車で駆け抜けていく少年たちはサムライブルーのユニフォームだし、朝のワイドショーも中心はワールドカップ(W杯)。ゴルフのUSオープンが中継されていても、世の中では「松山」より「本田」である。日本人ってこんなにサッカー好きだっけ?

爆発的な歓喜も、絶望的な痛みも日本を強くする

 実を言えば、いままでで一番ドキドキしている。  初めて日本がW杯に出場した98年の時は、あの舞台にたどり着いただけで感無量になってしまっている自分がいた。なので、もちろん頑張ってほしかったし、勝ってもほしかったけれど、勝てるはずがないと思っていた部分があった。

田中将大とダルビッシュ、ときどき菊池涼介

「でも僕は無理ですね。ああいう圧倒的な投球はできないので、これからも泥臭く抑えていきます」  もちろん、多少の謙遜、あるいは先輩への遠慮が含まれているのだろう。ただ、本音でもあると思うのだ。声の主は田中将大(ヤンキース)。5月9日(現地時間)のレッドソックス戦で、ダルビッシュ有(レンジャーズ)が9回2死までノーヒットの快投を演じたことを指してのコメントである。

第269回 大補強後の停滞 〜ヤンキースの今後を占う〜

「神様、仏様、田中様……」  日本風に言えば、ヤンキースファンはそう手を合わせて拝みたい気分だったかもしれない。  4連敗中だったヤンキースの“最後の砦”として6月5日に先発マウンドに上がった田中将大は、ア・リーグ西地区の首位を独走するアスレチックス相手に6回を5安打1失点。これで9勝目を飾るとともに、12試合連続クォリティスタート、防御率2.02も依然としてリーグ1位と、その勢いは止まるところを知らない。5月のア・リーグ月間最優秀投手選出も当然で、現時点で新人王、サイ・ヤング賞の有力候補であると言ってよい。

「世界一」という意識の共有こそ本田最大の功績

 すごく日本人になってるな、と思った。おかしな表現で恐縮だが、コスタリカ戦での本田を見た率直な印象である。  本田はもちろん日本人だが、誰よりも自分自身の中に潜む日本人の欠点と戦ってきた男でもある。国際会議における日本人はスマイル、サイレンス、スリープの3Sだ、などと揶揄されることがあるが、本田は違う。会議はともかく、サッカーの世界ではそれでは勝てないことを、彼はよく知っている。だから、彼は中村俊輔からFKを奪い取ろうとしたし、W杯の目標は優勝であるとは公言もしてきた。

第172回 日本での総合格闘技デビュー間近! クロン・グレイシーが父ヒクソンを語る

 ヒクソン・グレイシーの息子クロン・グレイシーの総合格闘技デビュー戦は、日本で行われることに決まった。  日時、対戦相手などの詳細は未定だが、その舞台は今秋、関東圏で開催される新イベント『REAL FIGHT CHAMPIONSHIP』となる。そのことが先日、ヒクロン、クロン同席の記者会見で発表されたのだ。

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